楽園の塔に進入したゼオンは邪悪な魔力を感じそこへ向かったがゼオンは向かった部屋で見た光景に驚愕した。ゼオンがまず部屋に入り目についた物。それは部屋の真ん中辺りに正方形建てられている四つの石柱に刻まれている古代文字で描かれている謎の魔方陣だった。
「何故 闇の誘惑が?」
ゼオンは石柱を見つめながら呟くがその表情は優れなかった。
そんな時ゼオンを除くメンバーの前にジェラールことジークレインのホログラム体が現れた。
『諸君 ようこそ楽園の塔へ 俺はこの塔の支配者ジェラール さて両方の手駒も揃ったことだし始めようか《楽園ゲーム》を!』
その声は誰にも感知されていないゼオンにも聞こえたがゼオンはその事よりも大事な事に気付いた。
「 この声の主がこの魔法の被害者か。」
闇の誘惑それは四百年前にゼレフに心酔する魔導士達が自らの味方を増やす為に作った禁断の魔法。この魔法の効果は対象者を闇の道に引き込みその対象者は自らの本来持っていた自我を保てなくなり性格が悪しき方へ豹変する事から評議院では存在する事を許されずその魔法は闇の彼方へ消え去った筈。そう筈だった。
「そろそろ これを使う時が来たようだな。」
ゼオンは首に掛かっている石の指輪を見てそう呟き最上階に向かって走り出した。
最上階にて皆の模様を見ていたジェラールはあることに気づく。
「ん? 侵入者か。」
ジェラールは最上階に向かって走っているゼオンを見つけると何かを思いついたような笑みを浮かべた。
「こいつならエルザよりもゼレフを蘇らせるのに適した人間だ。 クックック はっはっはっはー‼︎」
ジェラールは高笑いをするがその表情はジョゼ以上の狂気を含んでいた。
ゼオンは邪魔をしてくる下っ端達を軽く倒し最上階に向かって走っていたがそこへ新たな敵が現れた。
「へっ こっから先には行かせないぜ。」
ゼオンの前に大刀を背負い頭に黒いバンダナを巻いた大男が立ち塞がる。
「貴様は確か •••」
ゼオンの前に現れた男は腕を組み得意そうに笑う。
「何者だ?」
ゼオンの言葉に男は肩を落とす。
「俺は傭兵ギルド《ジャスティス ウルフ》のエース!ゼルル様だ!」
ゼルルはゼオンにドヤ顔を向けるがゼオンは首を捻っている。
「聞いたこと無いな。」
ゼオンの様子に激昂したゼルルは背中に背負っていた大刀を取り構えた。
「コケにしやがってー! 叩き斬ってやるー!」
ゼオンに向かい斬りかかるがゼオンは剣を換装し剣に炎を纏わせ防ぐ。
「どうした?そんなんじゃ俺に傷一つつける事はできないぞ。」
ゼオンは余裕がある様子を見せそれが余計にゼルルの気に障った。
「俺は負けねえー!うおおおおお‼︎」
ゼルルの体には黒い紋様が広がり目は黒く染まる。
「グルルルッー」
ゼルルは獣のようになりゼオンに襲い掛かる。
だがゼオンは石の指輪を左薬指に嵌める。
「まったく これをこいつに使う事になるとは。はああああ!」
石の指輪は一瞬光に包まれるとい石の指輪だった物は綺麗な装飾が施され真ん中のオレンジ色の宝石の中にはドラゴンが描かれた《ドラゴニック リング》に変化した。
「さあ 来い 自我を失いし獣よ。 俺が解放してやる。」
ゼオンは両手に炎を纏いゼルルを殴りつける。
ドラゴニックリングがこれからの戦いに何を起こすのかそれが分かるのはゼオンのみ。