ロキが星霊界に戻れるようになりそのお礼にナツ達がリゾートに行ってしばらくした頃ゼオンは評議院に来ていた。だがゼオンが来た時には建物は時間が早まったかのように急激に劣化し崩壊していた。
「時のアークか 。まさかこの時代に使える者がいようとはな。」
ゼオンは少し楽しそうに小さく笑うと走り出した。
「お前か。こんなに愉快な事をやっているのは。」
ゼオンは目の前にいる女《ウルティア》に話しかけた。
「お褒め頂き光栄だわ。終焉のゼオン。」
ウルティアは水晶を手で転がしながらゼオンにそう言う。
「やはり目的は大魔法世界に行く事か。」
ゼオンは鋭い視線をウルティアに向ける。
「あら 知っていたのね。」
ウルティアはゼオンに驚愕の表情を向け身構える。
「そんなところへ行きお前の母親《ウル》に愛を与えてもらう必要は無いと思うが。」
ゼオンの言葉にウルティアは憤怒の表情を顔に張り付ける。
「母の名を呼ぶな! フラッシュフォワード」
ウルティアはゼオンの周りに出現した大量の水晶をゼオンに向かってまるで何かを怖れているように攻撃する。
「そんな攻撃では俺に当てる事は出来ないぞ。ライトニング ソード。」
ゼオンは出現した大量の光の剣をウルティアが出現させた水晶に当て全て破壊する。ウルティアは水晶の時間を戻そうとするが時間を戻せなかった。
「何で 何で戻らない⁉︎」
ウルティアは水晶の時間が戻せない事に苛立ちを隠せず薄く笑っているゼオンを睨む。
「貴方が何かしたの⁉︎」
ゼオンは手を前に出しウルティアの壊れた水晶を奪い手で覆うと水晶は元に戻った。
「これが答えだ。」
ウルティアはゼオンの言葉に納得がいった様な表情をする。
「まさか貴方も時のアークを•••••」
ゼオンは一本光の剣を創り出しウルティアに向かって投げる。
「そういう事だ。」
ゼオンが投げた光の剣はウルティアの肩を貫きウルティアは倒れる。
「真実を見せてやる。」
そう言うとゼオンは水色の魔水晶(ラクリマ)を取り出す。
「真実?」
ウルティアはふゼオンの言葉に不思議そうな表情を浮かべる。
「この魔水晶(ラクリマ)にはお前の母親ウルの記憶が保存されている。その記憶をお前に見せる。」
ウルの記憶が保存されている魔水晶(ラクリマ)は光を放ちウルティアの頭の中にウルのウルティアを心配する様子、ウルティアが死んだと知らされた泣き崩れている光景がフラッシュバックする。
「私は母に愛されていた⁉︎」
ゼオンが見せた光景に驚きを隠せないウルティア
「ああ。お前はウルに愛されていた。」
ウルティアはゼオンの言葉を聞くと静かに嬉しそうに涙を零す。
時を見計らいゼオンは壊れた建物を見ながら話を切り出す。
「ウルティア お前には聞きたい事がある。」
まだ少し涙ぐみながらもウルティアはゼオンに顔を向ける。
「楽園の塔での目的は何だ?」
ウルティアはゼオンの言葉に後悔の滲んだ表情を浮かべる。
「ゼレフを復活させる事よ。」
ゼオンはその言葉を聞くと竜の翼を展開し浮かぶ。
「ウルティアお前に頼みがある。」
ゼオンはウルティアにある事を頼むと楽園の塔に向かっていく。
「待っていろ。必ずゼレフの呪縛から解放してやる。」
そう言ったゼオンの言葉には強い決意が秘められていた。
ゼオンは楽園の塔で何を為すのか?ウルティアに頼んだ事は一体?楽園の塔で運命の戦いの始まる。