主人公が束さんからISを受け取ったり、束さんが重大発表したりしますー
楯無がIS学園に向かってから9ヶ月が経過しようとしていた…。
『そろそろ一夏が入試の会場でISを発動させてる所でござるかなー
っと言うか拙者のISはどうなってるのでござろう?』
等と自室で考えていると部屋のドアをノックする音がする。
「朔乃、いる?」
そう言いながらドアを開けて現れたのは簪だ。
「おお…そうであったな~」
何かを思い出したように手を叩く朔乃。
簪と秋葉原にアニメグッズを買いに行く約束をしてたのである。
前世でも割とアニメやらギャルゲやらに造詣が深かった為に簪とは気が合ったりするのである。
「~♪」
●ニメイトの袋から先ほど買った魔法少女アニメのグッズを取り出しご満悦な様子で眺める簪。
現在、二人がいるのはスクランブル交差点の近くに作られたメイド喫茶である。
「ご機嫌でござるなー」
「うん♪」
笑顔を見せて頷く簪。
『本当に嬉しそうでござるなー』
そう思いながらふと外を見る朔乃はそれを発見する。
ウサミミのようなパーツを頭に装着したメイドさんである…。
メイド自体はこの秋葉原では大して珍しいものではない、一番の問題はそのメイドさんが近頃メディアを騒がせまくっている人物だからである。
ガタンと音を立てて立ち上がる朔乃。
いきなり立ち上がった朔乃にビクンっと体を萎縮させる簪。
「どうしたの?」
「簪殿…篠ノ之束を見つけたでござる」
「えっ!?」
朔乃の言葉に目を丸くする簪。
ISの開発と言う軍事バランスを崩壊するほどの兵器を開発した篠ノ乃束。
彼女はいろいろな組織やら国家から目をつけられており関係各所にも見つけ次第保護するようにと政府から通達が来ていたりする。
「簪殿は更識家へ連絡、拙者は束殿を追うでござる!」
そう言うと簪の返事も聞かずに朔乃は走り出した。
走ること数分、人通りの少ない路地裏で朔乃は束の姿を発見。
「篠ノ乃束殿でござるな?」
「うん?確かに私が世界的天才、篠ノ之束だけどそういう君は誰だい?
なんて事は尋ねないよ?
転生者・影宮朔乃くん。
面倒くさいんで朔ちゃんっと呼ばせてもらうよー」
前半のシリアスチックなセリフを最後の一言でぶち壊した束。
「何故?その事を知ってるでごさるか?」
だがそんな事よりも朔乃は束が自分が転生者である事を知ってる事の方が気になっていた。
「だって、私も転生者だしー」
「マジでござるか!?」
「うん、マジー。
転生前から天才科学者やってたのさー」
「ワッハハー」、っと腰に手を当てて笑う束。
確かに転生前から科学者だったりしたならばISのようなオーバーテクノロジーの塊を造れても不思
議では無い。
「っと言う訳でこれー、神様から頼まれた君のISー」
そう言いながら額当てを手渡す束。
「これが待機状態でござるか?」
「そうだよー、機体名は黒鉄‐クロガネ‐。
打鉄を改造した2.5世代機ー。
製作期間は三日ー」
たった三日でISを組み上げた束の天才っぷり驚嘆する朔乃。
「あともう一つー」
「何でござる?」
「亡国機業に私の居場所をリークしといたから起動テストついでに倒してくれると助かるー」
「そういう事は早めに言って欲しいでござる!
っと言うかそういう場合、最初からISを装着可能な状態で受け渡す物では!?」
「いたぞ!」っと言う女性の声と共に足音が近づいてくる。
「ああ!もう!」
朔乃は束をお姫様抱っこすると跳躍、屋根伝いにその場から逃走を開始する。
「何故逃げるー?」
「いくら路地裏と言ってもあんな市街地で戦闘なんかやったら被害が出るでござる。
それ以前にあんな狭いところでISを展開したら動きにくいでござるー」
何かを思い出したかのように手を叩く束。
どうやらそこまで考えていなかったらしい。
「それにしても神様から聞いてたけど朔ちゃん凄いねー。
普通、女の子を抱えながらこんなスピードで走れないよー。」
屋根伝いに移動する朔乃の腕に抱えられながらそんな感想を述べる束。
「元、忍びでござるからなー」
前世で50kgの背嚢を背負って百キロを走った事を思い出しながら朔乃は工事やら倉庫が立ち並ぶ区画へと着地。
束を下ろすと同時にISを展開したー。
三話には戦闘シーン入りまーす