〔放課後〕
私はとりあえず図書館探検部に所属するために入部届けを部室に届けに向かっていた。
(図書館島・・・麻帆良湖の中央に浮かぶ島に建てられた図書館で、戦争の被害を避けるためにここに集められた・・・か。)
内部はダンジョンのようになっており、地下の貴重な書物には即死トラップもあるほどだ。
私は学校にこんなものを建てるなと心の中で思ったが、口に出すことはなかった。
地上にある図書館探検部の部室はすぐに見つかり、入部届けを出し、私は次に体術同好会の場所に移動した。
(・・・これは酷いな。)
活動場所は校舎の間にある日陰の通路で部員は来期卒業で男の先輩が2人だけだった。
「おぉ、俺らの代で終わりだと思ってたが・・・よかった。」
「君、何でこの弱小研究会に来たの?」
「・・・私の格闘術は特殊だったからです。」
(ソ連赤軍がシステマを完全に秘蔵してるんだよな~だから私の格闘術が日本じゃ誰も知らないし・・・。)
「なら、手合わせをお願いしたい。」
「よろしくお願いします。」
私は先輩のうちの1人と対峙した。
先輩が使ってきたのは柔術で柔道、和、やわら等の流派が別れる前の段階の格闘術で先輩はそれを独自に再現したらしい。
(一般人なら強いんだろうな~)
と思いながらも私は先輩が掴む前に胸に数発、顎に3発、こめかみに1発拳を当てた。
妖力などの強化なしでこれだけ相手に攻撃できる戦闘技術はあまりないだろう。
先輩は威力に吹き飛びそうになったが、胸ぐらを私が掴んだことで体を支えた。
「・・・強い!!」
「見たことないがないがどんな技術なんだ?」
「システマと言います。現在のソ連赤軍がこれを使ってます。」
「・・・軍事機密と言うのじゃないか?」
「別にばらしても実物がなければただのうわさになりますし、信じないでしょう。・・・私が使うのはこのような対戦闘格闘術です。さっきのも銃を向けられても相手を気絶させられますよ。」
「す、スゲー!!」
「まぁこんな研究会だ。この奥の倉庫に工学部からもらった対人ロボットが3体ある。俺らも後半年で大学生活が終わる。頑張ってくれ!!」
「はい。学べるところを全て学びます!!」
「俺の棒術も学んどけな!!」
と上下関係もなく楽しい雰囲気で私の武術研究会の活動が始まった。
【女子寮 5階 616号室】
学生は基本寮で生活するため私達もこの部屋に入室した。
ルームメイトは雨咲と小傘となり、その分広い部屋となっていた。
「いや~、懐かしいな。自衛隊の頃を思い出すよ。」
「ぬ、ヤマメさんの持ち物は魔法球(ボトルシップ式)と着替えだけですもんね。・・・バイトしないとまずくないですか?」
「まぁ部活も図書館探検部は週一出し、武術研究会も不定期だからなんとかなるよ。雨咲は料理研究会で小傘は?」
「産業研究部の牧場部門ですね。私に3羽の鶏と共同で牛を1頭、畑を少々ですね。ここでとれた物を販売して良いのでそれを資金源にします。」
「衛生・・・。」
「悲しいことに私以外それに突っ込みませんし、それが魔帆良の通常と認知してます。」
「「小傘・・・頑張れ。」」
「まぁ、それ以外にも裁縫のアルバイトをもらったので部屋の一部を使いますがお二人ともよろしいですか?」
「いいよ~小傘頑張れ~、私は朝食と夕食作るから。」
「・・・私は掃除と服関係かな?新しく服が欲しければ作るから。」
と懐かしい3人の共同生活が再び始まった。