【ヘラス帝国 首都ヘラス 王宮】〔数年後〕
私はヘラス皇帝のマキル三世と会談していた。
私は方膝をつき、片手を床につけ、帝国で目上の人にするかっこう(例 日本の土下座)をし、その後同じテーブルで話し合っていた。
「初めまして、皇帝陛下。私は旧世界、大ドイツ共和国元大統領のクロタニ・ヤマメです。」
「ガトウから話は聞いている。・・・旧世界最強部隊ミレニアム軍最高司令官ヤマメ・・・このたびは会談に応じてもらいありがとうございます。」
「皇帝陛下、あなたは私に頭を下げてはならない。いいですね。」
「すまない。」
「・・・で、ガトウ経由で私を呼んだのは戦争がそろそろおこるのですか?」
「・・・そうだ。現在の我が国のことを貴女なら知っているよな?」
「・・・大企業による利益の独占、資金の流失、政治的腐敗、国民意識の低下・・・何より皇族内に裏切り者がいる。」
「・・・全てお見通しか。・・・実際戦争に勝っても負けてもいい。我が国は戦時になることが必要だ。」
ニヤリ
「私は実践経験や、現場での兵器実験、部隊の指揮能力確認ができればそれでいい。・・・内部に一切手を出さないことを約束する。」
ニヤリ
「そうしてもらえなければ会談は打ち切りだ。・・・3年後・・・旧世界の暦だと1979年に開戦とする。」
「わかった。」
私達は握手を交わした後、私は照のスキマで帰宅した。
【ラーイシュタット】
(思ったよりも帝国の内部はヤバイな。ちまちま技術交換をしていたけど、直接私に会談をお願いするほどだ。・・・旧世界なら赤化待ったなしだな。)
私は帝国の内情にため息しながらも支援のために部隊を編成するのだった。
〔数ヵ月後〕
連合に潜伏中のガトウから報告書が届いた。
《・人種差別が激化
・連合の3大国家の1つ、オスティアの情報機関に潜入に成功
・連合は首脳部の元老院(参議院と衆議院を合わせたようなもの)の汚職が多発しているが揉み消されている
・オスティアの国王も後ろめたい何かがある
・近衛兵でもミレニアムの一般兵には10人がかりでやっと倒せる程度の能力
・戦時に日本の東洋魔術協会から援軍が来るらしい
・帝国と連合の軍だと初戦は連合が負けるが、長期化すれば帝国が負ける
・以後連絡回数が減ります》
と書かれていた。
(どちらも腐敗していたか。・・・今回の戦争で魔法世界の膿が一掃されるだろうな。・・・まだ魔法世界には価値がある。頑張ってもらわないと!!)
そう考えるヤマメだった。