「ああああ!」
「うるせえぞ!サラマンダー! 」
「だってよ〜外には出れねえから戦えねえし。やることねえじゃねえか」
元々戦うのが好きなナツに強い者と戦えるのに戦えないという事はかなりのストレスが溜まっていた?
「確かにな。けどうるせえ。静かに待ってろよ」
ガジルは意外にも静かに座っていた。だが退屈に耐えきれなくなったナツは石像となったエルザに近づく。
「この石像ってさ〜」
「んだよ?」
「溶かせばば元に戻んじゃねえの?」
ナツの興味本位から出た言葉にギョッとしたガジルたちはナツに止めるように言う。だがナツは大丈夫だと言い石像となったエルザを炎を纏った手で擦り続けるがバキッという音と共にエルザの体にヒビが入ってしまう。
「「「「あっ」」」」
三人と一匹は一瞬呆気に取られたように口を開けていたがやがて状況を理解する。
「「「「ああああ!壊れたああ!」」」」
「ハ、ハッピー!接着剤持ってこい!」
「あいさー!」
「馬鹿野郎!俺の鉄をおめえの炎でくっつけるんだ!」
ナツたちが慌てている間にもヒビは広がっていく。しかもそれを見て益々慌てるという悪循環が発生する訳なのだが•••••。
「何をしておるんじゃあー!お前らー!」
「土下座をしている場合か!」
ヒビが更に広がったのを見たガジルとハッピーは諦め正座をして頭を擦り付けるがそれにマカロフがツッコむ。
「ああ!ごめんなさい!ごめんなさい!」
ナツは燃やしながら謝り続けるがその間にもヒビは体全体に届くほど広がり石が砕ける。
「熱い!お前の仕業か!ナツ!」
石が砕けるとエルザは死なず元に戻る事が出来た。それと同時にバトル・オブ・フェアリーテイルの参加人数も一人追加され三人に変化する。エルザは未だに自身を燃やしているナツの頭を叩きナツは頭を抑えながら涙目でエルザを見つめる。
「エ、エルザ」
「ん?」
「エルザが生きてた〜!」
「私を勝手に殺すなああ!」
エルザが生きていたということに安心したのかナツは目に涙を浮かべ、飛びつくが勝手に死んだ事にされた事に激昂したエルザによってギルドの天井に蹴り飛ばされる。
ナツが天井に当たった時一部に亀裂が入りマカロフが新しいギルドの一部が壊れた事を嘆くが日常茶飯事な為慰めてくれる者はいない。もしこの場にゼオンがいれは慰めてくれたかもしれないがそのゼオンは今空の上。
ナツが地面に落ちたのを見たエルザはハッとなり慌てて駆け寄る。
「すまん!ナツ!大丈夫か!」
「これが大丈夫に見えるのかよ。 イかれてるぜ」
「何か言ったか?」
「い、いえ」
エルザはガジルをドスのきいた声と鋭い睨みで強制的に黙らせる。流石は影のマスターナンバー2というべきか。まあそこには敵意も含まれていたのだが•••••。
「そうか」
「それでエルザ。お前さんはどうして元に戻る事が出来たんじゃ?」
「恐らくこの右目のおかげでしょう」
エルザは右目を触れながら呟く。
「そうか!エルザの右目は義眼だからエバの魔法の効果を半減できたんだ!」
「今の大体の状況は分かるか?エルザ」
「はい。会話は全て聞こえていましたから」
「くれぐれも気を付けるんじゃぞ」
「はい!」
エルザは扉に近づき八十歳以上でも石像でもない為問題無くギルドの外に出ることが出来た。エルザは石像にされている仲間を元に戻す為エバは探す。それと同時刻また一人参加人数が増えた。異変を感じ取ったミストガンが街にゼオンより一足早く着いたのだ。これを知ったマカロフたちに一筋の希望の光が見えてきた。今動けないマカロフはミストガンとエルザに全ての望みを託すなだった。
そして一方ラクサスはカルディア大聖堂の椅子に座りある人物と通信用ラクリマを通して会話をしていた。
「クックックッ どうだ?ゼオンお前の大事な仲間が倒れていく様は」
ゼオンがいる場所はあまりにも視界が悪いせいで姿はぼんやりとしか分からない。
『•••••あまり良い気分では無いな』
「そうか。ならお前が着いた時全員が地に伏せているのを見たお前がどうなるのか見ものだな」
『もしそうなったら俺は止まらないかもしれないぞ。それでも良いのか?』
「ああ!良いぜ!そして俺はお前を倒す事で俺が最強だという事を証明する!その為ならギルドの奴等がどうなろうとどうでも良い!早く来いよ。そうしないと全員死ぬ事になるぜ?」
『お前をそんな風にしてしまったのは俺の責任だ。なら俺がお前を止める。待っていろ。俺がお前を正す。それが俺のお前に出来る償いだ』
「フッ 楽しみに待っているぜ。元王様よお。俺をがっかりさせるなよ」
そう言うとラクサスは通信を切る。ラクサスは勝てると思っていた。それは慢心か、自信か。それはラクサスでさえも分からなかった。