〔ダンジョン内部での初戦闘から3分後〕
私達はなるべく気配が多い道を進んだ。
理由は一般的な人の戦闘データを取りたいからだ。
そうこうしていると、気配が今までと段違いに多い場所を見つけた。
なぜか列を作り、とある部屋の入り口の前で待機していたのだ。
私は最後尾に並んでいる人の良さそうな獣人の男性に部屋について聞いてみると
「あぁ、この部屋はモンスターの湧き場なんだよ。どういう原理か知らんがな。」
と教えてくれた。
私は列から離れて、別の道を行きながら先程のモンスターが湧く原理をみんなに聞いてみると、光が
「地中の魔力の通り道がぶつかっている様です。部屋から微かに召還の魔法が使われていることを感じました。」
と答えた。
私も魔力は感じなかったが、同じような考えを持っていたので仮定から、確信に変わった。
〔5時間後〕
ある程度地下1階の冒険者のデータとアイテムを回収した私達は地上に戻り、アイテムを換金してもらった。
約250ドマクマとなり、新人の中ではトップクラスの存在となった。
(・・・地下の冒険者が低級魔法使いだとすると、ミレニアムの一般兵1人に対して1000人必要だな。・・・まぁ、ここからどんどん強くなってくると思うけど・・・。)
その日から数日かけて地下3階までを調べたヤマメだったが
(地下3階の冒険者も30人でやっと1人倒せるかだな~。・・・弱い。)
と考えていると、私達の前に6人組の魔法使い達が話しかけてきた。
「お前らが新人のくせに調子に乗っている奴らか。・・・なんだよ。ガキばっかだな。」
とバカにしてきたのだ。
ウォルターは成長が16歳で止まり、そのまま半妖となったので若いままだし、ホムラも種族が魔法使いになった影響か17歳のままで、光と照はまだ15歳・・・これではガキばっかだと思われるのも仕方がない。
ちなみにヤマメはフードを被っているので顔がわからないため同じくらいの歳と思われていた。
「痛い目みたくなかったら金だしな!!さもないと!?」
と言っていた男は突然黙ってしまった。
ウォルターがナイフを首に当てていたからだ。
「テメー!!ボスになにしや!?」
子分の男は光の拘束魔法で地面に叩きつけられた。
照は羽ペンを首に当てている。
ホムラは残りの男達の頭上には、魔法の射手を数百倍に圧縮した球体が浮かんでいた。
「お、俺たちに何かしてみろ!!お前らが生きていけなくなるぞ!!」
とほざいたが
「ふ~ん。仮にも国の元最高権力者にたてついて君達は生きていけるのかな?」
私はフードを取ると、中に旧世界出身の魔法使いがいたようで
「ヤ、ヤマメ!?死んだはずじゃ!!」
「あんな簡単に死ぬ分けないじゃん。・・・まぁいいや、殺れ。」
一瞬にして彼ら1人を残して消滅した。
1人とは先程私のことを知っていた男で、スキマを経由してラーイシュタットに送り、魔法の研究員として馬車馬のように働かされるのだった。