黒谷ヤマメの異世界旅行   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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第一回中間試験前

〔5月上旬〕

部活とブログに力を入れて頑張っていたが、最近のヤマメは金欠で雨咲に作ってもらう朝と夜の2食となっていた。

そんな時、私は中間試験の範囲表とテスト時の注意事項が書かれた紙をホームルームでタカミチから配られた。

 

(・・・ん!?)

そこには順位が150位以内に入ると順位に応じた食券が授与されると書かれていた。

 

(生徒のやる気を出させるための制度だと思うけど・・・今はありがたいな!!1位を目指しますか!!)

とヤマメは食券を稼ぐために復習を始めるのだった。

 

〔放課後〕

ブログの更新をしていると、機能性アンダーウェアの白色800円が3着売れていたのだ。

購入した人物の住所(ネットでの観覧者の法的規制がまだ整備されていないため)を見るとこの寮の中だった。

 

(・・・せっかくだし届けるか。)

私はその部屋に商品の入ったダンボールを持って移動した。

 

【千雨と春日美空の部屋】

 

(・・・ここか。)

2人部屋だが、美空は教会で寝泊まりしているので、実際は千雨の1人部屋になっていた。

 

「商品を届けに来ました!!」

とドアをノックして言うと中から

 

「はや!!」

と声がした。

 

ガチャリ

「はいはい・・・てヤマメかよ。」

 

「まぁそうだけど・・・はい、これ。」

 

「ん?・・・え?お前のブログだったの!?」

 

「そうだよ。アンダーウェアも私が作ったけど、ちゃんとしてるから安心してね。」

 

「・・・まぁなんだ、中に入れよ。」

私は千雨の部屋に入った。

 

【部屋の中】

中にはベットが1つと机とパソコンが2台置いてあった。

 

「へ~、千雨はパソコンやってるんだ!!」

 

「まーな。クラスの奴らには教えないでくれないか?あいつらに知られるとどんな不利益がおこるかわからねーからな。」

 

「そこまで私を信じていいの?」

 

「あいつらよりは常識があるだろ・・・なぁ、ヤマメは世界樹を見てどう思う?」

 

(なるほど・・・光に言われた通り、彼女は精神魔法が効かないんだな~。・・・使えるかもしれないな。)

そう考えたヤマメは彼女の望む答えを言った

 

「はっきり言って異常だね。」

 

「・・・だよな、そうだよな!!」

千雨は嬉しそうにこれまでの魔帆良の異常さをゆっくりと話し出した。

まとめると千雨は小さい頃から思考が冴え、物事の真相がよくわかっていたらしいのだが、家族の都合で麻帆良に引っ越すと親の価値観がいきなり変わったらしい。

小学生になるとその価値観の違いからいじめられたが、その自分の価値観と麻帆良の価値観の違いをネットで確認するようになったらしい。

小学5年には親の価値観との違いから寮に入ってネットのブログと仕送りで生活していたとのことだった。

 

「ねぇ、千雨のブログを見ていいかな?」

 

「え、良いけど・・・。」

いきなりテンションが下がったが、千雨のパソコンで彼女のブログを見るとネットアイドル活動をしていた。

 

(最初の世界では大量に彼女みたいなのがいたけど、ネットの安全に関する法案で中学生以下のネットアイドルは消えたんだよな~。)

 

「いいじゃん!!」

私は彼女のブログを褒めた。

千雨は褒められてとても嬉しそうに笑っていたので私は次のステップに進んだ。

 

「ねぇ、千雨!!私があなたの要望した服を作るからそれを着て撮った写真をあげたブログの利益の1割りを代金としてもらう協定を結びたいんだけど・・・いいかな?」

 

「願ったり叶ったりだ!!ヤマメ、私と協力してくれ!!」

 

「わかったよ!!」

こうしてヤマメは顧客を手に入れるのだった。

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