東方幻妖録 第1部《大妖転生篇》   作:ハマトラ

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出雲「そういえば作者、コラボ募集どうするか決めたのか?」

それが未だにどうしようか迷ってる・・・・・




第7話「夜中の襲撃者」

命蓮寺の面々と親睦を深め月も登りきった頃、コトラを寝かせる為にぬえと幻は席を外した。

聖や星も朝が早いらしく自室に戻り、出雲も用意された客間で眠りにつこうとしていた時だった。

 

出雲「なんだ今の気配・・・・・・・妖モノか?」

 

出雲は外に妙な気配を感じて、布団から出て枕元のロングコートを着ると部屋の外に飛び出した。すると丁度縁側に出たところで鎌を持った幻と怪姫が走ってきた。

 

幻「出雲も気付いたか?どうにも友好的ではなさそうだ」

 

出雲「ここって妖から恨み買うような事したのか?」

 

幻「するわけないだろ、それより・・・・・・・お出ましのようだ」

 

外の庭に目を向けると、塀を飛び越えて赤い髪に犬のような尻尾と耳を付けた少年が庭の置き石の上に降り立った。

 

「グォアアアアアア!!」

 

出雲「こいつ・・・・・・・・様子がおかしいぞ!」

 

幻「ありゃ妖獣だな、犬・・・・・いや狼か?」

 

怪姫「この感じは・・・・・・・・何者かの呪を受けているようです」

 

赤髪の妖獣は飛び上がり、幻に襲い掛かる。幻は手に持った鎌を構えると迫りくる鋭い爪をはじき返した。

 

幻「・・・・・・怪姫、お前は皆起こして一所に集めろ。来てるのがこいつだけとは限らない」

 

怪姫「承知しました、どうかお気をつけて・・・・・」

 

怪姫が寺の中へ入るのと同時に出雲は右手に刀を作り、幻の隣に立った。

 

出雲「幻、さっき怪姫が呪って言ってたけど・・・・」

 

幻「こいつはなんかしらの呪術で操られてるんだよ、解くには術者を叩くかこいつにかかってる呪の大元の壊すかこいつ自身を気絶させるかだ」

 

出雲「術者・・・・・・・この近くにはいなさそうだな。じゃあ呪の大元を探すか気絶させるかだな」

 

出雲が刀を構えると同時に妖獣は二人に向かった駆け出した。

 

 

戦闘BGMイメージ~KH2よりSinister sundown~

 

 

出雲は刀を上段に構えると迫る妖獣に振り下ろした、しかし妖獣は刀を避け刀身の横を通ると鋭い爪を出雲に振り下ろす。

出雲は刀を引き、刀身の腹で爪を防いだ。その時、妖獣の背後をとった幻が鎌を構えて振り下ろした。

 

幻「後ろががら空きだ!」

 

妖獣は刀を弾くと、鎌をギリギリで避けて二人から距離をとった。

 

幻「やっぱ妖獣の身体能力すげえ~」

 

出雲「関心してる暇はないだろ!」

 

出雲は左手に小太刀を作り、逆手に持つと妖獣に向けて一気に駆け出した。刀で袈裟斬りを繰り出し、生じた隙をついた妖獣の爪を小太刀で受け止める。

そして小太刀の刀身を少しずらし、バランスを崩したところで妖獣の脇腹に回し蹴りをたたき込んだ。

さらにひるんだところを幻の鎌が襲い掛かった、鎌を振り回す絶え間ない連続攻撃のあと出雲は続くように刀で切り上げる。

妖獣は刀を防ぐが逃げ場のない空中に打ち上げられ、そこに出雲は苦無を数本作って妖獣に向けて投げつけた。

妖獣は苦無を弾くが、すぐ正面にまで飛び上がった幻に気づくのが遅れた。

鎌と爪が幾度となくぶつかり合い、月明りの指す庭の上空に火花が散る。妖獣は中空で体を回転させてかかと落としをたたき込むが幻は鎌の柄で防ぐと勢いそのままに着地すると上空から迫る妖獣の連撃をバックステップで避け続ける、そして大振りになったところで妖獣の腹を鎌の柄で殴りつけた。

 

幻「最後任せた!!」

 

出雲「これで決める!」

 

出雲は妖獣がひるんでいる隙に新しく作ったスペカを取り出した。

 

 

 

 

銃符[紀州雑賀の八咫烏]

 

スペル発動と同時に、妖獣を取り囲むように無数の火縄銃が出現して一斉に火を吹いた。絶え間ない銃声が収まると、妖獣は完全に沈黙していた。

 

出雲「操られてるだけだし、加減はしたから死んではいないはずだ」

 

幻「お前大人しそうな顔してエグイスペカ使うな~」

 

出雲「それ女顔のお前に言われたくない・・・・」

 

幻が構えを解いて、出雲が刀と小太刀を消した時、妖獣の口から何かが吐き出された。それは不気味な文様の施された札だった。

 

幻「・・・・・・間違いないな、これが呪の大元の呪符だ。これでこいつは元に戻るはずだ。」

 

出雲「じゃあ、聖さん達の所に運ぼう。正当防衛って言ってもかなり痛めつけちゃったからな」

 

幻(出雲の最後のあれはどう見ても過剰防衛だと思うんだけどな~)

 

出雲と幻は妖獣を担いで聖たちのいる部屋を探した、案の定すぐに見つかり聖に事情を説明して妖獣を手当てすると広間の方に集まった。

 

星「聖、どう見ますか?今回の一件」

 

綾「何者かの呪でさっきの子が操られていた以上意図した行動でしょうね」

 

聖「これは・・・・・・・・・『異変』の前兆でしょうか」

 

 

出雲はまた知らない単語が飛び出し星から説明を受けた、幻想郷ではたまに怪事件が起こされるという。

ある時は赤い霧が幻想郷中を覆い、ある時は幻想郷から春が奪われ終わらぬ冬が続き、またある時は終わらぬ夜が続く。

幻想郷ではこれらの怪事件を総じて『異変』と呼ぶらしい。

 

出雲「異変・・・・・・・」

 

聖「この札、ただの札ではありませんね。この呪力の感じは・・・・・・能力で作られたものです」

 

村紗「能力って・・・・・こんな危ない能力持った奴なんていたっけ?」

 

一輪「最近発現させた者がいるんじゃないか?と雲山が言っています」

 

一輪の言葉を肯定するように雲山は頷く、もしそうだとして最も危惧すべき事態は人里への被害だった。

もしこんな事が人里でも起こっているなら、厳戒態勢がしかれてもおかしくはない。

命蓮寺の面々は人里に行くことがよくある為、里の現状を知っている。今の所被害が出ていないがいつ来るかもわからなかった。

 

出雲「俺どうせ人里行くところですから、今回の事知らせに行きますよ」

 

聖「・・・・・・・・・わかりました、それではお願いします」

 

星「すっかり・・・・・・夜も更けてしまいましたね」

 

星が広間の戸を開けると空は白み、東の空からは朝日が差し込んでいた。

 




次回予告

「僕達が・・・・・・何をしたっていうんだ!」

出雲「・・・・・・・」

正気を取り戻した妖獣、彼から話を聞き怒りを露わににする

聖「では、この手紙を上白沢慧音という人に」

出雲「確かにお預かりしました」

異変解決の為、そして警戒を促す為に人里へ



次回、第8話「人里」
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