そして世界は繋がっていく
【政府 大統領執務室】
テーブルの引き出しの中から私は1冊の本を取り出した。
《椚ヶ丘中3年E組 卒業アルバム》
影が薄かったけど・・・私が妖怪の古臭い考えから現代の考え方を学び、人とのつきあい方を学べた場所だった。
「陽菜乃・・・ごめん。もっと早くに私が行けば良かった。・・・いや、その前に別の場所を進めれば。」
暗殺教室を思い出す度に陽菜乃のことを思い出してしまう。
「・・・雨咲は戻ってきたけど・・・あなたの魂はどうやっても見つけられなかった。・・・会いたいな。」
無理とわかっていても会いたいものである。
「・・・いや、あるかもしれない。他の11人の最高神の話を聞いた限りだと・・・私はイレギュラーの存在・・・なら!!」
その日から数年間・・・仕事の合間を私が存在しない世界を探した。
そして・・・
「あった・・・本当にあった!!」
私は見つけた。
私がいない本来あるべき世界を・・・。
「・・・私自身はこの世界に行くことはできないけど・・・私のクローンに行かせよう。・・・クローンだから私より1億分の1しか力がないけど・・・触手はマッハ20にして、代わりに神力を無くして妖力もほとんど無い状態で気の使い方もわからないけど・・・私といつでもリンクできるようにしよう。」
私の設計図通りのクローンが送られてきた。
「では陽菜乃が・・・雨咲も悲しみが無い世界をお願いね。」
こうしてもうひとつの暗殺教室が始まった。
【習志野駐屯地】
「射撃開始!!」
ババババババ
「黒谷連隊長我々第一空挺団の勝利です。」
「よろしい。・・・さて、パーと行こう酒酒。」
「出たよ酒豪・・・給料のほとんどを酒に使い込んでるらしいぜ。」
「でもそのおこぼれ貰えるから良くないか?」
「だなー。」
「そこ・・・もう少し待ってね。」
「やはりヤマメ君を連隊長にして良かったよ。」
「は!?東条団長!!」
「・・・私も晩酌に行っても良いかな?」
「・・・パーと行きましょう!!」
本体が私をねじりこんだ結果、私は40歳で3佐となっていた。
『聞こえる?・・・どう3年間生活してみて?』
(順調順調・・・でいつから殺せんせーが動き出すんだっけ?)
『えっと・・・あと1ヶ月後かな?』
(じゃあ椚ヶ丘中近くにあるマンションを買っておこうかな?)
『そんな金があったっけ?』
(酒瓶拾ってきて水で洗ってからまた水を入れて飲んでるふりをしたりしてるんだよ!!仕送りよこせ~!!)
『通信きりま~す。』
(逃げるな!!)
・・・完全に本体は遊んでいる。