此処はクローバー 此処にフィオーレ中のギルドマスターが集まり定例会が開かれておりそこにはマカロフと護衛としてついてきたゼオンの姿もあった。まったく何故こんな所にいなければならないんだと思いながらも会場にいるゼオンは大きな魔力を感じた。ララバイである
「ナツ達か、しかもあいつが持っているのはララバイ。暇潰しにはなりそうだな」
そう言ってニヤリと笑うゼオンをギルドのメンバーが見たら悪どいことを考えているなあと思ったことだろう
「ゼオンよ、感じておるか?この奇妙な魔力を」
マカロフが険しい表情を浮かべながらゼオンに問う
「あぁ。だが、大丈夫だろ」
「お主が言うなら間違いないのぅ。ガハハハハ!」
マカロフはゼオンの言葉に安心したのか険しい表情から一変いつもの表情に戻った
場所を移し今ナツはエリゴールと交戦していたが風の魔法を操るエリゴールによって下に落下していた
「ナツー!」
5年前 ギルドにて
まだ幼いナツが幼い姿をしたゼオンに詰め寄っていた
「なぁ、兄ちゃん!兄ちゃんみたいに炎を噴射させて飛ぶ方法教えてくれよ!」
ナツが扱う滅竜魔法の炎は破壊しかできないのだがゼオンは色々な応用に使っている。その為ナツはゼオンに教えてもらおうと思ったのだがゼオの答えは素っ気ないものだった
「甘えるな。自分で見つけろ」
「せめてヒントぐらいくれよ〜!」
はあとわざとらしく溜め息を吐くと
「じゃあ一つだけな。魔法ってのは使う者の心次第でいかようにも変わるんだ」
自身の経験則からくる自論を教えた。しかしナツにはまだ分からないようだ
「なんだよ⁉︎それ!」
「いずれ必要になった時に分かる」
そう言うゼオンの顔は柔らかいようにナツには感じられた
現在
「ふん。死んだか」
エルゴールが後ろを振り向いた時突如としてナツが落ちた場所から炎が上がる。目を見開き、驚愕するエルゴールに上昇したナツが迫る
「喰らいやがれ!火竜の翼撃!」
「チッ 暴風の衣(ストームメイル)!」
「うおー⁉︎」
「っち。この俺にストームメイルを使わせるとはな。貴様の炎は中々のものだがこうなった俺には勝てない」
「本当にそうか試してやろうじゃねえか!」
ナツは沢山の火の滅竜魔法を使うがエリゴールのストームメイルに阻まれてしまう。段々と苛立ち勝負を焦っているようにも見えた
「(ナツ。 そういえばゼオンがナツがピンチになったら挑発してみろって言ってたっけ)」
「ナツー!」
「ああ⁉︎んだよ ハッピー!」
「ナツ そんな奴にも勝てないの? これじゃゼオンに笑われるしグレイに任せたほうがいいんじゃない? プップップ」
「アァ!」
ハッピーの言葉に激怒したナツは凄まじい炎を出し風がナツに吸い込まれていく。
「何⁉︎俺のストームメイルが奴の炎に 吸い取られて」
ナツの炎が強さを増した。全ては怒りによって。エリゴールの纏うストームメイルを消すとエリゴールに近付いていく
「喰らえ!火竜の翼撃!」
「やったねナツー!」
「おう! って何だよあれはー⁉︎俺がグレイなんかに負けるわけねえだろー!」
そこへ到着したエルザ達
「良くやったナツ 」
「おう!」
「でエルザ これどうすんだ?」
グレイはエルザにララバイを見つめながら聞く
「ふむ そうだな まずはマスター達に指示を仰ぐとしよう」
その時カゲが魔導四輪に乗りララバイを持ってクローバーの方へ向かう
「追うぞ お前達‼︎」
ナツたちはカゲを止める為、全速力で会場を目指して走る
「おう!」
場所を定例会場に戻し カゲが向かい着いた頃
「何をしている。病院に戻れ」
こいつは聖十大魔導 黒き終焉のゼオンついてるぜ。大玉がいきなり現れるとは
「一曲きいて頂けませんか?」
「変な笛だな」
そう言うゼオンだったがすでにこの笛の正体は知っている。それに万が一笛の音を聴いたところで自分が死ぬことはありえないという事も
「音色はいいんですよ」
その頃ナツ達はカゲを追いゼオン達のすぐ近くまで追いついていた
「兄ちゃん!」
「大丈夫じゃナツ」
「じっちゃん!」
「そうだぜ。それに良いところなんだから水差すなよ」
この男四つ首の番犬(クワトロケルベロス)のマスターゴールドマイン。 彼はワクワクとした感じでゼオンを見ていた。
場所をゼオンに戻し
「一曲だけだ」
よし勝った!
「よーく聴いていて下さいね」
カゲは笛を吹こうとするが手が震え吹くことが出来ない
「どうした、吹かないのか?」
何故手が震える?早く一回吹けば変われる。そう思うのに吹けない
「それがお前の本心だ」
「本当に変わりたいのなら自分の力で変われ。 少なくともそんな笛に頼らなくともお前は変われる。仲間がいるのだから」
カゲは笛を置き俯く。涙がポツリポツリと流れ不思議と素直に変わろうと思えた
「兄ちゃん!」
ナツたちはゼオンにかけ寄りこの事件が終わった事を喜んでいた。だがカゲが持っていた笛から黒い煙が立ち上り巨大な悪魔ララバイが姿を現す
「情けない奴らだ。 こうなったら儂が直々に貴様等の魂を喰ってやろう」
「おいおい、これが生きる魔法ゼレフ書の悪魔ララバイかよ」
「なあ。魂って美味いのか⁉︎」
「知るかっ!」
ボケるナツにツッコムグレイ。中々鋭い
「ふん。お前たちは下がってろ。 俺がやる」
「いやだ!俺がやる」
「ほう。ナツ貴様俺に逆らうのか?」
「いえ。どうぞ‼︎」
ゼオンは黒いマントを脱ぎ捨てララバイを見つめる。余裕を感じさせるほとにその表情は緊張しているように見えなかった
「ララバイ 貴様の相手は俺がしてやる」
「フン‼︎」
ララバイはゼオンに拳を振るうがゼオンは飛んで避ける。
「(今の力でも奴如きなら倒せるか。)」
ゼオンは黒い剣を換装し剣に炎を纏わせララバイを斬る
「黒剣刃 烈火の型!」
「グオー!」
ゼオンは着地した。それと同時にララバイの足元には四つの魔方陣が浮かびそこから出る紫色の炎がララバイを燃やし尽くしララバイは焼滅した
「お前の敗因は俺を忘れていた事と思い上がっていた事。この二つだ」
「さっ帰るぞ」
「おう!」
ギルドマスターたちは会場が粉々になったことに気付くが時すでに遅く、フェアリーテイルのメンバーが去った後のことだった
次は少し話から外れます。