黒谷ヤマメの異世界旅行   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ヤマメの家の改築は終わりました。



教育2

〔4年後〕

ある日雨咲がボロボロになって帰ってきたが

 

(雨咲が養子のことをバカにしてくる子がいるとはね・・・。それで雨咲がいじめられたのか。)

雨咲は小学校で人付き合いが上手く、勉強も運動も学年で1番だった。

それが面白くなかった上級生達が雨咲の登下校の時に暴言と石を投げつけられたらしい。

 

(本当のことを今言わないとかな?)

 

「雨咲ー、ちょっと降りておいで。」

と2階にいた雨咲をリビングに呼んだ。

 

「雨咲・・・養子のことをバカにされたんだよね。」

 

「うん・・・養子って悪いことなの?」

 

「いや、違うよ。でも雨咲はどれぐらい本当の親について知っているのか確認したくてね。」

 

「お姉ちゃんから2年生の時に生まれたときを発表するための準備で知らない人に抱かれている写真を見て聞いた記憶があるよ。事故で死んじゃって、親族がいなかった私を引き取ったのがお姉ちゃんだったことかな?」

 

「・・・私とね、雨咲のお母さんは中学校からの知り合いでね、高校は別だったけど大学でまた同じになって・・・それから職場も一緒になってね・・・私が階級が上がるにつれて会う機会が減っちゃったけど親友だったんだ。」

 

「そこまでは前に聞いたよ?」

 

「事故死って伝えたけれど実は事件に巻き込まれて死んじゃったんだ・・・雨咲のお母さん。」

 

「え?」

私は当時の記事を見せた。

雨咲は手に取ると真剣に読み出し15分後に私に聞いてきた。

 

「犯人はどうなったの?」

 

「・・・そこに28人の内18人が死亡って書かれているでしょ。」

 

「うん。」

 

「私が18人を殺した。」

 

「お姉ちゃんが!?」

 

「雨咲の親が結婚記念日で2人で食事に行ってたんだ。そのとき雨咲のお守りにいたのが私でね。ちょうどテレビを見ながら雨咲とおままごとをしているときにニュースで事件を知って単独で突入したの。」

 

「それでお姉ちゃんが犯人を・・・。」

 

「うん。そのときに雨咲のお母さんの最後に雨咲をお願いと言われてね・・・。」

 

「お姉ちゃんは私をどう思っているの?」

 

「娘だね。私が産んだわけではないけど大切な娘だよ。」

 

「・・・安心した。」

雨咲はいきなり泣き出した。

 

「私が養子なのはお姉ちゃんとお母さんが親友だったからかと思って・・・お母さんから託されたから私を育ててるのかと思って・・・。」

 

「安心して、私の子供は雨咲だよ。養子だろうと関係ない。血が繋がってなくても心が繋がれば家族だよ。」

 

「うん・・・勇気が出た。上級生に何を言われてもへっちゃら。石を投げられたら投げ返してやる。」

 

「その意気だよ。もう夕方だから走りに行こうか!」

 

「うん。」

ヤマメと雨咲はそのまま3キロ走りに行くのだった。




家族の絆が強まりました。
次は6年生になります。
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