【ジークフリード線司令部】〔4/13〕
私と雨咲はこの日ホフマン准将と作戦会議をしていた。
「お待ちしておりました・・・ホフマン准将。」
「東部方面司令部ぶりだな。ヤマメ中将、ウサキ少将。」
「あなたの噂は聞いていますよ。ブレスト=リトフスク条約はお疲れ様でした。」
「トロツキー代表から君によろしくと言われたよ。」
「・・・そうですか。まぁ、ホフマン准将はミレニアム軍集団参謀総長雨咲少将の手伝いで参謀次長をお願いしたい。」
「はぁ、まったく苦労が絶えないな・・・わかった。引き受けよう。あと、参謀本部からこんなものを貰ってきた。」
ホフマン准将は私にあるレポートを渡した
「これは!?」
「フランス軍の進行ルートの最終決定版だ。兵力も書いてあるだろ。」
「ありがとう。代わりにこれをホフマン准将にあげるよ。」
私はワイン瓶(ヤマメの血入り)を渡した
「おう。ありがとな。」
「いえいえ、これから(馬車馬の様に)働いてもらう労いにね。」
「今夜は楽しめるよ。ありがとう。司令官殿。」
こうして私達は優秀な参謀(奴隷兼半妖)を手に入れたのだった。
〔4/15〕
「雨咲~あれは準備できた?」
「今・・・1500両かな?フランス方面には準備できてるよ。」
「わかった。残りも集めておいてね!!」
「・・・おい司令!!さっぱり話がわからないんだが・・・。」
「あぁ、ホフマン参謀次長には話してなかったね。まぁ、この写真とレポートを見てよ。」
と3枚のレポートと写真の束を渡した
「これは?」
「最初のは連合軍が使っている戦車の写真と性能表だよ。次がドイツの、最後のが私達が秘密裏に造った戦車。」
「・・・見間違えたか?俺には要塞砲じゃないと最後のは破壊されないと書かれているように見えたが・・・。」
「ん?事実だよ。・・・見てみる?」
私はホフマン准将を連れて外に出て、Ⅰ号Z型戦車に75mm野砲を至近距離で砲撃したが、弾いてダメージはなく、戦車を見立てた張りぼてを容赦なくⅠ号Z型戦車は破壊した。
さらに、運動性能も素晴らしく、ホフマン准将は目を白黒させながらその性能を見るのだった。
「な・・・なんだこの兵器は!?これがあれば戦争はすぐに終わるぞ!!」
「・・・残念だけど台数が少なくて戦略には影響が少ないんだ。まず、生産できる施設がとある研究所しか造れないし、運用できる人数が私達が育てた1500名しかいないんだ。造ったとしてもこれを運用できる人間がいないとただのオブジェクトだよね。」
「うむ・・・わかった。」
こうしてホフマン准将は渋々諦めるのだった。
〔4/16〕
フランスの攻勢が始まった。
この攻勢には新しい戦術・・・移動弾幕射撃を使用し、約38万人の兵力と大砲7000門、戦車147両を投入した大規模攻勢だったが・・・
「全ては私の手のひらの上だよ!!100mm野砲、88mm砲縦深射撃開始!!」
これは縦深突撃の大砲だけでおこなう防御法で、長距離から敵全面を破壊する攻撃だ。
さらに、敵はジークフリード線の第一線の突破に手間取ってしまい、攻勢は3日で頓挫してしまった。
ドイツ軍の損害は第一線にいた約5000人・・・フランス軍の損害は約18万人、大砲約4000門、戦車全てを失った。