続きは不明。なんかいろいろ大変なことになりそう。スピリット?あんなの無視。
龍への転生
俺は今、自分の人生の最後を見ようとしていた。
思えば俺の人生はひどいことばかりだった。
まずは親に捨てられた。そして、周りから姉と見比べられ「出来損ない」、「恥さらし」と呼ばれていた。それでも俺は姉に負けないよう努力した。でも、結果は無駄だった。
更にISの登場で世の中は一気に変わり俺の立場はもっとひどくなり最終的には今この場で人質と言う始末だ。連中の狙いは姉織斑千冬の決勝を辞退させることだった。それ故に唯一の家族である俺をターゲットにした。彼らの誰もが姉の決勝辞退を間違いないと信じていた。
だが、姉は俺を見捨てた。
テレビで姉が決勝大会に出ている姿を見るなり彼らはかなり驚いていた。そして、腹いせに俺を殴り始めた。俺が血を吐こうが顔が腫れようが彼らは殴り続けた。俺は痛みを感じる中、絶望感に満ちた。
どうして、俺のことを見捨てたの?
唯一の家族よりも大事なものがあるの?
そして、そんな事を考えてる最中に奴らは俺に向けて銃を構えた。
「じゃあな、ガキ。恨むんならテメエよりも名誉を選んだ姉貴を恨むんだな。」
男は引き金を引く。
そこからは俺の意識は途絶える。
こうして俺、織斑一夏はこの女尊男卑の世の中を恨みながら死んだ。
デジモンたちの住むデジタルワールド。
そのデジタルワールドのデジモンたちでさえあまり来ない山奥で赤と銀の鎧騎士が空を眺めていた。彼の名はデュークモン。ロイヤルナイツの一員で普段はこのような人知れぬところに現れる究極体のデジモンである。
「・・・・・・何かがデジタルワールドに来た気配がした。感覚からにして人間の子供のようだが何かがおかしい・・・・。」
デュークモンは不審に感じながらもデジタルワールドの空を見る。
「何も起こらなければいいが・・・・」
デジタルワールドのとある森の中。そこには人間よりも巨大なデジモンの卵デジタマが転がっていた。しかし、このデジタマ少しおかしなところがあった。デジタマとは普通はとても小さいものであり、どれもがはじまりの街で誕生する。なのにこのデジタマはこんなところで転がっている。
デジタマにひびが入る。誕生のようだ。デジタマの欠片が少しづつ取れていき新たなデジモンが生まれる。本来は幼い状態で生まれるはずがこの個体は体格からにしても成熟期、完全体の部類に入るものだった。体は赤い鎧のような物を纏い、頭部は白い竜の頭部、背に翼を生やし、一見すれば竜の様なデジモンだった。デジモンは周りを見渡すなり動揺し始める。これは誕生直後によくある行動だがこの個体は何かが違っていた。
無理もない、彼は転生者なのだから。
「お、俺は確か死んだはずじゃ・・・・・」
俺、織斑一夏は戸惑いながら辺りを見回す。どう見てもさっきまで閉じ込められていた場所ではない。それにしても違和感を感じるのは自分の体だ。俺はまだ中学生でもないのに身長は高校生以上あるかもしれないくらい高い。それに体は赤い鎧に包まれているのにも関わらず重さを感じない。と言うよりもむしろ着たという感覚はない。しかし、いつまでも考えても仕方ないと考え俺は移動することにした。
「どう見ても、ジャングルにしか見えないけどどこなんだ?」
しばらく歩いて行くと川が見えた。丁度、のどの乾いた俺はここの水を飲もうと考え川に顔を寄せる。
そのとき俺は衝撃を受けた。
「!!・・・・・俺は人間じゃないのか!?」
そこに写っていたのは俺の顔ではなく竜のような顔だった。どうしてこうなった!?俺は夢でも見ているのか?
「なんで・・・なんでこんなことになったんだああああ!!!」
俺は声が出る限り泣き続けた。
自分を見捨てた姉のことを。
自分を見下し続けた世界のことを。
自分が人間でなくなったことを。
だがこれは俺の旅の始まりに過ぎなかった。
次回もやるならおそらく暴走編也!