東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲「あ~こんな話あったな・・・・」

こんな薬も作れてしまう永琳・・・・・・・ある意味敵に回してはいけないよね~

出雲「それはそうと呪印の設定改めて説明するんだろ?」

おっと、そうだった

1、能力を使った戦闘、弾幕ごっこは1日に3回まで

2、1回カウント毎に呪印の一部が薄れる

3、3回カウントで能力の使用が出来なくなる

4、能力封印中は全身に鎖の刻印が巻き付く

5、能力封印中に能力を使おうとすると激痛が奔る

6、呪印イメージは↓

      
【挿絵表示】



出雲「これ令呪だろ・・・」

だってこれイメージなんだし・・・・・

出雲「大体の設定は原型と変えてないんだな」

そりゃね、結構重要なところだし


第24話「チャイルドパニック!!」

所変わって、あの場にいた全員は事態を起こしたてゐを逆さ吊りにして永琳の診察室に集まっていた。

 

鳳炎「それで永琳、これは一体どういうことだ?」

 

永琳「患者にね、髪を生やしたいって悩みのおじいさんがいてね。それには死滅した毛根を若返らせる必要があったのよ」

 

永琳はコーラのボトルに入った薬品のサンプルを見せた。

 

永琳「で、作ったのよ」

 

鳳炎「凄いなアンタ!!」

 

永琳「私の能力をもってすれば造作もなかったわ」

 

鳳炎「いや発想が凄いよ!どこのスケット団の顧問だよ!!」

 

永琳「甘いわね!あのマッドサイエンティストより完璧よ!!精神も子供に戻ってるんだもの!!」

 

鳳炎「精神まで若返らす必要ないだろ!?」

 

鈴仙「師匠・・・・・・出雲さん元に戻るんですか?」

 

永琳「幸い、まだ開発途中の物だから明日の朝には元に戻ってるはずよ」

 

全員が子供になってしまった出雲に視線を向ける、出雲には子供用の着物を着せている。状況も何もわかっていない出雲は澄んだ瞳で首を傾げた。

 

出雲「・・・・・・・・ふぇ?」

 

鈴仙・永琳(何この可愛い生き物!)

 

子供出雲の純粋な目と愛らしい仕草は鈴仙と永琳の母性を刺激させた。

 

鈴仙「し、師匠?この子抱きしめていいですか?」

 

永琳「何言ってるのかしら?私が先よ!」

 

鳳炎「落ち着け、出雲が怖がってるぞ」

 

出雲は今にも泣きだしそうな表情で鳳炎のズボンにしがみついて後ろに隠れてしまっていた。

 

出雲「お兄ちゃん、お姉さん達怖い・・・・」

 

鈴仙「あ・・・・えっとごめんね?出雲さ・・・・君?」

 

出雲「・・・・・ここどこ?おじいちゃん?お母さん?お父さん?」

 

出雲は周りをキョロキョロ見回して、診察室を出て廊下の奥に走り出した。

 

永琳「マズイわ、今の出雲は力の無い子供。もし外に出たら妖怪達に襲われるわ!」

 

鳳炎「俺が行く、鈴仙は念の為門の周囲を警戒してくれ」

 

鈴仙「わ、わかりました!」

 

鳳炎は出雲を追い、鈴仙は門前に向けて駆け出した。

 

 

 

 

 

 

アリス「ま、こんなものね」

 

アリスは退院の準備を終えて一息ついていた、結局あれからまともに出雲と目を合わせられない状況に内心モヤモヤしていた。

その時、病室の戸が開いてどこか出雲に似た子供が入ってきた。

 

アリス「えっと・・・・・・君は?」

 

出雲「・・・・・・お姉ちゃん、僕のお母さんどこ?」

 

アリス「え・・・・・・ええ!?」

 

出雲「どこにもいないの・・・・・・おじいちゃんも・・・・・お母さんも・・・・お父さんも・・・・・ひぐっ・・・・・うわあああああああああああああああああんん!!!」

 

出雲は部屋全体に響く程の声で泣き叫んだ、アリスも突然の事に何がどうなっているのか全然わからず狼狽える。

 

鳳炎「出雲!・・・・・って・・・・・」

 

アリス「鳳炎・・・・・・これどういう状況?」

 

鳳炎「えっと、だな・・・・永琳の薬をてゐの悪ふざけのせいで出雲が飲んで見た目も精神も子供になったんだ。幸い試作品だから明日には戻るらしいが」

 

アリス「じゃあ・・・・・この子出雲!?」

 

目の前で泣きじゃくる子供になった出雲に目を向ける、髪型などどことなく面影が残っている。

アリスはふと、幻想郷に来た直後の帰れなくなった事を知った時の出雲を思い出した。冷静で頭の回転も速く、正義感が強いどこか大人びた印象のある少年だが、意外と寂しがり屋のように思えたアリスは優しく出雲の頭を撫でた。

 

アリス「大丈夫、きっと明日には皆戻ってくるわ。だから泣かないの、男の子でしょ?」

 

出雲「・・・・・・ぐす・・・・ホント?」

 

アリス「ええ、その間は私がいてあげるから、ね?」

 

出雲「ひっく・・・・・うん・・・・」

 

アリス「よし、いい子。」

 

出雲「えへへ・・・・」

 

アリスは出雲を連れて鳳炎と永琳の診察室に戻ってきた、丁度鳳炎から連絡を受けて戻っていた。

 

永琳「ごめんなさいね、ウチの屑兎のせいで貴女にも迷惑かけたわね」

 

永琳は逆さづりのてゐに邪悪な笑みを浮かべて様々な薬品を打とうとしていた。

そこで戻ってきた出雲を見て更に黒い笑みを浮かべると、てゐの縄を解いて出雲の前に放り出した。

 

永琳「出雲君、兎さんが遊んでくれるそうよ♪」

 

てゐ「うさ!?」

 

出雲「わぁ!兎さんだぁ!!」

 

てゐ「・・・・・・逃げるんだよおおおおおおおおおおおおお!!」

 

出雲「あはははは!待て待てぇ~♪」

 

てゐは全速力で逃げだし、出雲はそれを鬼ごっこと思ったのか楽しそうに追いかけていった。

 

アリス「・・・・・・貴女何気にエグイ事考えるわね」

 

永琳「因果応報よ♪てゐには自分の起こした事で苦しんでもらいましょ」

 

鳳炎「やれやれ、一応敷地全体に監視しておく」

 

鳳炎はため息交じりに部屋を出ていった、鈴仙とアリスも二人が心配になって追って行った。

 

 

 

 

 

 

輝夜「・・・・・・で、起きたらこんな状況なのだけど?」

 

鈴仙「あ、あっはは・・・・」

 

てゐ「ヘルプ・・・・・・・ヘルプミー・・・・・うさ」

 

出雲「兎さんもふもふ~♪」

 

睡眠をとった輝夜が広間に行くと、てゐが子供に遊ばれていて、それをアリスと鈴仙が見守っていた。

鈴仙が事情を説明すると、輝夜は第一声で「因果応報ね」と言った。

てゐは輝夜や永琳、そして鈴仙のように月の住人ではない。外見こそ少女だが、幻想郷創設時から生きている古参の妖怪であり、因幡の素兎ではという噂もある。

気性が激しく嘘つきで悪戯好きで屋敷内や竹林中に罠を張って主に鈴仙が苦労させられている。

しかし、そのような性格とは裏腹に『人間を幸運にする程度の能力』を有しており、迷いの竹林に迷い込んだ人間は彼女を見つける事が出来れば、幸運を分けてもらい竹林を抜け出せると言われており、根からの悪人ではないようだ。

 

出雲「もふもふ~・・・・・・む・・・・・」

 

出雲はしばらくてゐで戯れていたが、眠そうに目をこすりだした。

 

てゐ「ほら、疲れてるなら休むうさ」

 

出雲はコクンと頷くと、てゐから離れてトテトテとアリスに近づいた。

 

出雲「お姉ちゃん・・・・・・だっこ」

 

アリス「・・・・・・・グハァッ!!!」

 

鈴仙「アリスさんが!!」

 

アリス「だ、大丈夫よ・・・・・なんとか耐えたわ・・・」

 

アリスは出雲を母性を刺激され、悶えるもなんとか耐えて抱きかかえた。出雲はアリスに抱かれて遊び疲れてすぐに眠ってしまった。

 

 

 

その日の夜、結局ずっと眠ったままの出雲は不思議な夢を見ていた、その夢の中で自分を見上げる白い長髪の男性がいた。

 

出雲『お兄さん・・・・・誰?』

 

男性は優しい笑みを浮かべると出雲を撫でて背を向けて歩き出す。

 

出雲『え?待って・・・・・・ねぇ!』

 

出雲の姿が次第に戻り、元の大きさに戻る。

 

出雲『待ってくれ!アンタは・・・・・!!』

 

出雲は男性に手を伸ばすが視界が徐々に白くフェードアウトしていく、結局手が男性に届く事はなく出雲は意識を手放した。

 

 

 




次回予告

出雲「・・・・・・・夢?」

元に戻り、目を覚ました出雲

アリス「音楽?・・・・・・・綺麗な声」

出雲「良かった、避けられてるのかと思ったよ」

アリスは久しぶりに出雲と向き合う

出雲「それじゃあ、お世話になりました」

輝夜「また来なさい!今度は狩りゲーやるわよ!」

そして、出雲はまた旅に出る



次回、第25話「続く旅路」
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