黒谷ヤマメの異世界旅行   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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宇宙世紀

〔転移まで残り54年〕

枢軸が国家を全て統合し、大枢軸連合政府が樹立した。

ここにディアモント共和国は参加しなかったため枢軸から外れることとなるが同盟国として関係は続くこととなる。

この動きにアメリカは北米と南米、オセアニアの地域を統合した地球連邦政府を樹立、中国はインドと協定を結び亜共栄圏とした。

亜共栄圏にはタイやベトナム等も巻き込まれる形で参加させられ、地球は3つの政府で完全に分けられた。

 

(資源を大量に保有する大枢軸、シーパワーの地球連邦、マンパワーの亜共栄圏か・・・面白くなってきたな~。)

あくまで他人事のヤマメだった。

 

【火星(表面) 国際都市】〔転移まで残り50年〕

私は外交官数名と新しい国連を創るために来ていた。

国連はすでにほとんどの機能が失われていたためだった。

参加国は大枢軸、地球連邦、亜共栄圏、火星連合、ヘラス帝国、小国連盟、魔界、私達のディアモント共和国だった。

席につき、会議が始まって数分後にすぐに決まったことがあった。

新しい暦だ。

私は

 

「地球、魔界、火星で暦が違うとお互いに困るでしょう。国際的な共通の暦を創ることを提案します。」

 

「さすがに困る、魔界では魔王様の権威の一種でもあります。」

 

「だから国際的ななんですよ。自国で使うのは別に良いですが、全体で統一しないと発注ミスなどの貿易に支障が出るからです。」

 

「なるほど・・・ヤマメ代表はどのような暦の名前にする気で?」

 

「この新しい国際機関が成立した日を新しい暦の1日目とし、宇宙に進出したので宇宙世紀とはどうでしょう。」

 

「大枢軸は異議なし。」

 

「魔界も異議なしだ。」

 

「「地球連邦と火星連合も異議なし。」」

 

「小国連盟も同じだ。」

 

「亜共栄圏は・・・」

元中国人だろう人物がインド人に口を押さえられた。

 

「亜共栄圏も異議なし。」

副代表が代わりに答えたので可決された。

しかし国際機関は結局骨抜きとなり新しい暦だけが使われるようになるのだった。

 

〔転移まで残り45年〕

民間にもワープ装置が販売され始めたこの頃、独身組で酒を飲んでいた。

メンバーは私、雨咲、小傘、魔理沙、律、エヴァ、マックス、アームストロング、殺せんせー、ウォルターだった。

 

「・・・行き遅れどもだな。」

 

「エヴァは婚約者いないの?」

 

「フン。いるわけなかろう。」

 

「え?ナギが好きだったんじゃないの?そうだよねお姉ちゃん。」

 

「あれ~?エヴァ、どうなんだい?」

 

「バ、バカにするな!!本当にいないんだよ!!」

 

「ふふふ、また出合いがありそうだね。まぁ殺せんせーと私は結婚することはないだろうけど、雨咲はどうなの?」

 

「ヤマメさん!!先生だってきっとボインボインなお姉さんがいるはずです。」

 

「願望乙だぜ。」

 

「ムキー!!」

 

「私は相手がいないからなー。」

 

「孫が見たいのが親の気持ちだし、陽菜乃を安心させたいんだけど。」

 

「いつかね。」

 

(陽菜乃、ごめん無理そうだ。)

 

「ヤマメ殿、落ち込む必要はないのである!!私が婿入りするのである!!」

 

「別にいいけど雨咲はどうよ。」

 

「うーん。こんどデート行ってみる?」

 

「よろこんで。」

 

(陽菜乃・・・もう少しかも。)

 

「私が完全に空気な件について。」

そう呟く律とその肩を叩くウォルターだった。

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