収穫祭当日
「まったく懲りない奴らだ。」
此処は闇ギルド ブラックスコーピオン ゼオンはそこに居り足元に転がっている一人の人間の頭を足で踏みつけまだ戦える魔導士を冷たい瞳で見据える。
「うるせえ!こっちは仲間が何人もやられてんだ!大人しく引けるか!」
「この世界は力が全て。力が無ないなら唯消えていくだけだ。」
ゼオンの答えが気に障ったのかギルドのマスターらしき人物は怯えながらもゼオンを睨む。
「てめえら殺っちまえ!」
「 まったく学習しない奴等だ」
ゼオンは自分を倒そうと向かってきた闇ギルドのメンバーを左手で貫き、裂き、切り倒し全員が地に伏せさせると尻餅をついてるギルドマスターに近づいてくる。
「ば 化け物めえええ!」
ゼオンに最後の抵抗とでも言うように叫ぶがゼオンはただギルドマスターを見つめ血で紅く染まった左手をあげる。
「事実 そうだからな」
ゼオンは左手でギルドマスターの胸を貫きマスターの血が飛ぶ。飛んだ血がゼオンの顔に付着するとゼオンは左手を引き抜きマスターは倒れる。
「ここも違うか」
ゼオンはそう呟くと背を向けてギルドを燃やし尽くす。ゼオンはギルドが焼失した事を確認するとフードを被り立ち去っていった。
ゼオンがどこかへ行っている頃フェアリーテイルは祭りの空気は何処へ行ったのか 冷たい空気が辺り一体を支配していた。
「ラクサス!何をするつもりじゃ⁉︎」
マカロフがステージ上に立っているラクサスを鬼気迫る表情で睨むがラクサスはそれに対し愉快そうに笑う。そのラクサスの隣には雷神衆の三人 フリード、ビックスロー、エバーグリーンが立ちその後ろには石にさせられてしまったルーシィ、エルザ、カナ、ミラ、ジュビア、レビィ、ビスカが居りマカロフは石にさせられた者たちを視界にいれながらラクサスに目的を問う。
「なあに ただこの際はっきりしようと思ってな。フェアリーテイル最強は誰なのかを決める為に街中で楽しく戦い合おうぜっていうだけだ。」
「楽しめよ せっかくの祭りだぜー」
『だぜー だぜー』
ビックスローの言葉に続きビックスローの周りに浮かぶ人形たちが喋る。
「その為に仲間を石にしたというのか?ラクサス!」
マカロフはラクサスに今にも飛びかかりそうな雰囲気だがラクサスは余裕の表情を崩さない。
「祭りにアクシデントは付き物だろ?ジジイ」
「それとついでに誰が一番美しいのかもこの際はっきりしましょうという祭りでもあるんだけどね。」
「いや、それは関係ねえだろ!」
「グレイのツッコみルーシィみたいに鋭くないねえ〜」
「悪かったな!鋭くなくて」
グレイはルーシィの代わりにエバにツッコむがハッピーに駄目出しされてしまい落ち込むが慰める者は誰もいない。ジュビアなら慰めただろう。だがそのジュビアは今石にされている。
「分かりやすくて面白そうじゃねえか!」
意外にも今まで黙っていたナツだったが元来の性格からラクサスに殴りかかるがラクサスの雷で沈められる。
「まったく 芸の無いやつだ ジジイ、タイムリミットは一時間だ。それまでに雷神衆を倒せばお前たちの勝ち。倒せなければ俺たちの勝ちだ。その場合は石になったこいつらを壊させてもらう。」
「そんなの横暴だ!」
ラクサスはアルザックの反論を聞くと鋭い目でアルザックを見据える。更にラクサスは怒りを隠そうとせずビスカの前に雷を落とす。
「横暴?ようは勝てばいいんだよ!」
「くっ」
アルザックはラクサスの言葉に拳を固く握り締め、顔を俯かせる。
「おっと 言い忘れてたがルールを破った場合も破壊させてもらうぜ。 それじゃあ これよりバトル・オブ・フェアリーテイル開幕だ!」
ラクサスと雷神衆は街の何処かへ消えて行き、それぞれの思惑を胸に大切な者を守る為にギルドのメンバーたちは散らばっていくのだった。