東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲「作者、コラボの要請来たらしいな」

そうなんですよね~、本当に光栄です
というわけで、近々赤い残光さんの「東方幻想曲」とコラボさせていただきます!

出雲「失礼のないように頼むぞ」



第25話「続く旅路」

出雲は布団を払って跳ね起きる、そこは自分が使っていた部屋で自分の服が傍に折りたたまれ、自分は着物を着せられていた。

 

出雲「・・・・・・・・・・・夢?」

 

出雲は先程の光景を思い出そうとした、しかし余程眠りが深かったのか全く思い出せなかった。

外の目を向けると、障子越しに雀の鳴き声と朝日が差し込んでいた。

 

出雲「俺・・・・・・いつの間に寝てたんだろ?」

 

ふと部屋を見回すと、布団のすぐ傍の壁に寄りかかって眠っているアリスが目に入った。

手元には開かれた本があり、読みながらうたた寝してしまったようだ。その様子が自然と絵になり、出雲はつい見入ってしまっていた。

 

出雲(アリスって・・・・・・・結構可愛いよな・・・)

 

無意識にそんな事を思っていると、アリスの瞼が震え次第に開かれていく。寝ぼけているのか、目が半開きで意識もはっきりしていない。

寝ぼけながら部屋を見回すアリスと不意に目が合った。

 

出雲「えっと・・・・・・おはよう、アリス」

 

アリス「あ、出雲・・・・・おは・・・・・よ・・・」

 

次第にアリスの意識がはっきりしていく、出雲の顔が鮮明に映りアリスの顔が徐々に紅魔館の様に真っ赤に染まっていく。

 

アリス「い、いいいいいいいいい出雲!?ええっとこれは・・・・その・・・・・まっ・・・いや・・・えっと」

 

顔を真っ赤にして狼狽えだすアリス、それを見た出雲はため息をついて傍にあったバッグからWalkmanを取り出しイヤホンをアリスの耳に取り付ける。

 

アリス「ふぇ!?出雲?」

 

出雲「これ聞いて、少し落ち着け」

 

出雲はアーティスト欄からIAを選択して、「星空のライオン」という曲名を再生した。

 

アリス「音楽?・・・・・・・・・綺麗な声」

 

出雲「だろ?ボカロってジャンルの音楽で、俺も結構気に入ってるんだ」

 

イヤホンから聞こえてくる透き通った歌声を聴いたアリスはいつの間にか落ち着きを取り戻していた。

聞き終わったアリスはイヤホンを外して出雲に返す。

 

アリス「えっと・・・・・ごめんね、ちょっと最近色々あって・・・・・べ、別に避けてたわけじゃないよ!」

 

出雲「・・・・・・良かった、避けられてるのかと思ったよ」

 

ホッとして笑みを浮かべる出雲にアリスは不覚にもドキッとしてしまっていた。

 

出雲「・・・・・そういえば、俺いつの間に眠っちゃってたんだ?なんか、昨日の朝からの記憶がないんだけど・・・・」

 

アリスは出雲の疑問にビクッとして肩を震わせた、永琳によればあの薬は試作段階の為効果も短く、その影響で子供になっている時の記憶が消えているらしい。

鈴仙で無理矢理試した時も元に戻った時、子供になっている時の記憶が消えていたと言っていた。

自分が知らない内に人体実験されていた事を知った鈴仙の顔がさらにやつれたのは言うまでもない。

 

アリス「えっと・・・・・出雲が飲んだのは永琳の試作の睡眠薬だったのよ!それをあの悪戯兎が悪ふざけで貴方に飲ませてしまって丸一日眠ってたのよ」

 

出雲「そうだったのか?心配かけちゃったな・・・・」

 

実際のところ子供に戻って様々な女性陣の母性を刺激したり悪戯兎で遊んでいたなど言い出せるわけもなく、アリスは適当にごまかすことした。

 

アリス「それじゃあ、私永琳に一言言って帰るから・・・・・・えっと」

 

出雲「・・・・・・?」

 

アリスは部屋を出ようとした所で立ち止まって、口ごもる。

 

アリス「もし近くを通ったらだけど・・・・良かったら私の家にも来てね。お茶ぐらいなら出すから」

 

アリスは意外と奥手な自分に活を入れて、一歩踏み出そうとそう言って部屋を出た。縁側を歩くアリスの足取りはどこか軽やかなものだった。

 

 

そして日も大分上った頃、出雲は出発前に輝夜の部屋でゲーム対決を行っていた。

 

 

鳴上『これが真実だっ!!』

 

 

K.O!!

 

 

出雲の操作する鋼のシスコン番長の「幾万の真言」が決まり、輝夜の操作する難攻不落の黒雪姫に炸裂した。

 

輝夜「にゃあああああああああああ!!そこでそれ来ちゃうの!?」

 

出雲「っし!!最後の最後で勝ち越せた!!」

 

輝夜「ぐぬぬ・・・・・次は私が勝ち越してやるわ!」

 

出雲「その時は受けて立とう!」

 

出雲は輝夜とまたゲームをする約束をして、再び旅に出る事にした。

 

 

 

 

 

 

 

出雲「それじゃあ、お世話になりました。」

 

門前で永琳と鈴仙と鳳炎、そして輝夜が見送りに来てくれていた。

 

鳳炎「今度は患者じゃなくって客として来いよ」

 

永琳「そうね、その方が姫様も喜ぶわ」

 

輝夜「次は狩りゲーやるわよ!」

 

出雲「いいな、是非やろう!」

 

鈴仙「道中気を付けてくださいね」

 

出雲「ああ、それじゃあまた!」

 

出雲は永遠亭の面々に別れを告げて、また長い旅に出た。出雲は竹林の中を進んでいると、突然目の前に金盥が落ちて来た。

寸前で気づき、慌てて後退すると竹の影からてゐが姿をみせた。

 

てゐ「中々勘が鋭いうさね、鈴仙みたいにはいかないか」

 

出雲「てゐ、悪戯も大概にしないとまた永琳さんにキツイお仕置きされるぞ」

 

てゐ「それは御免被るうさ、だから・・・・・」

 

てゐは出雲に近づくと、出雲の手を握る。てゐの手を介して暖かい何かが流れ込んでくるのを感じた。

 

てゐ「素兎の幸運のお裾分けうさ、無事人里まで行けることを祈るうさ~」

 

てゐは手を離すとそう告げて、竹林の奥に消えていった。

 

出雲「・・・・・・・なんだったんだ?」

 

出雲はてゐの消えてった方向と手を交互に見て疑問に思いながらもひとまず人里に向けて竹林を進んでいった。

 

 

 

 

 

 

 

時を同じくして紅魔館の庭にて、拳と蹴りがぶつかり合い、一方が豪快に吹き飛ばされた。

そして拳を構え悠々と立つのは紅美鈴、紅魔館の門番で普段は寝ているイメージが強い為印象が薄れてしまっているが、彼女は妖怪であり『気を操る程度の能力』を有しこの屋敷を守護する武術の達人である。

 

美鈴「いい蹴りでしたが、まだ鋭さが足りませんね。」

 

吹き飛ばされた方は、ふらつきながらも再び構えなおした。

 

美鈴「もう終わりにしますか?」

 

紅臥「いえ・・・・・・もう一度お願いします!!」

 

出雲の式、紅臥は紅魔館にて厳しい修行を受けていた。




次回予告

紅臥「ここが・・・・・紅魔館」

紫「今から気負ってたら身が持たないわよ」

式、紅臥は修行の為紅魔館へ

レミリア「ふうん・・・・・・中々素質があるわね」

紅臥「紅臥と申します、今日よりしばらくの間よろしくお願いします!」

二人の師、始まる修行

咲夜「私が教えるのは給仕から掃除といった家事よ、時間はあるしゆっくりやりましょ」

美鈴「私が教えられるのは武芸くらいですよ?」

紅臥「僕はもう・・・・・・目の前で誰かを失いたくないんです、だから!!」





次回、第26話「式とメイドと執事と門番」

次回から赤い残光さんの「東方幻想曲」とコラボさせていただきます!
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