びょうじゃくぐらし。   作:久里浜燐

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12話、かいふく

「っ…。」

体を起して、状況を確認する。地下室で噛まれてからの記憶が曖昧だ。

ここは、どこかの教室みたいだ。足元に見える教卓と左側に見える黒板、それに右側に見える生徒用の机がそれを教えてくれる。

そして、日の差し込み方から朝だということが分かる。

そこまで考えて身体を起こそうとして、違和感に気付く。手錠が四つ、それぞれ両手両足に嵌められている。

「…まあ、仕方ないか…。」

おそらく皆は寝ているのだろうか…まあ、無事だったらいいが。そう考えながら誰かが来るまで待とうとすると扉の外に足音が聞こえる。

「…七辻、入るぞ?」

その足音は、恵飛須沢らしい。寝たふりでもしてやろうか。扉が開かれて目を閉じる。

「なあ、七辻…早く起きてくれよ…。」

恵飛須沢の手が頬に触れる。若干冷たい。

「っ…!」

つい、声が漏れてしまった。驚いたのか恵飛須沢の手が離れる。

「…起きた、のか…?」

「…ああ、起きてたぞ。せめてカーテンを閉めてほしかったな。」

仕方ない、ばれてしまったなら起きよう。

「ぶ、無事でよかった…!」

恵飛須沢に抱きつかれる。一応、異性同士なんだがな…。

「…それより、早く拘束を解いてもらえないか?せめて両手だけでも。」

「あ、ああ…今開けるよ。」

教卓の上の鍵を取って恵飛須沢が手錠の鍵を四つとも外す。

「…俺は、どれぐらい寝ていた?」

肩を回しながら尋ねる。

「一日、だ。」

あの日はまるまる気を失ってたのか…。まあ、大分休めたおかげで体力も回復してきた。

「…皆は、大丈夫…だよな?」

「うん、大丈夫だ。今から呼んでこようか?」

そう言って恵飛須沢は部屋を駈けて出て行った。また、一人か…。

 

「ななくん!無事だったんだね!」

「おう、軽く気を失ってたがな。」

「良かった、七辻先輩が無事で…」

「心配してくれてありがとうな、祠堂。」

「ほんと、無茶しすぎです!マサ先輩!二階の大半も一人で片付けて…!」

「…げ、バレた?」

「七辻君、当分は休んでね?」

「…善処します、若狭さん…。」

「…ごめんなさい、全部話したわ。」

「そうですか…先生。」

まさか生きてて女の子に囲まれる機会があったとは…じゃなくて、皆が俺の無事を祝ってくれて、良かった。

 

「…あ、そう言えばマサ先輩。」

「どうした、直樹?」

「これを…」

そう言われ直樹から俺が受け取ったのは、恵飛須沢のシャベルだった。

「先輩から、直接返してほしいそうです。」

「はは、そうか…ありがとう。きちんと返しておくよ。」

後輩に約束した手前、破るわけにはいかないな。

「おーい、恵飛須沢ぁ!」

「ん、どうした七自?ってああ…」

「…悪かったな。これ、返す。」

シャベルを付き出す。恵飛須沢が受け取る。

「ああ、ありがとう。」

「これで、直接返してやったぞ。」

そう言ってやったら恵飛須沢は笑った。つられて俺も笑う。

「あら、くるみと七辻君…いつの間に仲良くなったの?」

「そ、そんなんじゃないって…りーさん!」

あ、恵飛須沢の顔が赤くなってる…ふむ。

「ああ、共闘した戦友なんだよ。」

「そうそう…って違う!同じ部活の仲間!」

そんなこんなでみんなが恵飛須沢をからかった反応を見て、楽しんでいた。




どうも、秋葉に行ってきた久里浜です。
…オツカイヲタノマレタダケデスヨ?アニメイトデバレンタインイベント?ハハハーソンナグウゼンガー((
…ごめんなさい、二日続けて秋葉原に行って色々と買い物をしておりました。
まあでも期日は守ったんで、ね?

さて今回は七辻君回復回!相変わらずストーリーの進行は無し!というわけでねぇ…色々と案を求めております、こういうことしたらいいんじゃね?的なのがあったら感想で教えてもらえたら番外編…もしかしたら本編に出てくるかもしれないです。あ、でも大まかな流れは決まってるので、それから逸れないレベルの物だけですよ?

いつも通り、ご意見感想批評誤字脱字訂正待ってます!
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