やっちゃおう、バーサーカー!!   作:ヘッラクレッス

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非常に短いand結構話飛んでます。
原作未読者さんにはわかりづらい内容かも。


悪鬼漂う森にて

 室戸菫は自分の憩いの場所である霊安室で一人思考に耽っていた。思い返すのは少し前に見たガストレアの無残な死体。強烈な一撃を持って命を刈り取られた死体は何度見ようが腑に落ちないことがある。

 

 

(あれを、本当に民警でもないただの一般人がやっとでも言うのか?)

 

 

 そう、この疑問の答えがいくら思考しようとも出てこない。故に、彼女はこの長い時間ずっと頭を回してきたのだ。

 しかし、この話のみに時間を割くのはあまり褒められたことではないと彼女は理解しているがゆえに一度思考を切り替える。

 

(ま、なんにせよこれからわかってくることか)

 

 事実、この案件の下手人についてはこれから判明することとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「蓮太郎、倒したぞ!妾たちが一番乗りだ」

 

 そう声を上げ蓮太郎のほうを延珠が振り向く。彼らは現在、モノリス近郊の森の中に居た。木更のおかげで感染源ガストレアを捕捉、そして誰よりも早くに接触することに成功し、ちょうど今、駆逐を完了したところだった。

 倒すのに成功したのはいいが、延珠が少し無理したこともあり、蓮太郎は延珠の心配をしつつガストレアに癒着してしまっているジュラルミンケースを見た。

 

 ジュラルミンケースの持ち手にはおそらく、ガストレア化する前の被害者が自分の手とつないでケースを放さないようにしていたのであろう長い手錠がくくりつけられていた。

 

 蓮太郎はちょうど今降り始めた雨を感じつつ手錠ごとケースを無理やり引き抜く。背筋が震えた。いやな予感がする。普通ならそろそろ他の民警が到着してもいい頃合のはずだ。しかし、この一帯には今になってもまったく人気が感じられない。一刻も早くここから移動したほうがいい。そう考え延珠に声をかけようとしたところで、

 

 

「ヒヒ、ご苦労だったね里見君」

 

「えっ?」

 

 

 後ろから声をかけられ振り向く。そこにはすぐ目の前に白貌の仮面があった。そして顔を摑まれそのぬかるんだ地面へと叩きつけられた。抵抗しようと暴れるが逃れられる気配はなく、さらに暴力的な力で木の幹へと恐ろしい力で投げつけられる。

 延珠も蓮太郎の危機に駆けつけようとするが相手の相方にその道を阻まれた。

 

「!?」

 

「君のところの社長さん、私の後援者についてなりふり構わず嗅ぎまわっていてね。彼らから早々に片をつけろとのお達しだ」

 

 

 彼の名前は蛭子影胤(ひるこかげたね)。娘の蛭子小比奈とパートナーを組んでいた元民警であり、そのときの序列はなんと驚愕の百三十四位。してその正体はガストレア大戦当時にガストレアに人類が対抗するために生み出された機械兵、『新人類創造計画』の一人であった。

 

 実力に関しては言うまでもなく高い。身体能力一つとってもただの人なら遠く及ばないの力を持ち、さらに、機械化兵の能力として斥力フィールドという不可視のバリアのようなものを扱うことができる。今の(・・)蓮太郎ではどうあがいても太刀打ちできない相手であった。

 

 だが逃げる、などということはできないだろう。それをあいつらが許すはずもない。だからこそ戦わなければ。よく見ると影胤の服に返り血が付いているのが確認できる。つまり、他の民警の援護も期待はできないということだ。

 

 まず、銃を使い牽制。しかし、それは容易くイマジナリー・ギミックによって弾かれる。こいつ相手に銃は下策。そう考え接近戦に持ち込もうと近づき己が最も信じる型の拳を振るうもまたもや防がれる。

 

 攻撃が防がれたということは隙ができたということになる。そこを影胤は見逃さない。銃剣を展開し蓮太郎の肩に刺したかと思えば三度弾が放たれる。

 

「くっ・・・!」

 

 肩を抑えつつ岩に背後をふさがれているのを確認した。

 逃走経路はここにはない。

 

「君に一つ技を見せてあげよう、『マキシマム・ペイン』!」

 

 突如斥力フィールドが大きく膨らみ押し寄せる。それによって蓮太郎は岩に叩きつけられ、さらに圧迫される。

 肉は潰れ、骨もかなり痛めつけられているのがわかる。

 そして圧力が消え去ったところでひざを付きせり上がってくる血を吐き出す。

 

「ほう、まだ生きているか・・・」

 

 感心しているかのようにそうつぶやくと蓮太郎の体に影胤はさらに銃弾を注ぎ込んだ。

 マキシマム・ペインによって痛めつけられた体に銃弾が一発、また一発と打ち込まれる。一発打たれる毎に意識が飛びそうになるが、次に打ち込まれる弾丸によって意識が戻される。まるで拷問のようだった。

 

 ここまで強いとは。

 

 蓮太郎はどうあっても勝ち目はないことを悟る。

 

 そして自分が居れば延珠は逃げることをためらうだろうということもわかっていた。

 

 だが、延珠だけなら逃げること自体は可能なはずだ。こんなところで自分ばかりか延珠までは死なせたくない。だからこそここで行動するならただ一つ。延珠に逃げるように指示を出すことだ。そうすることで少なくとも彼女は助かる。

 

――だがそんな思いも影胤の一言で絶望へと変わる。

 

「残念だったね蓮太郎君。

――小比奈、悪いが先にイニシエーターから消えてもらうことにしよう」

 

 それは目敏く蓮太郎の思考を読み取っての行動だった。

 彼ならそうするだろう、と。

 なら、さらに絶望させてやろう。彼にはそれぐらいがちょうどいい。

 

 そして、延珠に向かって二人は駆けていく。

 

「パパ!とどめはわたし!」

 

「ああ、いいとも」

 

 弾丸と斬撃が延珠を襲う。

 延珠も防御の姿勢をとろうとするがおそらく防げないだろう。

 一対一なら延珠は彼らの対抗できるほどの実力を持っている。

 だが、相手が一人ではない以上延珠では対処しきれない。

 

「延珠ッッッッ!!」

 

 もう何をしようとも手遅れであることは明白だった。

 誰もがそう思っていた。

 

――だがそうはならなかった

 

「何ッッッ!?」

 

「???」

 

 弾丸が弾かれ斬撃は突然現れた巨漢によって受け止められる。

 武器を持たないほうの腕(・・・・・・・・・・・)で。

 

「ねえ、」

 

 天使のような少女は自然と話しかける。

 

「わたしたちとも遊びましょう?」

 

 彼らから見えたその顔は、さながら死へと生者を誘う死神かのように思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 空を見上げると少しはなれたところに漂う黒いモノが見える。

 そしてそれの少し後にはヘリコプター。どうやらあのヘリコプターもあれを追跡しているようだ。

 

 しばらく追跡しているとヘリコプターの扉が開かれる。

 まさか、と思うや否や少女が飛び出しガストレアを蹴り落とした。

 

「へえ」

 

 やるもんだ、と思う。

 あんなところから飛び降りるなんてバカなんだろうか。普通ならしない。

 そのあと男までが飛び降りるのが見えた。おそらく、先に下りたイニシエーターを追いかけたのだろう。

 いくらか高度を下げて降りたようだがまだ死ねる高さだ。

 

 それに先ほどからこの森に不穏な空気が漂い始めているような気がする。

 さらには先ほどまであった人の気配が少しずつ消えている(・・・・・)

 

「急ぎましょう」

 

 そう告げると彼は安定性を保ちながら速度を上げ森を駆けてくれる。

 

 おそらくガストレアの退治は先ほどの蹴りで終わっていただろう。

 だがこの漂う邪気、とでも言えばいいだろう気配を放っている人物が居る筈だ。

 急がなければ彼らが危ないかもしれない。

 

 人が自分の知ってる範囲で死ぬのはとてもじゃないが看過できない。

 少し離れているがまだ間に合う。

 

 そこからは早かった。

 あっという間、というよりも遥かに早くガストレアの落下地点に到着する。

 

「延珠ッッッッ!!」

 

 到着後、最初に聞いたのは叫び声。声に込められた悲痛の思いからもはや悲鳴といってもよい声。

 目を向けるとそこには先ほどのイニシエーターが一組のペアに襲い掛かられている状況。

 

――なるほど、こいつらか。

 

 理解した瞬間にイニシエーターと相手との間に体を入れさせる。

 そして彼は相手の攻撃を防ぎ、その尋常ではない膂力でもって相手二人をいとも簡単に弾き飛ばす。

 

「何ッッッ!?」

 

「???」

 

 いきなり現れた相手に渾身の攻撃を防がれたからだろう、あるほうの表情は驚愕に染まりもう、一方は何が起こったのか即時に理解できないようでいた。

 

 だがそんなことにいちいち気をかけるほどこっちの状況は芳しくなさそうだ。

 おそらくプロモーターであろう少年は見るからに重症の怪我を負ってしまっている。

 いち早く病院にでも連れて行ったほうがいいそうだろう。

 

 そのためにもさっさとこいつらを撃退してしまおう。

 

「ねえ、わたしたちとも遊びましょう?」

 

 場に緊張が走る。

 だがこちらが心配することなど何もない。ただ静かに相手を見つめるだけでいい。

 

 痺れを切らしたのか日本の小太刀を持つイニシエーターが先に仕掛け、そのあとから仮面をつけている男がその洗練された動きで迫ってくる。

 彼もその動きに合わせるように構えをとる。

 

 隙など双方ともにない。

 故に勝つのは絶対的な『強さ』を持つもの。

 

 両者の距離が縮まった。

 と同時にどちらともなく己が武器を振るう。

 

 その場で倒れている少年は先ほど実際に仮面の男の実力を目の当たりにしたからだろう、こちらに警告を飛ばしているようだ。

 しかし少女はすでに確信している。勝つのは間違いなく彼だ。

 

――なぜなら彼は、すべての上に立つような英雄なのだから。

 

 

 

 

 

 





それと最近までリボーンの勘違いもののやつ書いてました。
漫画を読んでたと思ったら二次小説がいつの間にかマイPCに(白目)



あ、呼符でジャックでました(唐突)
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