フェアリーテイル 戦いの果てに待つもの   作:NAGI

6 / 48
家族

マグノリアにある魔導士ギルドフェアリーテイル。つい先日、ナツに誘われこのギルドに入る事となったルーシィは歓喜していた

 

「わー!遂に来たんだ!フェアリーテイルに!」

 

満面の笑みを浮かべているルーシィにゼオンはぼそっと呟く。いや、楽しみだとゼオンは密かに思っていた。これでツッコミ役が増える。歓迎しよう。貴重な人員として。ただただ楽しみたいだけなゼオンは戦う力よりもツッコミとしての能力を買っているようだ

 

「まぁ、これからどうなるか楽しみだがな」

 

「意味深なこと言わないで下さいよゼオンさん!」

 

「あっちを見てみろ」

 

ルーシィはゼオンが指差した方向へ目を向ける。そこには暴れているナツとそれに巻き込まれたメンバーと喧嘩しているグレイ。これは日常茶飯事のようなものだがルーシィからすれば驚くべきことだ

 

「何で喧嘩してるのー⁉︎」

 

「イグニールの目撃情報がガセだったからだろ」

 

そこに近付いて来るミラジェーン。皆からはミラと呼ばれる女性で元S級魔導士

 

「あら?新入りさん?」

 

「あぁ、ルーシィだ」

 

「ミラさん⁉︎」

 

ルーシィはミラを見て目を丸くする。何故ならミラは週ソラでグラビアアイドルとして活躍している。ルーシィの憧れの存在なのである

 

「よろしくね」

 

「ミラ。こっち」

 

一瞬、目を鋭く光らせたと思うとゼオンはミラを引き寄せ庇うような姿勢をとる。

 

「きゃっ!」

 

するとミラがいたところに瓶が飛んできた。あれが当たっていたら。かなりマズイ事になるのは間違いなかっただろう

 

「ありがとう、ゼオン」

 

「これくらい当然だ」

 

喧嘩は魔法を使うレベルまでになっているし止めるか。 そう考えたゼオンは右手の人差し指を下に向ける

 

「グラビティ」

ゼオンが使った重力操作の魔法によって地面に押しつぶされたナツ達。起き上がれない程の重力が発生している為に喧嘩は強制的に終了した

 

「止めろ、殺るぞ」

 

「もう・・・死に・・・そう・・・・・・だ」

 

この時拘束されていた奴らの心は一つだった。ナイスだグレイ! 我らが英雄グレイ! お前のことは忘れない。押し潰されてはいるが余裕があるようだ

 

「あぁ、すまない」

ゼオンが解除した事によって拘束から解放されたナツ達。死ぬかと思った、此処は天国か⁉︎等といった声がでている奴らが多いがそれは巻き添えをくらった一部の者だけだった

「ゼオンようやった」

 

奥の方から巨人になっているマスターマカロフが出てきた

 

「あら、マスターいらしてたんですか?」

 

「マスター⁉︎」

 

「ムゥ?新入りかね?」

 

「マカロフ、その姿では威圧している様にしか見えんぞ」

 

この時ミラとルーシィそしてナツを除く皆の心の声は一つだった。

 

お前が一番威圧しているだろ‼︎と。しかし、ラクサスと並ぶ暴君として名前を連ねているゼオンに物申す者はいない。唯一大丈夫なのはナツだが、無駄だ。ゼオンの悪口を言ったと絶対に怒るのだから

 

「むう、そうじゃのぉ。 ふんぬぅぅぅぅ」

変な呻き声を上げて体が小さくなっていくマスター

 

「ちっさ‼︎」

 

「よろしくね!」

 

驚いているルーシィを尻目に軽い挨拶をするマスター

「この方がフェアリーテイルのマスター。マスターマカロフよ」

 

「とうっ」

 

華麗に回って後ろへ飛躍するが頭を柱にぶつけた。やがてマカロフは柱の上に立ち全員を見下ろす

 

「まったく、ようやってくれたのおまえら。 見てみよ。評議会から送られたこのありがた迷惑な書類の束を」

 

「それは大変だな」

 

「うむ。そうじゃ。って何他人事みたいに言っておるんじゃ!」

 

思わず叫んでしまったマカロフはわざとらしくせきばらいをする

 

「ゴホッン まずはグレイ。密輸組織を謙虚したまではよいがその後町を裸でふらつき干してあった服を着て逃走」

 

「いや。だって裸じゃまずいだろ」

 

「まず裸になるな!」

 

そう言うとナツに目を向ける

 

「そしてナツ。デボン一家を壊滅させるも民家7軒を破壊、チューリイ村の歴史ある時計台の倒壊。ハルジオンの港を半壊」

 

「ゼオン。お主は人を助ける為とはいえ噴火した火山を消滅させる」

 

「止めようとして魔法を放ったら火山が勝手に消えたんだ俺のせいではない」

 

堂々と言うゼオンにマカロフも納得しかけるがすぐに首を横に振る

 

「おう、そうかそれは仕方がないのぅ。ってそんな筈無かろう。 火山が勝手に消えるなどあり得ん!」

 

「現にあっただろう?俺の仕事先で」

 

「そうじゃのう。うん?ってそんな訳無かろう」

 

「ふぅ、やれやれ」

 

溜め息を吐くゼオンにマカロフは顔を赤くして叫ぶ

 

「それはこっちのセリフじゃぁ!」

 

「ゴッホン。とにかく他の者達も心当たりがあるじゃろう。儂は怒られてばっかじゃぞ。 じゃが評議員などくそくらえじゃ」

 

「魔法は奇跡の力などではない。 己の魂を注ぎ込むことで初めて具現化されるそれが魔法じゃ。 上から覗いてる目ん玉など気にしていては真の魔道は進めん。 思いっきり突き進め!それがフェアリーテイルの魔導士じゃ‼︎」

 

マカロフが人差し指を上げるとフェアリーテイルのメンバーも同じ様に人差し指を高く上げた

 

 

 




次回は絆
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。