「…はぁ…はぁ」
日も傾きかけて、暗くなり始めた荒野を私はただ、かすかに明りのある方向へと歩いている
張りつめていた気が抜けたためか戦闘が終わった後、下り坂を下ったのはいいが、足がもつれ
てこけたり、窪みに足を取られてこけたり
そんなこんなで時間を大幅に削ってしまい、今に至る
「…はぁ、あと少し」
息も荒げに顔を上げればここからでもわかるほど光を放っている『中央都市』
この分なら夜までには着く、そう思いまた足を進めるが
「ぐるるるる…!!」
こちらにも出るのか、この狼どもは
「ぐがぁ!!」
またも定番の3匹編成、先頭に一匹、その後ろの両脇に二匹、そのうちの先頭のが飛び掛かっ
てくる
ここで一番危険なのはこいつではなくこいつで隠れて見えない残りの2匹だ
この世界での戦闘で学んだことだ、『見えない』というのは非常に危険なのだ
なので、ここは飛び掛かってくるのを右に受け流し左にいる一匹を倒す
「ふっ!」
「ぎゃん!!」
いつものように銃底を頭に叩きつける、短い悲鳴と共に狼は崩れ落ちる
そのまますばやく右の狼の前足を掬うように振り、転ばしたところを頭に叩きつける
「さて、と」
残りはと思い、最初に襲い掛かってきたのを見るがすでにそこにはいなかった
「む?逃げたのか?珍しい」
本当に珍しい、この世界の敵はめったに逃げない、なぜかは知らないが逃げるのはあちら側で
もごく少数だった
倒した狼をそのままにして明りのほうへと歩く、今は早く安全なところで休みたいものだ
「着いた…のか?」
ようやく着いたもうとっくに夜にはなっているが
『中央都市』の壁に張り付くようにして町ができている、どういうことなのだろうか?
『中央都市』とは安易に入れる場所ではないのか?
「…ん?珍しいな、いまどき難民なんてよ」
呆けてると前に人がいる、鎧のようなものを着込み、まるで兵士のような格好をした男がいた
「ようこそ、貧民街(スラム)へ!ま、歓迎できるかはあんた次第だがな!」
男はここのことをスラムと言った、成程、おおかたよそ者は『中央都市』には入れないのだろう…
まぁ、理解はできる
「あ~っと?考え事してるところ悪いんだが…お前さん名前はなんていうんだ」
「…自分から名乗るのが礼儀だとは思うが?」
嘘だ、自分の名前すらわからないのだ、名乗る名なんてありはしない
「それもそうだな…よし!俺の名前はロボゾだ、ちょいと変な名前だがそれなりに気に入っている
、で、お前の名前は?」
名前か…十徳ナイフに刻んであった名前を言うか?いやしかし、いくらなんでも
「お~い、どうした?言えないこともないだろ?お前だってわかればいいんだからよ」
それならばいいか、言わなくては話も進まないしな
「私の名前は…ジンだ」
「ジン?ふむ…聞いたことのない感じだな、どことなく東方の感じがするが」
「そうか?まぁ、そういうのならそうなんだろう」
「とりあえず、ジン、来た難民には事情聴取しなくちゃいけないんでな、着いてきてくれ」
「ああ、了解だ」
そういいロボゾは道の奥へと歩きだす、私もそれに続き歩いていく
この世界に来てそれなりになった、だがやはり私は『一人』では生きていけない、このわずかな
会話、それだけで疲れが無くなるほどに興奮している
ああ…これからはどうやって生きていこうか
興奮した頭ではそのことを考えながら、私は歩を進めるのであった
忙しさにかまけた結果がこれ、ネタはあれども行動できず、まとまらず…
/(^o^)\ナンテコッタイ