東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲「作者、何故前回予告書かなかったんだ?」

素で・・・・・・・思いつかなかった




第6話「命蓮寺」

程なくして再び門が開いて先程の少年に似た女性が返り血を頬につけて立っていた。

 

綾「ごめんね、ウチの愚弟が。私は闇夜綾、よろしくね」

 

出雲「えっと・・・・・月神出雲です。」

 

幻「そして!この俺が幻想郷一の驚かし屋闇夜幻様だ!!覚えておげらっ!!」

 

何故か無傷で復活した少年、幻の頭に綾の強烈な肘打ちが突き刺さり地面に叩きつけられた。程なく、先程の少女ぬえが戻ってきて、幻を見るとまたかと言うようにため息をついた。

 

ぬえ「やっぱり、悲鳴が聞こえたからもしかしたらと思った」

 

出雲「こいつ、いつもこうなの?」

 

ぬえ「今のところ驚いてないのは冥界の亡霊姫とこいつの親友くらいよ(幻想郷の中での話)。聖から許可が出たよ、アンタに会ってみたいって」

 

ぬえの案内で出雲は寺の中に通された、綾は幻を引くずって先に行くと言って奥に入っていった。

 

長い廊下を歩いていると、奥から鼠のような耳に2本の棒のような物を持っている少女が歩いてきた。

 

??「ぬえ、そちらが先程行っていた客人かな?」

 

出雲「ああ、月神出雲だ。よろしく」

 

ナズーリン「よろしく、私はナズーリンだ。急用が出来たので少し外させてもらうよ」

 

ぬえ「・・・・・・・また星が宝塔なくしたの?」

 

ナズーリン「・・・・・・察してくれ」

 

ナズーリンは頭を抱えてため息をつくと寺の外に出て行った、それを見送った出雲はぬえに案内され、寺の一室に通された。

襖が開いて入ると、先程の闇夜姉弟の他に複数人の女性が座っておりその中心にいる女性は高僧を思わせる威厳を持っていた。

出雲は寺の主であろう女性の前に座ると礼儀正しく一礼した。

 

出雲「寺の主とお見受けします。自分は月神出雲と申します、訳あって幻想郷中を回る旅をしています。この度は急な申し入れを受けていただき本当にありがとうございます」

 

聖「これはこれはご丁寧に、私は聖白蓮です。月神出雲君、我々命蓮寺はあなたを歓迎しますよ。ではこの寺の仲間をご紹介します、そういえばぬえと幻君と綾さんはすでにご挨拶が済んでいるようですね。では星から」

 

星「あ、はい!毘沙門天の代理をしています、寅丸星です。以後お見知りおきを」

 

一輪「雲居一輪です、そしてこちらが入道の雲山」

 

一輪の後ろには高齢の男性の顔をした雲がいて、ずっと出雲を睨むように見ていた。

 

出雲(こわ・・・・・)

 

村紗「私は船幽霊の村紗水蜜だよ、よろしく!」

 

怪姫「闇夜家にお仕えしております怪姫と申します」

 

コトラ「コトラです!よろしくお願いします!!」

 

出雲は命蓮寺の面々に歓迎され、その夜は簡素ではあるが宴の席が設けられた。

 

 

 

 

 

幻「しっかしお前も半妖とはね~」

 

出雲「一歩手前ってだけだよ、それにお前のチート過ぎる能力には負ける」

 

コトラ「パパはすっごく強いんです!」

 

出雲「・・・・・・・・・パパ?」

 

コトラの発言に出雲は固まりいくつもの疑問符を浮かべた。

 

コトラ「はい!そしてこの人がママです!!」

 

コトラは元気よくぬえに抱き着いた。

 

出雲「・・・・・・・てことは幻とぬえって・・・」

 

幻「まあ籍はまだいれてないいけどな~出雲はそういうのおらんの?」

 

幻の質問に再び出雲は固まり俯いてしまった。

 

幻「で実際どうなんだい?そこんところよぼらっ!!」

 

綾「ごめんね~このバカはあとできっちりしばいて・・・・・・・・出雲?」

 

幻の後頭部に右ストレートを撃ちこんだ綾は俯いたままなんの反応も見せない出雲の異変に気付いた。

 

村紗「え、ちょっと出雲大丈夫?」

 

星が心配になり出雲の顔を覗き込んでみる、出雲は顔を真っ赤にして目を回していた。

 

星「い、出雲さん気絶してます!!」

 

一輪「どうやら恋愛事には耐性がないようですね・・・」

 

雲山「・・・・・・・・・若いのう」

 

星が気絶した出雲を見てオロオロいる時雲山から発せられた一言に出雲は我に返った。

 

出雲「く、雲が喋ったぁ!!」

 

幻「出雲よ、ある巫女が言っていた。『幻想郷では常識にとらわれてはいけません!』と!!」

 

 

※雲山が喋るのは今回だけです

 

ちょっとした騒動のすぐあと、襖が開かれて先程廊下で会ったナズーリンが入ってきた。

 

ナズーリン「ご主人、宝塔見つけてきたぞ。本来なら説教というところだが客人もいるしあとにしよう」

 

星「うぅ~すみません・・・・・・」

 

ナズーリン「やれやれ・・・・・・さて、時に出雲。君は将棋は出来るかな?」

 

出雲「え、まあ趣味で何度か指してるけど・・」

 

ナズーリンはそれを聞くと、部屋の隅に置いてあった将棋盤を持ってきた。

 

ナズーリン「では、一局付き合ってもらおうかな。ご主人とよく指すが相手にならなくてね」

 

星「あぅ~・・・・・・・」

 

先程から主なのに辛辣な言葉を受け続けシュンと縮こまっている星を気の毒に思いながらナズーリンと一局指すことになった。

 

 

 

 

 

 

...........少年少女将棋中

 

 

 

 

 

 

ナズーリン「・・・・・・・む、負けてしまったか」

 

出雲「・・・・・・・・ふぅ、うまくいってよかった」

 

ナズーリン「まさか悪手と思われていた垂れ歩があんな形で活きるとは、やられたよ」

 

出雲「将棋や囲碁、チェスは長い歴史の中で様々な手が生まれてきたけど、未だに絶対と言われる手は見つかっていないからな。けど俺としては35手目のこれは流石に焦ったよ」

 

出雲とナズーリンは先程の対局の検討を始めた。様々な専門用語が飛び交い、コトラはそれを真剣に興味深そうに眼を輝かせて聞いてそんなコトラに周りは和んでいた。

 

ナズーリン「中々話がわかるじゃないか、君とは良き友人になれそうな気がするよ」

 

出雲「それは良かった、俺としても同じ趣味の友達が出来るのは嬉しいよ」

 

こうして出雲は命蓮寺の面々と親睦を深めて、ナズーリンとは良き将棋仲間となった。

 




次回予告

出雲「なんだ今の気配・・・・・・妖モノか?」

幻「出雲も気付いたか?どうにも友好的ではなさそうだな」

夜中に来る招かざる客

「グォアアアアアア!!」

出雲「こいつ・・・・・・様子がおかしいぞ!」

怪姫「この感じは・・・・・・何者かの呪を受けているようです」

幻想郷に巻き起こる怪事件「異変」、その前触れ

聖「これは・・・・・・・『異変』の前兆でしょうか」

出雲「異変・・・・・」


次回、第7話「夜中の襲撃者」
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