【工房】〔ヤマメ達が出発した日〕
私は律と殺さんとボールの解析を進めていた。
主やお嬢のいるところでは電子殺せんせーと読んでいるが、いないときには、殺さんと呼んでいる。
ボールのことでわかったことがあり、私は別次元に空間があり、そこに収納していると思ったが、それだと内部が透けてポケモンの様子が見える原理が説明できないので別の考えにいたった。
ボールを分解すると薄いネットが内蔵されており、資料によるとキャプチャーネットと呼ばれるポケモンを閉じ込めるものであることがわかった。
これによりポケモンの体に原因があると私は仮定し、殺さんに強力してもらい、レアコイルとなった磁石の体を赤外線カメラで調べてみた。
本来はレントゲンで調べた方がいいのだが、そんな器械を持っていたら捕まってしまうし、その作り方もわからないので妥協した。
それでも私の仮定を確信するものが写っていた。
エネルギーコアのようなものが写ったのだ。
さらにポケモンに小さくなるという技があることを資料で知ったので、ポケモンの体を小さくする手助けの効果がモンスターボールの主な役割だとわかった。
こうなるとモンスターボールの生産は簡単だ。
ボールの表面は自由でいいが内部のキャプチャーネットを解析し、強力なものを作ればいいのだから・・・。
〔翌日〕
私は畑の様子を見ていた。
私はもともと人を驚かせることで糧を手にいれていたが、別の世界に来たことで食事をしても栄養を取ることができるようになった。
しかし、餓死寸前の経験から食料は必ず倉庫に一杯あった方がいいと考えるようになっていた。
(今じゃ食料を作る側になるとはね・・・昔秋の神様達が人間に農業を教えていたのを見ていて、何が楽しいのかわからなかったけど・・・今は楽しいじゃなくて生きるために必要だとわかったからな~。)
私はその後も岩山のポケモン達と協力して畑の拡張や坑道の整理、ポケモン達のレベルアップを行うのだった。
〔2カ月後〕
私は3つの試作品を見て悩んでいた。
1つ目は従来のモンスターボール
2つ目は私は初期型と呼んでいる約8キロの大きな箱型のモンスターボックス
3つ目はモンスターボックスを改良して1キロのポケモンが12匹入るモンスターボックスだ。
現在1つ目と3つ目を量産しているが2つ目も何かに使えないか考えていた。
(・・・なにかないかなー?)
と箱を見ていると、レアコイルからさらに進化してジバコイルとなった磁石が私が作った鉄製のペンで私にメモを渡した。
《中の耐久力がそこそこあるなら技の訓練に使いたいな。》
「ジバコイルありがとう。」
こうして初期型はポケモン達の大技の訓練所になるのだった。
補足
3つ目を小傘は1式と呼んでいます。
カプセルホテルをイメージしてください。
(持ち運びはできません。)
なので現在のポケモン達はこのなかで寝泊まりしています。