東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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少し・・・・・更新速度落とす・・・・・・リリなのや凍結解除したネプテューヌの二次のネタ考える時間欲しい・・・・・

出雲「作者~生きてるか~?」


第36話「旧都任侠帖」

場所は変わり旧都の外れ、ここには旧都の入り口の橋がある。この橋を守るのが橋姫であるパルスィである。

普段滅多に人のいないここが今、大勢の妖怪達によって取り囲まれていた。取り囲む妖怪達の視線の先でヤマメとパルスィが妖怪達を睨みつけていた。

その集団の先頭に立つ妖怪がその手にキスメを拘束していた。

 

ヤマメ「アンタ達!キスメを離しなさい!!」

 

「それはお前ら次第だな、ちょっと一緒に来てもらおうか」

 

「妙な真似すんなよ?お友達を無傷で返してほしかったらな~」

 

妖怪の一人がキスメに短刀の刃を向けた。蹴散らすのは簡単だがそれではキスメに危害が及ぶ為、二人は抵抗する事が出来なかった。

 

「丁重に扱えよ?星熊勇儀を潰す大事な人質なんだからな」

 

ヤマメ「この卑怯者!絶対許さないから!!」

 

「はっははははは!!どんな手を使おうと、最終的に勝てばよかろうなのだぁ!!」

 

高笑いをあげる妖怪、その時何かが通り過ぎて腕が軽くなる。そこには人質どころか自分の腕すら無かった。

そしてヤマメの前に誰かが立つ、それは鬼哭を抜いて片手にキスメを抱える出雲の姿だった。

その鬼哭から血が滴り、妖怪の足元にある自分の斬り落とされた両腕を見た。

 

「ぎゃああああああああ!腕・・・・・・俺の腕があああああああああ!!」

 

パルスィ「い、出雲?」

 

出雲「やれやれ、霊夢程じゃないにしろ、俺の勘も当たるものだな」

 

発せられる言葉からは凄まじい怒気が感じ取られた、出雲はキスメを降ろして妖力を解放してゆっくりと妖怪の集団に向けて歩を進めた。

 

 

戦闘BGMイメージ~KH2より「the 13th Dilemma」~

 

恐怖にかられた妖怪達は一人、また一人と出雲に向けて襲い掛かった。出雲は右手に鬼哭、左手に能力で作った刀を構えて襲い掛かる集団を迎え撃つ。

スペルカードを使うまでもない、左の刀で振り下ろされる武器を防ぎ出来た隙を右の鬼哭で斬り捨てる。

妖怪の一人が弓を構えてこちらに狙いを定めている、出雲は左に持っていた刀をその妖怪に投げつける。

刀は回りながら弓を切り裂き、妖怪の額に突き刺さって砕け散る。今度は複数の妖怪が一斉に襲い掛かる、出雲は空いた左手の指を鳴らすと出雲を囲むように苦無が出現して一斉に四方八方に飛ぶ。

苦無は妖怪達を射抜き、一斉に出雲の周りに倒れ込んだ。今なお無傷で出雲の周りには倒された妖怪で屍鬼累々と化していた。

その光景に残った妖怪達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく。出雲は両手にマシンガンを創って追い打ちをかけようとした時、ロングコートの袖を掴まれて我に返る。

そこではヤマメが心配そうにこちらを見ていた。

 

ヤマメ「出雲・・・・・もういいよ、私たちも皆無事なんだから・・・・ね?」

 

その目には若干恐怖にも似た感情が混じっていた。出雲はマシンガンを消して背を向けた。出雲は友人を大事にする、故に友人に危害を加える者には容赦をしない。

だが、それで友人を怖がらせては本末転倒である、出雲は3人に顔を向けられなかった。

 

キスメ「あ・・・・あの・・・・・・ありがと」

 

出雲「いいよ・・・・・・ごめん、さっきの俺怖かったよな?」

 

パルスィ「まったくよ、けどおかげで助かったんだから礼は言ってあげる。ありがと」

 

ヤマメ「うん・・・・・確かに怖かったけど、出雲のおかげで皆こうして無事なんだよ。だからそんな顔しないで、ね?出雲は本当に優しいんだって私たち皆わかってるから」

 

出雲「・・・・・・・うん、今度は俺が励まされる側になっちゃったね」

 

出雲の表情からも陰りが消えた時、倒れている妖怪達の一人が僅かに動いた。一人生き残りがいた。

ヤマメの糸で拘束して、3人を連れて鬼灯組の屋敷に戻っていった。

その後、生き残りは鬼灯組の蔵で拷問を受けてあっさりとアジトの場所を白状した。東と北の境にある旧旅館そこを廃墟のように見せかけて秘密の通路を巡らせているらしい。

 

銀二「あいつら、勇儀姐さんのご友人まで・・・・・」

 

勇儀「ここまで舐めた真似されちゃ私も黙ってられないね」

 

出雲「はい、連中は徹底的に潰しましょう」

 

パルスィ「けど、連中の規模は相当な物みたいよ?」

 

出雲の目に部屋の隅に置かれた将棋盤が入る、将棋盤の上に駒を並べていく。

 

出雲「だったら?どれだけ歩が多くても、玉は一つ、それさえ取れば向こうには投了しかない」

 

パルスィ「その頼もしさ・・・・・妬ましいわね」

 

銀二「何か、策が?」

 

出雲「ああ、これは詰め将棋だ」

 

勇儀「頼りにしてるぜ、軍師殿!」

 

 

 

 

 

 

程なく、極鬼会の根城に戦力が集められた。

 

出雲「始めようか、まずは『原始中飛車』」

 

旧旅館の敷地にはすでに大勢の極鬼会の構成員が集まっていた。その時、正面の門が打ち破られてそこから勇儀を中心に鬼灯組の組員がなだれ込んだ。

 

勇儀「よし、行くぞ!」

 

勇儀の鼓舞と同時に二つの勢力が激突する、そしてそれはすぐ極鬼会の頭の鬼にも伝えられた。

 

「何やってる!全戦力をつぎ込め!!」

 

出雲「さらに『棒銀』、そして『横歩取り』」

 

直後、今度は左方から塀を飛び越えて別の勢力が飛び込んできた。

 

「ま、まさか柊組!!」

 

「旧都の二つの勢力が手を組みやがった!!」

 

出雲「二方向から攻め込まれ、さらに全ての戦力がそこに集中、もう玉の周りは守る駒一つない」

 

頭は未だに報告の無い状況に業を煮やしていたその時、襖が破られて奥から三つの影が現れた。

一人は東を治める鬼灯組の若き組長、鬼灯銀二。そして薙刀を携える北を治める柊組の女組長、柊蓮花。そして黒いロングコートに右手に妖刀鬼哭を構える少年、月神出雲。

 

出雲「もうこの局は詰んでるんだよ」

 

出雲はまず勇儀と鬼灯組を正面からぶつけて、相手の頭の力量を図った。しかし拍子抜けな程に大した事が無かった。

 

出雲「『矢倉囲い』で守りを固めるべきだったな」

 

だから出雲と銀二と蓮花は平然と歩いてここに来れた。全ての戦力が勇儀達の元に集結しているからである。

しかし、柊組は武道に精通する武人、そして鬼灯組の構成員の半数以上が鬼、さらにかつて妖怪の山の頂点に君臨していた四天王の一角、怪力乱神の異名を持つ星熊勇儀、これほどの面子を相手にまともに戦える者など一人もおらず、すでに壊滅寸前だった。

 

出雲「そうだな、名付けるなら『月神式鬼殺し』ってところかな」

 

 

 




次回予告

出雲「お前に玉の器は無いよ、せいぜい歩がいいとこだ」

「半端者の分際で!!」

激突する暴君と義侠

銀二「鬼灯の頭、なめんなよ!」

蓮花「本当に無粋な男ですね」

出雲「この程度か?勇儀さんの拳はこの何倍も重かったよ」

器の知れた小物の鬼

銀二「これは、俺の組のモンに手出した分だ!!」

出雲「潰れろ!!」

そして、悪逆の極道は壊滅する




次回、37話「義の刀、粋の刃、仁の拳」
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