黒谷ヤマメの異世界旅行   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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大産業プロジェクト

〔時間は昨年の1941年6月まで遡る〕

大陸横断同盟は統一機構として枢軸と呼ばれる最高部署をエジプトのカイロに設立した。

これは欧州、アフリカ、中東の3つの地域をまとめる機構で各国は経済活動の活発化、宗教の対立緩和等の事柄をするための機構だった。

代表として各国から専門家を集め、全体に利益を出すことが求められ、白人以外も多く参加した。

代表には、社会主義者から絶大な人気のあるミハイル・カリーニンと軍と経済、政治に詳しいド・ゴール、農業効率を数倍にしたハーバー、異人種代表として小傘等が勤めた。

しかし、オブザーバーとして私も呼ばれ、まず何をすべきかが話し合った結果

 

《・インフラの連結

・経済の自由化

・独自文化の保護

・アフリカの市場的価値の向上

・部品の統一化

・部分的自由経済化

・アフリカの第一次産業の拡大》

が第一段階とされた。

ただし、インフラと部品の統一化、アフリカの第一次産業拡大以外は戦後におこなうことが決定された。

また、ユダヤ人の支持を得るためにエジプトのスエズ運河より東側に新国家建設も約束した。

 

〔12月〕

インフラの連結はすぐに上手くいった。国際線のようにすれば良いからだ。

部品の統一化は時間がかかり、開始から約半年でやっと8割りが完了した。

また、アフリカの第一次産業拡大は小傘とハーバーが頑張った。

各国の旧型戦車をドイツが購入し、砲塔を外して残った部分にアーム等を取り付けて重機に改造してアフリカに技術者と一緒に派遣したり、砂漠でも比較的育つ作物の効率的な栽培の伝授をしたりしたのだ。

成果はまだ少ししか出ていないが、約5年もすれば利益が上がると予想された。

この報告をドイツ政府首脳室で聞いたヤマメは

 

(アフリカや中東にインフラを整備すれば資源の確保にもなるし、恩も利益もでる!!アフリカの民族的対立は抑える政府がいれば爆発なんてしないんだよな~。・・・最初におこったアラブの春から見ても政府がしっかりしてないからそうなったんであって、しっかりしてたらおこらなかったと思う。これは政府首脳部が黒人至高主義擬きに走って白人の官僚を一斉に解雇したからなんだよな~。)

と考えるヤマメだった。

 

〔時間は戻って1942年4月〕

すでに戦争は2年の歳月が過ぎていたが、アメリカは大陸横断同盟に部隊を派遣しても長距離からの雷撃に対応ができないため、全ての戦力をアジアに投入していた。

大陸横断同盟は必死に和平を狙ったがルーズベルトは徹底交戦を唱えて交渉の席につこうとしなかった。

 

〔8月〕

アジアで硫黄島の戦いがおこり、日本が敗北し、爆撃機の射程内に入ることとなった。

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