東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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艦これやっててふと思ったんだが・・・・・

出雲「唐突だな・・・・・・どうした?」

鈴谷と早苗って・・・・・・結構外見的に似てないか?

出雲「激しくどうでもいい・・・・・・ってか早苗って誰?」


第35話「旧都を守る仁義、侵す極道」

出雲は地上に戻る為に、一度旧都に来ていた、しかし旧都は広くいつの間にか人気の少ない所に来てしまった。

 

出雲「まいったな・・・・・・せめてヤマメに案内してもらった道に出られれば・・・・・・」

 

その時、すぐそこの袋小路から声と音が聞こえて来た。デジャヴの様な状況に出雲は物陰に隠れて様子を見ている。

1人の銀髪の鬼が複数の妖怪達に殴る蹴るの暴行を受けていた。

 

出雲「あれは・・・・・・極道者か?」

 

それよりも気になっていたのはやられている鬼の方だった。鬼の力は身をもって知っていた。

にも関わらず、やられている鬼はなんの抵抗もしていない。そこで気づいた、囲んでいる妖怪の一人がすでにボロボロの妖怪を拘束していた。

 

「6代目・・・・・・・俺はいいんでさっさとこいつらぶっ潰してください!」

 

??「阿呆・・・・・・・身内見捨てちゃ仁義が廃るだろうが!!」

 

「ぎゃはははは!ここまでやられてまだんなこと言うとは『鬼灯組』もこの程度か。んじゃあさっさと始末してその首晒してやるか」

 

出雲は理解した、奴らは力で勝てない鬼に対して仲間を人質に取るという卑劣なやり方で無抵抗にして一方的に痛めつけている。

出雲の中で、あの時の怒りが再燃するには十分だった。出雲は鬼哭を抜くと一気に間合いを詰めて、人質を拘束している妖怪を背後から斬り捨てた。

 

??「!?」

 

「な、なんだてめえ!!」

 

出雲「随分と・・・・・・つまらない事してるな、見てて虫唾が走る」

 

 

戦闘BGMイメージ~FF8より「battle theme」~

 

「野郎!お前らやっちまえ!!」

 

頭らしい妖怪の指示で妖怪達は出雲に向かって襲い掛かる。一人目、刀を持った妖怪に対し出雲は無造作に振るわれた刀身の腹に斬りかかり刀身は真っ二つに折られた。

 

出雲「踏み込みも浅いし剣の振りも遅い、素人のチャンバラ以下だな」

 

呆然とする妖怪に対し出雲は容赦なく剣を振り下ろした。妖怪は肩から斜めに斬られて倒れ込む。

二人目、こん棒を持った妖怪がその得物を振り下ろそうとした時には出雲は懐まで迫り、剣の柄を思いっきり腹に打ち付けた。

妖怪の腹から骨の砕ける音が聞こえて絶叫しながら地面をのたうち回った。三人目、薙刀を構えた妖怪が連続で突きを放つ、出雲はその直線的な軌道を見切り避けながら間合いを詰めていく。

 

出雲「長物の弱点は近間に対し不利な事だ、覚えておけ」

 

薙刀の柄で防御に入る妖怪に対し、出雲は鬼哭を振り下ろして薙刀の柄を真っ二つにして妖怪は頭から一直線に切り裂かれた。

 

出雲「これで残るはアンタだけだな、どうした?腰が引けてるぞ」

 

出雲は鬼哭の切っ先を突き付けて挑発する。案の定妖怪は腹を立てて背負っていた大太刀を振り下ろす、その威力から土煙が発せられる。

土煙が晴れた時、出雲は平然と大太刀の峰の上に立って妖怪を見下していた。その冷たい眼差しに恐怖を覚えた妖怪は大太刀を慌てて振り上げ、出雲を静かに降りる。

そして妖怪は出雲を危険と判断して横に斬り払う。大太刀は周囲の建物を切り裂くが出雲にその刃が届く事は無かった。

出雲は今度は刀身の腹に乗り、その切っ先を刀身に向ける。そして鬼哭の切っ先は大太刀の刀身を穿ち、大太刀は粉々に砕け散った。

 

出雲「・・・・・・・・」

 

出雲は武器だけではなく妖怪の心も粉々にしていた、完全に戦意を失い出雲の殺気に当てられた妖怪は泡を吹きながら気絶してしまった。

出雲は鬼哭に付いた血を払い鞘に納めると、やられていた鬼の元に向かう。

 

出雲「大丈夫か?」

 

??「ああ・・・・・すまねえ、アンタのおかげで助かった」

 

出雲「気にするな、連中が気に入らなかった。それだけだ」

 

出雲は鬼と人質にされていた妖怪の安否を確認してその場を立ち去ろうとした時、すぐに聞き覚えのある声が聞こえて来た。

 

勇儀「銀二!無事か!!」

 

出雲「あれ、勇儀さん?」

 

勇儀「出雲!?ってこれどういう状況だ?」

 

勇儀は切り捨てられ、のたうち回り、気絶している妖怪達を見たあと銀二と呼ばれた鬼と人質になっていた妖怪を保護して出雲を連れて場所を移動させた。

 

 

 

 

 

 

程なく、『鬼灯組』と書かれた提灯が飾られた大きめの屋敷に通された。手当ての済んだ鬼が出雲と勇儀の待機している広間に入ってきた。

 

 

銀二「ご挨拶致しやす!旧都東元締めの任侠一家『鬼灯組』組長、鬼灯銀二と申しやす!!」

 

出雲「改めて、月神出雲だ。よろしく」

 

銀二「この度は俺とウチの組の者の窮地を救っていただき本当にありがとうございます!」

 

出雲「それは気にするなよ、それより元締めって?」

 

勇儀「この旧都は広いだろ?だから東西南北にそれぞれ元締めを置く事で治安維持してるんだ。北の『柊組』、南の『姫椿組』、西の『枝垂組』、そしてこの東の『鬼灯組』、この4つの任侠一家が元締めとして統治する事で治安が安定してるんだ」

 

勇儀の出した旧都の地図は東西南北で4つに分かれており、それぞれに組の紋が描かれていた。

 

勇儀「それで、頼んでた件はどうだった?」

 

銀二「はい、ウチのもんに調べさせた結果、やっぱり鳴りを潜めてた極道一家『極鬼会』があちこちで幅を利かせてるようです」

 

銀二曰く、以前まだ旧都がまともな統治を行っていなかった頃に旧都のあちこちで現在は禁止しているような賭博場、遊郭を作って強引な地上げをしながら勢力を広げていた極道集団がいた。

それが『極鬼会』、しかし勇儀によって広げていた勢力は一気に減り、壊滅寸前まで追い込まれて表舞台から姿を消したはずだった。

 

出雲「まさかそれが復活したのか?」

 

銀二「どうも、地下活動をしながら力を蓄えていたようです。連中の目的は勇儀さんを倒して今度こそ旧都全体を支配する事でしょう。現に他の元締めの所でも被害が出てるようです」

 

出雲「それは・・・・見過ごせないな。連中のアジトは?」

 

銀二「それが・・・・・どうも巧妙に隠しているらしく、全然見当たらないんでさ」

 

勇儀「とはいえ、このままには出来ないな。銀二、元締め連中集めてくれ」

 

出雲「俺も手伝いますよ、ああいう連中は野放しにしておけませんし」

 

勇儀「いいのか?これは旧都の問題だぞ?」

 

出雲「いいんですよ。旅に寄り道は付き物ですし、ヤマメ達にだって危険が及ぶかもしれませんから・・・・・・」

 

出雲は少し考え込む、そして手元の鬼哭を携えて部屋を出た。

 

出雲「ちょっと気になる事があるので出てきます、なるべく早めに戻りますので」

 

勇儀「お、おう・・・」

 

出雲は屋敷を出て、旧都の街中へ飛び出していった。

 




次回予告

ヤマメ「アンタら!キスメを離しなさい!!」

出雲「やれやれ、霊夢程じゃないにしろ、俺の勘も当たるものだな」

ヤマメ達の危機

銀二「あいつら、勇儀姐さんのご友人まで・・・・」

出雲「ああ、これは詰め将棋だ」

極鬼会殲滅へ

勇儀「いくぞ、お前ら!」

出雲「もうこの局は詰んでるんだよ」



次回、第36話「旧都任侠帖」
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