インフィニット・ア・ライブ/ステイナイト   作:ぬっく~

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第六章 白式

「と言うことなのだ!」

 

あれから一夏は束から事情を聴いた。

身体のことやどうしてここにいるのかを。

 

「それとそれは、取っちゃダメだからね♪」

 

束は一夏の右腕に付いているアクセサリーを指す。

一夏の右腕にはシルバーリングが付けてあり、一夏は着替える時には気付いていたが、これは何なのかは分からなかったが、束の話によると自身の中から溢れ出すエネルギーを永久無限に食らい尽くす装置らしい。

 

「ついでに言うと……それ、ISだからね♪」

 

「はい?」

 

このシルバーリングはISとしても活用することができる。

このリングが無かったら意識なんて保てもいられないことは束も分かっていた為とこのエネルギーを利用すれば世界に大きな衝撃を与えることが可能らしい。しかし、それは同時に二度と日の光を浴びることができなくらしい。

その処置の一環として、ISを一夏に与えたのだ。

 

「これで、いっちゃんの知りたいことは全部話したけど? 何かある?」

 

「いえ……特には」

 

行方不明になっていた束が目の前にいるが、普通の人なら多分色々と質問しただろう。束のことだから答える前に消されちゃうけど……。一夏はそこそこ交流があった為、特に気にする必要がなかったのだ。

 

「くーちゃん♪」

 

「はい。束様」

 

束は一夏の後ろで待機していたクロエを呼ぶ。

クロエは手に持っていた何かを束に渡す。

 

「ちーちゃんはダメと言っていたけど、いいよね?」

 

束は「ぐへへ……」とにやけながら一夏に近寄ってくる。

一夏も流石に逃げなければと直感が訴えていた。

 

「ポチっとな♪」

 

束は何かのスイッチを押し、一夏は唯一の出入り口に向かって走るが、そのドアが開かなかった。

ゆらりゆらりと束は立ち上がる。

 

「い、いやああああああッ!?」

 

一夏の悲鳴が束のラボから響いた。

 

 

    ◇

 

 

「~♪」

 

束の肌はぴちぴちに輝きを放ち、一夏は隅でののの字を書きながら体育座りをしていた。

 

「もう、嫁に行けない……」

 

束の猛攻と言う名の着せ替え地獄を一夏は味わったのだ。

今は白の長袖と青のリボン、青のロングスカートを履いている。

 

「後で千冬姉にちっくってやる」

 

「束様」

 

クロエは撮った写真を眺める束に呼び掛ける。

 

「うんうん。余興はこれぐらいにして、本命に入ろうかな~」

 

そう言って束は空中ディスプレーを操作する。その時、一夏たちがいるこの部屋が動きだす。

数秒して何処かに着き、出入り口のドアが開く。

そこに見えたのは空だった。

 

「そんじゃあ、いっちゃんの訓練を始めよう!!」

 

「はい?」

 

一夏はいまいち状況がつかめなかった。

写真を撮影の後に何で訓練を?

 

「今の一夏様では、ISを取って下さいと言っている状態です。ですので少しばかりでも訓練が必要なのです」

 

「は~あ……」

 

クロエの説明でそこそこだが一夏は理解する。

ISを持ったからと言って最強になれる訳ではない。

 

「うんじゃ、いっちゃん。『白式』と言って見て」

 

「……『白式』」

 

その言葉に反応するかのように一夏の腕にあったシルバーリングが輝きを放ち、一夏に纏わり付く。

白を基調とした中世の鎧が展開された。

 

「これが……」

 

「これが、いっちゃんのIS。『白式』だよ~。そのまま、最適化とか色々と済ませちゃうね」

 

束は空中ディスプレーを操作する。

色んなメーターが出て来るが一夏は全くと言って理解できない。

そんなのをぱぱぱと操作する束を一夏はすごいと思えた。

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