BLEACH El fuego no se apaga.   作:更夜

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「じゃぁ、今日から私達は“家族”ね 」

 

 

貴方がくれたその言葉

 

 

たったその一言が

 

 

私の胸に

 

 

響いて消えぬ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あんたたつは…… 誰っスか……?」

 

 

私達の前で力なく起き上がったのは、他の誰でもない、変わり果てた貴女だった。

何もかもが小さく縮み、脆く、そして幼い姿へと変ってしまった貴女。

誰よりも優しく、そして凛々しかった貴女の瞳は今は朦朧として私達を見上げる。

その額から痛々しくも血を流しながら、貴女が口にしたその言葉は。

 

 

この世の何より、絶望に近いものだった。

 

 

 

 

 

私が初めて貴女と出合ったのは、私がまだ唯の数字持ち(ヌメロス)だった頃。

私と我が終生の友、ドンドチャッカにとって貴女は雲の上どころか、この生涯を費やしたとて届かぬ高みにいる存在だった。

同じ虚夜宮にいながら、言葉など交わせるはずもない貴女と我等。

 

だがそれが当然の事。

数字持ちの中で中の下である我等と、破面の頂点たる十刃(エスパーダ)、それも上位十刃である貴女。

交わらない、交わるべきではなく、それを夢見る事さえ無意味に感じる関係性。

そんなあまりにも希薄で、いっそ関わる事などあり得ないと言ってしまった方が正しいような、そんな貴女と私達は何故かあの日出会ってしまった。

 

 

「ゆくぞ! ドンドチャッカ!」

 

「おうでヤンス! ペッシェ!」

 

 

掛け声と共に互いの斬魄刀がぶつかり合う。

正確には私の斬魄刀と、ドンドチャッカの金棒のような斬魄刀がだがそれは今どうでもいいことだ。

互いにしっかりと大地を踏みしめ、一心不乱に斬魄刀を振るう。

だが互いの刀が私とドンドチャッカの体に傷を付けることはない、互いの刃は全て相手によって防がれてしまうからだ。

それだけ当時の私とドンドチャッカの間に力の差はなかった。

故にどちらかに形勢が傾くことなどなく、常からこの千日手のような状況は良くある光景ですらあった。

 

 

「ヌゥオリャリャリャリャリャリャリャ!!!」

 

「オラオラオラオラオラオラオラでヤンス~!!」

 

 

傍から聞けばなんと気の抜けた叫びか、しかし私達は何時だって本気で真剣で大真面目だ。

別に強くなって十刃になりたいだとか、そういった考えは私にはなかった。

おそらくはドンドチャッカの方もそうは思っていなかっただろう。

 

ただ私が求めたのは、この終生の友の危機を救えるだけのささやかな強さ(・・・・・・・)だけだったのだから。

 

 

「ぺ、ペッシェ~。 オイラ疲れたでヤンス~~」

 

 

数分打ち合った後、互いに距離をとるとドンドチャッカはなんとも気の抜けた声を上げ、そのまま尻餅をつくようにその場に座り込み、そのまま後ろへと倒れてしまう。

私と違いドンドチャッカは人間よりも虚に近い形をした破面だった。

簡単に言ってしまえば外見は二頭身、よくて三頭身といったところであり、手や足は大きいにも拘らず其処から胴体へと繋がる腕や脚は極端に細いという、いってしまえば不均衡な身体つき。

特にその頭の大きさは眼を引き、頭が大きいのか身体が小さいのかがある意味些細な事に感じてしまうほど、初めて見るものには衝撃的だろう。

 

座り込んで後ろに倒れたのもその身体に対して大きい頭の重さに攣られた感が強い気もする。

そうして倒れこんだドンドチャッカだが、何故か手足をバタバタと動かすと止まり、そして先程よりも更に激しく手足をバタつかせるを繰り返し始める。

一体何をしているのかと流石の私も気になった頃、ドンドチャッカの口からその理由は叫ばれた。

 

「お…… お、起きれないでヤンス~!ぺぺぺぺ、ペッシェ~助けて欲しいでヤンス~~!」

 

「何やっとるんじゃ! お前は!!」

 

 

我が終生の友、ドンドチャッカの醜態に私の魂の叫び(ツッコミ)が木霊する。

急いで彼に駆け寄り、頭を抱えるようにして何とか起してやるとドンドチャッカは「ありがとうでヤンス~」と礼を言う。

その言葉に、別に礼を言われるような事などしていないと私は思った。

何故ならそれは当然の事、友を助けることに理由など要らず、またそれに礼など不要なのだから。

そしてこの光景は私たちの日常であり、私にとってその日常は居心地のいいものだった。

血の塗り込められたような破面の世界、破面の日常とは即ち戦いであり殺し合いだ。

だが私はそんな日常は好まない、こうしてドンドチャッカと二人で愉しく過ごす事の方が私にはよっぽど貴重であり、日常だった。

 

 

 

「クスッ 」

 

 

 

その時、小さく零れた笑い声が私の耳に届いた。

自然とその声の方へと視線を向ける私。

そしてその視線の先に立っていたのは、美しい緑色の髪をした女性。

 

息が止まる。

 

そんな感覚だった、その方が目の前に居る事が。

遠巻きに、本当に遠巻きにしか見たことが無かった存在。

その方がその身に日の光を浴びているとするならば、所詮私達は日陰者もいいところだ。

そしてその方の名を、私は半ば呆然としながら呟いていた。

 

第3十刃(トレス・エスパーダ) ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク……様…… 」

 

 

それが私達と貴女の初めての出会い。

 

ふわりとした長く、美しい髪。

鼻筋から頬へと伸びた桃色の仮面紋(エスティグマ)、大きな瞳は遠巻きに見たときに感じた“強さ”よりも、どこか“優しさ”を感じさせる眼差しで私達を見つめている。

 

それはあまりの出来事、本来まみえる事など無い存在が目の前にいるという異常。

ドンドチャッカも同様な様子で、「アワワワワ」と言葉にならない声を発していた。

呆然とする私は思わずドンドチャッカの頭を支える手を離してしまう。

 

重力とは偉大なもので、支えがなくなったドンドチャッカの頭は再び床に吸いつけられるように落ちる。

だが今回はその頭と床の間に、私の足があった。

当然頭は重力の力に逆らわずに、そして正確に私の足へと重量を伴って落下する。

 

 

「ウォああぁあ! 私の足がァァああ! 何をしているのだドンドチャッカ!早く起きるのだ! 私の、私の足が下敷きニィィィ!!」

 

「だから起きれないんでヤンス~! ペッシェさっさと助けろでヤンス~!」

 

「ヌォ!? 何気に命令口調で!? って、その為にまずはこの頭をどけるのだ!」

 

「だから起きれないんでヤンスよぉ~~」

 

「ノォォォウ! これなんていう無限地獄!?」

 

 

今思えば初対面でこれ以上無い様な醜態を曝したものだと思う。

だがそれでも貴女はその姿を微笑ましい様子で見守っていた。

それが何故なのか私には判らなかったが、そんな貴女の様子に何故か私は嬉しさにも似た感情を抱いていた。

 

 

「貴方たち、何時もとても愉しそうね 」

 

 

何とかあの無限地獄から脱出した私達、そんな醜態を曝した私達に貴女は柔和な表情で話しかけてこられた。

そのとき私はその言葉に違和感を感じていた、何時も(・・・)という一言、それは今日だけではなく日頃から私達を知っているという事なのではないのか、と。

だがその考えは思い上がりも甚だしいもの。

上位十刃と数字持ち、見上げる者と見下ろす者、そして往々にして見下ろす者は“個”を捉えない。

下にいる者は全て一括り、その他であり、弱者であり、取るに足らぬ存在なのだ。

故にありえないのだと、この方が常から自分達を見ているなどということはありえないのだと、その時の私はその事実を否定した。

 

 

 

「そう、とても愉しそう。まるで兄弟みたい…… ねぇ、貴方たち…… よかったら私の従属官に、いいえ ……私の家族に(・・・・・)なってくれない?」

 

 

 

だから貴女が放ったその言葉に、私は暫し反応出来なかった。

ドンドチャッカもまるで顎が外れたかのように、口を大きくあんぐりと開けたまま隣で固まっている。

当然の反応だろう、なにせ目の前にいるのは上位十刃である第3十刃、その第3十刃が私達をその従属官にしようと、いやそれよりも“家族”という言葉を使った意味が私たちには計りかねる事柄だった。

 

 

「い、一体何故…… 何故、私達を従属官などにされたがるのです…… 私達より強い破面など、それこそゴロゴロしているでしょう…… 」

 

「従属官ではなくて家族、よ。 従わせて隷属させるなんて私には出来ないもの。それに私はね、 戦う事が好きではないの 」

 

「戦いを、好まれない…… と?」

 

 

私が口にした疑問に、貴女は明確な意思で答えられた。

従属官ではなく家族。

おそらく強さなど求めていないという意図のその言葉、次いで語られた言葉は私達を支配する心算では無いという事を私に感じさせた。

そして最後の言葉、破面としてあるまじき発言であるそれ、しかしその言葉に私はどこか共感を覚えていた。

戦ってなんになるのだ、相手を殺し、自分の優性を見せつけその先に一体何があるのかと。

 

 

「そう…… 私達は運よく進化し、理性を取り戻したわ。でも戦う事は“本能”の部類、そして理性を取り戻した私達は本来ならその理性で本能を御さなければいけないと思うの。必要以上の戦いを避けることが、理性を持った私達が見せるべき本当の姿…… 」

 

 

優しく、柔和だったあなたの顔に、その時どこか影がさしたように私は感じていた。

僅か揺れる瞳は、悲しさを滲ませる。

その悲しみの感情が、私に貴女の言葉が嘘偽りない本心であることを確信させた。

あぁ、本当にこの方は戦いを好まれないのだ、と。

 

 

「でも私は十刃、そして十刃の使命は戦い…… 矛盾してるわね、戦いが好きではないと言ったのに結局戦う事から逃れられないんだもの…… でもね、そんな時貴方たちを見かけたの。貴方達は何時も愉しそう、この虚夜宮で貴方達の周りだけが私にはまるで別の世界の様だったわ…… だからね? 私も貴方達の世界に混ぜて欲しいの」

 

 

戦いを好まぬ思いと、戦う事が使命である立場、二律背反の中にあって貴女は私達を見つけたと言う。

貴女の言葉は全てが私に共感を覚えさせた。

 

 

「それは…… 私達を従属官にしても可能なのではないのですか?」

 

「いいえ、貴方達を押えつけ縛るのでは意味がないと思うの。貴方達はとても自由、それを奪ってしまうのはとても残酷なことだわ。私には出来ないし、する心算もないけれど…… 私の思う家族というのは従い、従わせる様な関係ではないわ。ただ共にいる、そしてそれになんら疑問を感じない、いることが当たり前の関係。そして、それだけで満たされるような関係。私は…… 貴方達とそんな風にいられたらいいと思うの」

 

 

私の疑問、その疑問に貴女は笑顔でそう答えた。

私にはその笑顔が眩しかった、美しく、しかしどこか愛くるしいその笑顔がとても、とても。

隣にいるドンドチャッカの方を見る、するとドンドチャッカも私のほうを見ていた。

視線が合うと私達は小さく頷きあう。

言葉は要らない、終生の友たる私達の間に、そのとき言葉は必要なかった。

瞳に宿る意思から互いの思いは伝わったのだから。

 

 

「私などで宜しいのならば、私は貴女のお傍に…… 」

 

「お、オイラもがんばるでヤンス!」

 

 

互いに口にしたのは申し出を受けるという意思。

私にも、そしてドンドチャッカにも判ったのだ、この方は強く、しかしどこか儚いと。

故に、その強さに隠れた儚さを、ほんの少しでも支えようと。

そして、貴女はとても嬉しそうにその言葉を下さったのだ。

私に響いて、消えぬ言葉。

 

 

 

「じゃぁ、今日から私達は“家族”ね 」 と。

 

 

 

 

幸福だった。

貴女と、 ネル様とドンドチャッカと私の三人で過ごす日々は、私にとってただ幸福だった。

ただ共に居る、いつからかそれが当たり前でそうある事で満たされる感覚、その時私は初めてネル様が仰った“家族”という言葉の本当の意味を理解したような気がしていた。

支配ではない、隷属でもない、互いが互いを思えばこその関係性。

 

ネル様と共に過ごす日常、戦いの無い平和で穏やかで、でも少しだけ騒がしい日常が私には幸福で、何よりも大切なものになっていた。

 

 

 

だが

 

 

 

かけがえの無い幸福な時は

 

 

 

 

凶月(まがつき)によって

 

 

 

 

 

奪われてしまった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凶月の一撃は、私達の目の前で私達の何より大切な方を切裂いた。

頭から大量の血を流し膝から崩れ倒れるネル様。

それをただ見ている事しか出来なかったのだ。

無理矢理に仮面をはがれ、ネル様の動揺を誘い一瞬の隙を作り出す道具、私とドンドチャッカはその瞬間惨めにもそんなものに成り下がっていた。

なんという不義か、なんという無力さか、大切な…… 何より大切な家族を、私達に家族をくれた方を私は守る事すら私には出来なかったのだ。

 

そのままネル様と共に私達は虚圏の砂漠へと投げ捨てられる。

だがそれはまだ運が良かった、あのままあの場に残されれば私達はともかくネル様は確実に奴に、ザエルアポロに捕らえられただろう。

あの狂った男に捕らえられればネル様に再起の道は無い。

故にこれは幸運だと、私は自分にそう言い聞かせる他なかった。

 

そうでなければ目の前で横たわるネル様の姿に、私は壊れてしまっていただろうから。

 

 

しかし、事態はそれに留まらなかった。

ネル様の身体から霊圧が一気に流れ出す。

器の底が抜けたように、一息に抜け落ちていくネル様の霊圧、そしてその後に残ったのは幼く変わり果てた姿のネル様だった。

突如として幼くなったネル様、だがその幼い姿で起き上がると私達の方を見上げる。

 

よかったと、正直私はその時そう思った。

死んでしまった訳ではないと、姿は変られたが生きておられると、それだけでよかった。

 

だが、放たれた言葉は私を絶望に叩き落した。

 

 

「あんたたつは…… 誰っスか……?」

 

 

そして事態は今に至る。

絶望、その思いが私を支配する今に。

 

 

「記憶を…… 失くしておられるのか…… 」

 

 

口をついて出た言葉は、今の全てを物語っていた。

記憶が失われている。

自分が何者で、此処が何処で、そして目の前にいる私達が誰なのかを。

それはまさしく喪失感。

失われてしまった、私達という存在を、私達と共に過ごされた全てを。

 

私達という家族(・・・・・・・)を。

 

 

「ペ、ペッシェ…… 」

 

「騒ぐなッ」

 

 

ネル様の様子に取り乱しそうになるドンドチャッカを諌める。

そしてそれは同時に自分に対しても。

何を絶望しているのかと、事ここに至っては絶望するより先にやるべき事があるだろうと。

記憶を、思い出を失くされたからといってそれで終わりなのか。

それが無いならもうお前達はこの方と、ネル様と共にいることはしないのかと自分に問いかける。

 

否! 断じて否!

 

記憶が何だというのだ、思い出を失くされたからなんだというのだ、私達がネル様と居ることに、居たいと思ったことにそれは関係の無いことだ。

私は決して強くはない、しかし、だがしかし、大切な者を守れるだけの強さは持っている心算だ。

ならば、やる事など決まっているのだ。

 

 

「いいか、ドンドチャッカ…… ネル様は死んだ、記憶を失い、力を奪われて。……故に、最早此処に居られるのはネル様ではない。だが…… 」

 

 

決意だ、今必要なのは決意。

何があっても成し遂げるという決意、終わりなどなく、しかし成し遂げてみせるという確固たる決意が。

隣にいるドンドチャッカに、目の前に居られる幼い姿のネル様に、そして自分自身に宣言するのだ、その決意を。

 

 

「だがそれでも、お守りするのだ……! ノイトラから、ザエルアポロから、苦痛から困難から、ありとあらゆる災厄から、このか弱くなられたネル様を、命を賭してお守りするのだ。それがネル様を主と定めた我等の…… ネル様から“家族”を頂いた我等の、唯一残された最後の使命だ」

 

 

思えば私達は頂いてばかりだった。

私達はただネル様と共に居ただけ、それだけ、私たちばかりが幸福な時を頂き、ネル様になんら返すことなど出来なかった。

だから私達に残されたのは、この幼くそしてか弱くなられたネル様を、この身を賭してお守りすることのみ。

それが私達がネル様に返せる唯一のものなのだ。

 

 

「か…… ぞく……?」

 

 

不意にネル様がそう呟く、相変わらず額から血を流しながら朦朧として私達を見つめるネル様。

だがその口から放たれた言葉は私には確かに聞こえた、“家族”という一言が。

ドンドチャッカもその言葉に息を呑んでいるのが判る。

そして幼いネル様は、途切れ途切れに言葉を紡ごうとされる。

 

 

 

「ぺ、っしぇ…… どん……どちゃ、か…… たいせつな…… かぞく………… うぅっ…… 頭、痛いっス…… 」

 

 

 

あぁ、なんという事だろうか。

失われていない、記憶の全てを、力の全てを失われたネル様はしかし、全てを失われておられなかった。

例えこれが、ただ一時のものだろうと私には構わない。

ほんの欠片でも、本当に一欠けらでも残っておられたのならば構わないのだ。

私達という存在が、私達という“家族”が、ネル様の内に残っていたのならば。

 

 

「う、うぅ…… うをぉぉおおおおん!ペッシェ!ペッシェ~~~」

 

「あぁ…… あぁ」

 

 

まるで滝か噴水のような涙を流すドンドチャッカは、泣きながら私の名を呼ぶ。

私もただそれに応えるだけで精一杯だ。

溢れるものを止める事が出来ない。

涙も、感情も、今は止めることなど出来ないのだ。

 

そっと目の前のネル様を抱き寄せる。

朦朧とされているネル様は、ただされるがまま私の腕の中に納まった。

小さく軽いネル様。抱き締めればそのまま壊れてしまいそうなネル様。

その儚さに私は決意を更に強固にする。

そして腕に収まったネル様に私は涙声のまま言うのだ。

 

 

「私はペッシェ、彼はドンドチャッカ、そしてお前はネル、ネル・トゥ…… 私の…… 私達の…… 」

 

 

貴女がくれた大切な一言を。

 

 

 

 

「私達の家族だ…… 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃぁ、今日から私達は“家族”ね 」

 

 

貴方がくれたその言葉

 

 

たったその一言が

 

 

私の胸に

 

 

響いて消えぬ

 

 

 

「たいせつな…… かぞく…… 」

 

 

貴女が再びくれた言葉

 

 

たったその一言に

 

 

涙が溢れ

 

 

私は誓う

 

 

必ず守ると

 

 

誓いを立てる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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