東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲「作者、昨日この作品3部作にするって言ってたな」

ああ、一応タイトルだけ公開すると今のこの第一部が「大妖転生篇」、それで第二部が「幻想大妖篇」、そして第三部が「祓神因縁篇」って感じ
内容は流石に言えないけど

出雲「あと、紅臥のプロフ載せないのか?」

次回の前書きで載せる予定


第22話「不老不死の蓬莱人」

出雲と紫はスキマを通って永遠亭に戻ると、丁度落ち着いた紅臥が出迎えて来た。出雲は紅臥に紅魔館での修行の件を話した。

 

紅臥「修行・・・・・ですか?」

 

出雲「どうする、決めるのはお前だ」

 

本人のいない所で勝手に決めたとはいえ、最終的に決めるのは紅臥自身だ。しかし、紅臥は断らないだろうという妙な確信があったからこそ出雲はレミリアに話を通していた。

 

紅臥「・・・・・・・・・・行きます、そしてもう二度と後悔しないように強くなります!」

 

紫「決まりね、その前にちょっと失礼」

 

紫は紅臥の頭に手を置いた、そして何かを探るとすぐに手を離す。

 

紫「やっぱり・・・・・・この子能力に目覚めてるわね」

 

紅臥「え!?」

 

紫「後天的に能力に目覚める子はいるけど、この子の場合先の異変の後遺症ね。貴方の能力は『音を操る程度の能力』よ」

 

出雲「音を・・・操る?」

 

紫は頷くと小さなスキマから鈴を取り出して竹林に向けて投げた、鈴は放物線を描きながら竹林の中に消えて見えなくなってしまう。

 

紫「さっきの鈴、どの辺に落ちたか解るかしら?」

 

紅臥「・・・・・・・そこまで・・・・遠くではありません、けどおかしいですね。鈴の落ちた音が屋敷の中から聞こえました」

 

出雲「・・・・・・・・は?」

 

出雲は驚いて紅臥の方を向くと紅臥は鈴を探して部屋を出た、自分にはここにいる3人の話し声以外は何も聞こえなかった。

程なくして、紅臥が戻ってきて、その手には鈴が握られていた。

 

紫「正解、さっき投げた時、スキマで永遠亭の敷地内に飛ばしたのよ。今度はその鈴を鳴らして意識を鈴に集中させてみなさい」

 

紅臥は頷くと、目を瞑り鈴を鳴らして意識を鈴に集中させる、異常はすぐに起こった。鈴の音が徐々に大きくなり、まるでステレオの音量を最大にしたかの様に永遠亭中に響き渡った。

 

紫「ちょっ!ストップストップ!!」

 

紅臥はハッとして、目を開けると出雲と紫が耳を塞ぎながらふらついていた。何が起こったのかわからず紅臥もオロオロする。

 

紫「こ、これが紅臥の能力よ、音を自在に操る事が出来るの。使いこなせば音の衝撃波を飛ばしたり、高速で移動する事も出来るわ」

 

出雲「紫さん、俺そんな異能知ってます」

 

出雲はすぐに某少年誌でかつて連載していた陰で悪を裁く存在しない者のナンバー3を思い出した。

 

紫「けど、ちゃんと訓練した方がいいわね・・・・・」

 

紅臥「はい・・・・」

 

紫「とりあえず、この子は予定通り明日紅魔館に送るわ。出雲も休みなさい」

 

出雲は頷くと、部屋を出て縁側を歩く。しばらく歩いていると、丁度近くの戸が開いて黒い長髪の少女が出て来た。

 

??「もう・・・・・なんなのよ今の音・・・・・・こっちはG級ソロ狩り巡りで徹夜明けだってのに・・・・・・ん?」

 

ふと、固まってる出雲と目が合った。出雲はどうなにやらゲーマーな雰囲気に圧倒されてどう言い表せばいいかわからなくなっていた。

 

??「アンタ誰?」

 

出雲「えっと・・・・・俺は月神出雲、訳あってここで療養させてもらってるんだ。そういう君は?」

 

輝夜「私は蓬莱山輝夜、一応ここの主よ」

 

出雲「輝夜って・・・・・・まさかかぐや姫!?竹取物語の!!」

 

輝夜「あら、そっちで知ってくれてるなんて嬉しいわね」

 

出雲「現国や古文で読んだからな、『今は昔、竹取の翁と言う者ありけり』ってやつ」

 

輝夜、かぐや姫と言えば日本昔話に出てくる月の姫の名前である、そしてその御伽噺の元が「竹取物語」といい、国語の教科書などにも出る程有名な話だ。

 

輝夜「ああ、貴方が鳳炎の言ってた奴ね。丁度いいわ、ちょっと来てくれる?」

 

輝夜について部屋に入ると様々なゲーム機が散乱していた、古い物では初代ゲームボーイから3DS、更にテレビの前にはプレイステーションが初代から最新の4まで並んでいた。

 

輝夜「散らかっててごめんね、何千年と生きてると退屈でね」

 

出雲「何千年・・・・・・・君も妖?」

 

輝夜「・・・・・・・月の姫の私がなんで地上で竹から生まれたか知ってる?」

 

出雲「・・・・・・・いや、色んな説があるけど」

 

輝夜は神妙な顔つきで、どこか悲しげな表情を浮かべた。

 

輝夜「・・・・・・・追放されたのよ、禁忌を犯して」

 

出雲「!!」

 

輝夜「蓬莱の薬、不老不死の薬といえば貴方にも解るかしら?」

 

出雲「それって、君が月に帰る直前に帝に渡したっていう・・・」

 

輝夜「そう、あれは月では作ることすら特一級犯罪の禁薬。それを私は興味本位でそれを飲んで不老不死になったのよ。その直後、私は捕まって赤子にされて地上に追放された」

 

出雲「そして君は、竹取の翁に拾われて老夫婦の元で育ち、5人の求婚者に難題を与えて帝からの求婚も断って月の使者に迎えられて月に帰って戻ってきたのか・・・・」

 

輝夜「合ってるけど、最後は違うわ」

 

出雲が頭に疑問符を浮かべると、輝夜の口から思わぬ事実を聞かされた。

 

輝夜「"帰って戻った"じゃなくて"帰らなかったの"。月の使者を皆殺しにしてね」

 

輝夜から語られた真実はこうだ。あの日、帝に蓬莱の薬を渡して月の舟に乗った輝夜、しかし帰るつもりはなかった。

それを聞いた使者として乗っていた蓬莱の薬を服用した永琳と共謀して、乗っていた月の使者を皆殺しにして逃亡した。

そして、てゐや月から逃げて来た鈴仙が加わり、異変を起こしたりして至るというものだった。

出雲は自分の知らなかった竹取物語の真実に驚きを隠せなかった。

 

輝夜「この幻想郷は結界で守られていて月の連中もおいそれと手を出せない。確かにありがたいけど、異変でも起こらない限り暇なのよね。だから香霖堂やスキマに頼んだりして色んなゲーム取り揃えてやってるのよ。外には本当に面白いものが多いわね」

 

輝夜はそう笑うが、どこか寂しそうに見えた。よく見ると、コントローラはどのゲームにも二つあるが、一つは長いこと使われた形跡がなかった。

無理もない、永琳や鳳炎は医者としての診察や回診が、鈴仙は人里への薬売りがあり、てゐは悪戯しかしなさそうだし朱鷺子は本を読んでいる。

出雲は、PS3の電源を入れるとコントローラを手に取った。

 

輝夜「・・・・・・?」

 

出雲「俺、まだ旅の途中だけどさ、終わったらたまにだったら相手するよ。俺もゲーム好きだしさ」

 

出雲は輝夜が本当は一緒にゲームをしてくれる遊び相手が欲しいように感じていた。

 

輝夜「・・・・・・・・ありがと」

 

輝夜は自分の愛用しているコントローラを手に取り、セットされているゲームを起動した。

 

出雲「これって・・・・・電撃文庫のファイティングクライマックス!?」

 

輝夜「あら、知ってるの?」

 

出雲「よく友達とやってたよ!まさか幻想郷でまた見れるなんて・・・・・・・やるか?」

 

輝夜「貴方話が分かるわね、勝負よ!!」

 

こうして、出雲と輝夜のゲーム対決が始まった。その時の輝夜の表情は心から楽しそうだった。

 

 

 




次回予告

輝夜「臨也ああああああああああああ!!」

出雲「輝夜が静雄になった!?」

偶然得た友人はゲーム好き

出雲「ん、コーラも幻想入りしてたのか」

鈴仙「知ってるんですか?」

休憩時に見つけたコーラ

鈴仙「え?・・・・・・ぇえええええええええええええ!!!」

鳳炎「出雲おおおおおおおおおおおおお!!」

出雲の身に起きた異変とは!?

次回、第23話「コーラには未知の成分があるそうですよ?」
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