【旧霧の湖】〔再教育後〕
「あたいは・・・どうすれば・・・。」
あたいが氷漬けにしてしまった湖は氷の解凍と称した再開発が大企業によって進められ、湖と共存した最新ホテルが建てられてしまった。
「あ、あたいのせいで・・・。」
他の妖精達は生活のためにそのホテルで働き、また新しいホテルや施設が建てられてしまう。
「・・・壊される。あたいの故郷を・・・。」
しかしそうしてしまうきっかけを作ったのは自分だ。
この気持ちをぶつける相手はいなかった。
「・・・大ちゃん。なんであたいを置いていったの?」
大ちゃんこと大妖精は人気アイドルとして活動し、頭が良いためクイズ番組によく出ていた。
「ルーミア、リグル、みすちー・・・なんであたいを置いていったの?」
ルーミアは地獄にある、とある部署に配属された。
魅上照が是非ともと言ったからだ。
リグルは昆虫の研究家として大学に通い始め、みすちーは自分の店を拡大している最中だ。
忙しくて相手にしてもらえない。
「・・・なんで・・・ねぇ教えてよ。ヨシフおじさん。」
あたいの中にはおじさんがいる。
なんでいるのかよくわからないけど・・・あたいは居るべきでない心の住人に部屋を与えている。
{チルノ・・・お前は氷のような寒さを体現した存在だ。なぜ友達と縁を切ることができないのだ?お前がこうして悩んでいることを彼女らは知らないし、知ろうともしない。ならチルノ・・・お前も彼らを信じなければいい。}
「おじさん・・・あたいにはそれは無理だよ。・・・おじさんの歌う歌やロシアって国の神話はあたいは好きだよ。・・・ただ、なんでおじさんはそんなに友達が嫌いなの?」
{おじさんは友達に裏切られたんだ。その友達を信じて手伝った。だけどおじさんを彼は殺そうとした。だからおじさんは友達が信用できない。}
「・・・おじさんの心はあたいよりも冷たいかもね。」
{そうかもしれんな。}
「・・・もう少しあたいはここで待ってみるよ。例え100年単位で待つとしても・・・あたい達が築いた友情は消えないと信じてるから。」
{・・・ならおじさんも待つとしよう。・・・暇だしチルノが好きな赤い国のお話をしようか。}
「お!?良いの!?おじさんが機嫌が良いときしか話してくれないのに。」
{おじさんもたまには話したくなるんだよ。・・・そうだね。じゃあ主人公のライバルの演説が終わったところから話そうか。}
「わーい!!・・・確かトロさんだっけ?」
{そうだよチルノ。・・・じゃあ始めよう}
「{赤い国・・・。}」