黒谷ヤマメの異世界旅行   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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対峙

【東京国際展示場】

私はここに来て政府と会談する予定だった。

はっきりいって私は現在テロリスト・・・そう判断されているが、メディアはこぞって私達の車を囲んだ。

私は車を止め、カメラの前でこう言った。

 

「ここで政府との会談がある。その会談も自由に撮らせる。・・・今はそれだけしか言えない。」

と・・・。

 

(揉めているな。)

私は魅上照のノートを見ながらそう思った。

政府ではパニック状態になっていた。

警察や自衛隊を動かしてすぐに逮捕したいが、枢軸陣営が圧力をかけて逮捕できない。

かといって誰かが交渉に行けばそれだけで文屋に何を書かれるかわからない。

議会でこれなのだ、内閣も押し付け合いでてんやわんやだった。

私は車で数時間待った結果・・・総理大臣魅上照がやって来たのだ。

 

(計画通り。)

私は車から出て会場に向かった。

 

【会場内】

私と照が向き合っている。

マイクを置き、しっかり聞き取れるようにイヤホンもつけた。

距離は5メートル・・・フラッシュで前が見えないため斜めででの対話となった。

 

「日本総理大臣魅上照だ。」

 

「大ドイツ元大統領クロタニ・ヤマメです。」

 

「最初に確認します。今回の麻帆良襲撃・・・どの様な目的で?」

 

「信じられないと思いますがあそこは催眠術で生徒の思考を操っていた。・・・あそこだけおかしいと思いませんか?」

 

「・・・それを武力介入に踏み切った理由にはなりませんよね。」

 

「確かにそうです。そこは謝罪します。」

 

「で、ヤマメ殿は今回の件でどう日本に謝罪するのですか?」

 

「・・・枢軸陣営に入ってもらいましょう。」

 

「我が国はアメリカと安全保障条約を結んでいます。」

 

「もちろん破棄してもらいます。」

 

「内政干渉だ。」

 

「知ってます。」

 

「核戦争になりますよ。」

 

「核?なぜあれを怖がる必要があるのですか?」

 

「我々は核で都市を2つ滅ぼされてます。」

 

「1940年頃に核無力化兵器が枢軸にあると言ったら。」

 

「あなたは日本に核の恐ろしさを示すための生け贄となるように仕組んだ・・・そういうことですか?」

 

「いや、すでにこの今回の計画のためだったとしたら?」

 

「すでに完了しているとでも?」

 

ニヤリ

「茶番は終わりだね。・・・照!!」

 

「神!!仰せの通りに!!」

その瞬間フラッシュは止まった。

文屋達は全員呆然とし、テレビで生中継を観ていた人々は自分は夢を見ているのかと錯覚した。

 

「ではミレニアム幹部の魅上照に告げる。・・・日本は枢軸陣営だよね。」

 

「はい。再軍備宣言も出しましょう。」

 

「そうだね。」

 

「じゃあさ・・・米軍駐屯地。」

 

「襲撃はもうおこってますよ。マンシュタイン将軍、グデーリアン将軍、ロンメル将軍がⅨ号1型戦車で構成された機甲部隊で各地を無力化したと連絡が来てます。」

 

「あ、イタリア軍、ソ連軍、国防軍が各地に展開してるからもう詰みだからね。」

 

「現代版電撃戦・・・防衛省幹部をミレニアム関連者にしたかいがありました。」

 

「まぁ、一般人の皆さんは安心して良いよ。ちょっと独裁体制になるだけだからさ。」

 

「景気は上がるので懐は潤うと思いますよ。あ、暴力団、極右左団体、平和団体の悪どいの、経済団体、宗教団体・・・潰すからよろしくね。」

後に日本の傀儡化と呼ばれた日は全国の悲鳴と暴動で始まった。

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