【テロ対策本部】〔デスゲーム開始から1年後〕
(やっと全体的に落ち着いたな。ここ数日がこの本部が一番大変だったな。まさかアーガスの社長と副社長が相次いで自殺して大量の負債を抱えたまま倒産するとは・・・。倒産するのはわかっていたけどタイミングが悪すぎる。おかげでこっちにしわ寄せがきたんだもん。)
ヤマメが悩んでいたのはこれだけではなかった。
この事件を機に野党がネットゲーム規制法という法律を提出したのだ。
これにより国民の反対運動が各地でおきてしまい一部では警官隊と衝突する場所もあったため、騒動をどう鎮静化させるかと考えていた。
しかし、これはすぐに片付いた。
騒ぎが大きくなりすぎたため、内閣が総辞職し選挙をおこなった結果立案した者全てが当選しなかったのだ。
それにより騒動は鎮静化した。
この騒動による混乱で茅場晶彦の捜索が難航するのだった・・・
〔数日後〕
「律それは本当?」
「間違いありません。」
ゲーム内部で殺人専門のギルドが存在することを律から知らされた。
(これは法律上犯罪にはできないが要注意人物に指定しなければならない・・・場合によっては精神科に強制入院させないと・・・。)
助けたゲーム関係者にも殺人集団がいることを話しており、厄介なことがおきたと頭を抱えるヤマメだった。
【京都のゲーム会社】〔出張の日〕
ヤマメ表向き休暇を取ることができないので関係者の話を聞くと書類を提出して京都のゲーム会社のイトナを訪ねた。
「久しぶり。大丈夫だった?」
「あぁ、こっちは平気だ。表向き投資してなかったからゲーム会社の中では一番ダメージが少なくてすんだ。俺も担当から外されたが代わりにソフト開発の副担当長に出世したよ。ヤマメも対策本部の本部長に出世おめでとう。」
「いや・・・めんどくさいだけだよ。しかも失敗したら全責任を負わないといけないからね。おかげで休暇がなくてね。」
「それは御愁傷様だな。」
「・・・来た本当の理由なんだけどフルダイブ技術はこのままゲームで使うのか?」
「時間がかかるが使うことになるだろう。画期的過ぎた。こんな事件があったのに別ソフトの発売を心待にしていると手紙がこっちに来るようになった。アーガスが潰れたおかげで据え置き機のシェアを2位に戻ることができたし、携帯機は1位ままだ。しかし、利益は減ってきているからフルダイブのソフトが再び出ることになるだろう。」
イトナに断言された。
「わかった。ソフトが作れるようになったら軍用を頼むかもしれない。」
「企画しておくよ。幸いソフト担当だからな。」
その後は世間話と愚痴をお互いにし合うヤマメとイトナだった。