【飛行機の中】〔演習終了から2日後〕
私は疲れのあまり倒れそうになりながら皆にお土産を買うという過酷なことをしていた。
まだオーストラリアだというのにお土産代が4万円をこえたのだ。
幸い出張手当のようなものが防衛省から出るのでどっこいなのだが
(これ20万円くらいになりそう・・・)
そう飛行機の中で思うヤマメだった。
〈お土産は国際便で配送し、すでに日本に送られました。〉
【アメリカ】
アメリカに到着した私宛に手紙が来ていた。
内容は
《ヤマメ1等陸佐、これからは陸上自衛隊でも島国の日本を守るためには沿岸部での戦闘も考えなくてはいけない。アメリカ陸軍にも1ヶ月行ってもらうがアメリカ海軍の特殊部隊Navy SEALsの訓練にも参加させてもらうことになった。
1ヶ月だけだがこちらから自衛隊最強の戦士の1人と言ったら喜んで許可が出たよ。潰すから覚悟しておけだそうだ。
頑張ってこい。
by烏間》
(Navy SEALs!?アメリカの一番精鋭で有名なところじゃん。ヤバイ死んだ・・・。)
そう思いながらヤマメはNavy SEALsの拠点に電車とバスを乗り継ぎながら行くのだった。
【カリフォルニア州コロナドの海軍特殊戦センター】〔夕方〕
到着してすぐに訓練が始まった。
ただ、私は他の訓練生と違う場所で行われた。
私と教官の1対1で訓練をおこなうのだそうだ。
教官もこの歳で再び地獄をみるはめになったと言われたが小隊でやる訓練を2人でやるので負担が通常の3倍はかかった。
1ヶ月しかないので4週間全てヘル・ウィークとなり、教官も1週間毎に変わるという異常事態となった。
特に辛かったのがダイブ期間だ。
陸上自衛隊に入ってからあまり泳ぐ機会がなかったので水中で死にそうになった。
が、ギフアップしたくても私にはNavy SEALsにあると言われた訓練中止を教官に伝えるためのベルがなく
「教官しにそうです。いや、死ぬ死ぬ。」
と言ったが
「言葉が出るだけ元気な証拠だ。後半分だ頑張れ!!」
と言われて泣きながらNavy SEALsの訓練を乗りきった。
最後の教官から
「世界最強は君だ。」
と言われたがあまり嬉しくなかった。
他の教官はどうしたのかと聞いたが
「全員病院だよ。私も実は・・・。」バタ
倒れてしまった。
私はこの後すぐに陸軍に向かわなければならなかったので教官を見捨てて次の場所に向かった。
【陸軍訓練所】
天国がそこにはあった。
毎日食事が出て、睡眠も6時間きっちりとれる。
射撃訓練も的の中心にあて、対空装甲車両でヘリを打ち落とすだけだった。
アメリカ兵から私は
「死神」
と言われるようになるのだった。