【東京】〔1927年10月〕
私は表向き日独の友好を深めるためと来日したが、実際はこの時代の日本の軍事力、経済力を見るためと、個人的な理由で妖怪がいるのか、扱いはどうなっているかを確認したいがためだった。
護衛として雨咲、小傘の2名と情報収集員として新田を連れていった。
【とある旅館】
私は首相田中義一と会談し、その日は旅館で一泊することとなった。
「・・・さて、新田どうだった?」
「空母を観てきましたが・・・アングルデッキを使用した方がよろしいかと。」
「そうじゃなくて・・・妖怪についてだよ。」
「・・・力が強かった種族は殆ど討伐され、一部は式として陰陽師に使えているようです。」
「鬼も?」
「はい。江戸時代中期には浪人の就職先として妖怪の一斉討伐がおこなわれたこともわかりました。また、天狗、河童等は全滅のようです。」
「ふ~ん。土蜘蛛は?」
「・・・鎌倉時代には滅んでいることがわかりました。」
「わかったよ。・・・となると人間と妖怪の子も少数いるかもね。」
「たぶんそうだと思われます。」
「わかった。今度は陰陽師等の討伐側について調べてくれる?」
「わかりました。」
と新田は部屋から出ていった。
「・・・出てきていいよ。」
と言うと襖がゆっくりと開き、後ろからある男性が出てきた。
「ごめんね、こんな狭いところにいてもらって。」
私はある男性・・・吉田茂に謝ると吉田は
「妖怪・・・ですか。土蜘蛛の妖怪なのですか?」
と聞いてきた
「そうだね~。まぁ人を食べたりはもうしてないから安心してね。」
「・・・それで安心できるとでも?」
「まぁ無理だね。で、彼をあなたとの連絡係りとして着けたいのだけど・・・彼に良い名字を与えてくれないかな。新田は勢いでつけちゃったからね。」
「まぁ考えておくよ。」
その後吉田と私の会話は続き、現状の日本とドイツの違いや貿易についての確認をしてその日は終わった。
【客船】〔11月〕
新田・・・弐集院を吉田に預け私達は再びドイツに戻るのだった。
(弐集院・・・情報ありがとう。)
私はポケットから紙を取りだして、書いてあることを読み直した
《・関東は魔法使いと陰陽師の戦いが激化している
・関西は魔術師の勢力が強く、青山家が中心
・鬼の生存が確認できたのは3人のみ、全て慰安婦として従っている模様
・半妖は差別の対称》
私は紙を握りつぶし、海に捨てた。
(・・・三国同盟はなしだな。できて技術協定くらいか。)
ヤマメの将来のビジョンには敗戦して日本の内部を平和という麻薬漬けにすることを決定するのだった。