【ラーイシュタット】〔1923年 1/4〕
ラーイシュタットで戦闘術を兵士達に訓練していた時に政府から緊急連絡が私の意見が元に届いた。
(・・・!?フランス軍とベルギー軍がルール工業地帯を占領!?政府は引き延ばしに成功したとこの前声明を出したばかりしゃない!!)
私は急いで支度をすると、地下鉄を使ってベルリンのドイツ政府に移動した。
【ベルリン ドイツ政府議事堂】
議事堂に移動した私が目にしたものは混乱して右往左往する政治家と官僚達だった。
私は彼らを見ていかに最初の世界の日本の官僚達が優秀だったかを思いだし、そのままエーベルト大統領の執務室に移動した。
【エーベルト大統領執務室】
部屋の中には大量の書類と格闘する大統領の姿があった。
私は
「大統領!!ルール工業地帯をフランスとベルギーが占領するのは本当ですか!?」
「あぁ!!そうだ!!ただでさえインフレが進んでいるのに、占領されたらドイツ経済は壊滅だ!!」
(・・・これは緊急事態だから経営者達と銀行員を呼んで解決に貢献してもらうしかないな。)
「エーベルト大統領、緊急事態宣言をしてください。また、起業の代表と銀行員、経済学者を呼んで対策委員の設立を立案します。」
エーベルト大統領はすぐに
「許可をする!!委員長は君がなってくれ!!委員長になっている期間は軍人としての権利は剥奪するが、代わりに全権を委任する。大臣も官僚達も頼りない。君にかかっている。たのんだ!!」
エーベルト大統領から経済に関する全権を委任された私はすぐに総合商社のシャハト、トート、シュペアの代表3名と最初の世界のドイツでこの問題に対峙した政治家シュトレーゼマンとその時の財務大臣ハンス・ルター、鉄道等の物流関連の専門家2名、銀行員代表2名、起業の代表数名とルール工業地帯の代表としてクルップ社の代表3名、今も労働者から人気のあるグレーナーで委員会が翌日には会議が始まった。
〔1/5〕
軽い自己紹介を各自終えると早速話し合いが始まった。
いつもは利益を中心に動く起業の代表達も敗戦によりバタバタと大企業が潰れるのを見て自分達も同じ目にあいたくないと思っていたので積極的に協力してくれた。
そこで決まったことは
《・ルール工業地帯占領により出た大量の失業者は総合商社が雇う
・クルップ社等のルール工業地帯の起業は器材を一斉に別の場所に移動させる
・移動には軍で秘蔵していた地下鉄を使用する
・地下鉄は極秘のためばらした人物がわかった瞬間に極刑とする(不幸な事故死)
・移転場所は政府が用意する
・インフレーションは新通貨を発行し、デノミネーションを適格な時に実行する
・外交活動でシュトレーゼマンはアメリカの介入をイギリスと合同で働きかけるようにする
・私は東側諸国、ソ連に今回の不当性を説明し、別方面からアメリカの介入を働きかける》
ことを約束し、一時的にストライキ、ボイコット等の受動的抵抗をすることも決定されるのだった。