ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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最近テスト勉強もあって投稿が大幅に遅れてしまいました。
そのため作りが大変雑です。

それでも言い方はこのままどうぞ。


暗黒進化と聖なる剣

一夏がイグドラシルと会話していた頃

 

 

 

 

とある店

 

この店にはめったに客は来ない。原因は場所にもあるがそれ以外のこともあった。店主ベーダモンは変わった趣味であり店には訳のわからぬ品物で溢れている。ほとんどは使い方がわからない故に買わない客がほとんどなのだが中には掘り出し物もあるためわざわざ訪ねてくる者もいる。

 

「ヌフフフ、これが成長期のデジモンを疑似進化させるデジメンタルというものなのね。」

 

ベーダモンはデジタマがサイズダウンしたような物を本日の客人に見せる。客人はリリモン、ライラモン、そしてチビモンの三人だった。一夏がロイヤルナイツに誘拐された後、三人はガムシャラに店を探していたところ、二時間後に偶然にもチビモンが落ちた穴に目的の店があった。チビモンはデジメンタルを見るなり、目を細めて見る。

 

「本当にこれで進化するようになるの?」

 

「無論あるね。ただ、お客さん幼年期だから使えないと思うけど本当に買うの?」

 

ベーダモンはチビモンを見ながら言う。

 

「買う!」

 

「でも、幼年期だと・・・・」

 

「意地でも進化する!」

 

「は、はあ・・・・」

 

ベーダモンは呆れながら料金を言い、ライラモンが素直に払う。少し高めの値段だが。

 

「後、お嬢ちゃんたち綺麗だから後いくつかのデジメンタルも付けるね。」

 

ベーダモンはそう言うと赤いデジメタル以外に黒いのと複数のデジメンタルをおまけに付けた。

 

「ところであんたこのアイテム一体どこで手に入れたの?」

 

リリモンは店の中を見ながら言う。

 

「それは店の裏事情だから言えないのね。でも、いろんな品がそろっているのは保証するね。」

 

「じゃあ、私はこの剣を買うわ。」

 

リリモンたちは買い物を終えた後、一夏と別れた所へと戻ってくる。

 

「さあてと。」

 

チビモンは買ったばかりのデジメンタルを目の前に置き、精神を集中させる。

 

「進化しろ!進化しろ!進化するんだあ~~!!!」

 

自分が進化できるように空に向かって祈るが当然、神頼みで進化できるのなら苦労しない。

 

「・・・・やっぱりまだ進化できないのかな。」

 

チビモンはしょんぼりしながらデジメンタルを見つめる。

 

「あっ、そう言えばこんなのが入っていたっけ。」

 

ライラモンは袋の中から何錠かの薬が入っている薬瓶を取り出す。そこには「進化一発!」と書いてあった。

 

「えっと、『この薬を飲めば、一時的に一段階進化することができます(但し、究極体にはなれないのでご注意ください)。』だって。」

 

「それあるならもっと早く言ってよ!」

 

チビモンは早速ライラモンから薬瓶を取ってありったけの薬を一気に飲む。

 

「ああ、全部飲んじゃ危ないって!」

 

ライラモンが言ったときはすでに遅く、チビモンは薬を全部飲み込んでしまった。

 

「これで俺も進化だ!」

 

チビモンの体が光り始める。いよいよ進化のようだ。

 

「あれ?これ全部飲んだらまずいようだけど・・・・」

 

リリモンはチビモンが捨てた薬瓶の注意書きを読んでみる。そこには

 

 

注意!

 

「進化一発!」はとても副作用の強い薬ですので使用は一度に一錠にして下さい。複数使用した場合、暗黒進化または死亡する危険性があります。その場合は一切責任は負えません。用量を守って服用して下さい。

 

 

「って言うことはこれって暗黒進化!?」

 

リリモンが言う矢先、チビモンは近くに置いたデジメンタルと共に黒い瘴気に包まれる。リリモンとライラモンはお互い抱きしめ合いながら震える。

 

「グルルルル・・・・・」

 

しばらくして瘴気が晴れ、チビモンがいた所には黒い竜人型デジモンが立っていた。

 

「ち、チビちゃん?」

 

ライラモンは恐る恐るチビモン、否ブラックフレイドラモンに聞く。ブラックフレイドラモンはライラモンをじっと見つめるが敵意むき出し状態であった。

 

「グルルルル・・・。」

 

「私達のことがわからないみたい・・・・」

 

リリモンが言う矢先にブラックフレイドラモンは両腕に炎を纏い二人に襲い掛かる。

 

「きゃあ!」

 

ライラモンは咄嗟にライラシャワーを繰り出す。ブラックフレイドラモンは態勢を変え、攻撃を受け流す。少し離れたところに着地するブラックフレイドラモンであるが正気に戻る様子はない。むしろその目には殺気すら感じた。

 

「ど、どうしよう・・・。」

 

二人はその目に怯えながら震える。

 

「グワアアアアアアア!!!」

 

またブラックフレイドラモンが飛びかかる。

 

「もうダメ!」

 

ライラモンは思いっきり頭を押さえる。

 

「イチカ助けて!」

 

リリモンは泣き顔でこの場にいない一夏に助けを求める。ブラックフレイドラモンの牙が迫る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

ブラックフレイドラモンの牙はいつまでも二人に届かなかった。リリモンはそっと目を開ける。

 

「グルルルル・・・・」

 

「やめろ。」

 

二人の目の前では一夏ことヴリトラモンがブラックフレイドラモンの攻撃を受け止めていた。

 

「イチカ!」

 

「心配かけてすまなかったな。」

 

そう言うとヴリトラモンはブラックフレイドラモンを放り投げる。ブラックフレイドラモンはうまく着陸すると態勢を整え直す。

 

「あなた確かオメガモンに捕まったんじゃ・・・・って、ええ!?」

 

ライラモンが疑問をヴリトラモンに言おうとしたときすぐ隣にオメガモンがいたことに驚く。

 

「どうしてオメガモンが?」

 

「話は後だ。それよりも先にチビを元に戻す。」

 

ヴリトラモンは構えを取りブラックフレイドラモンに目を向ける。ブラックフレイドラモンはジャンプしたかと思いきや全身に炎を纏い、必殺技「ファイアロケット」を繰り出してきた。

 

「絶対零度パンチ!」

 

ヴリトラモンは左腕に冷気が集まりブラックフレイドラモンにぶつける。威力は互角で双方ともに後方へ飛ばされていった。ブラックフレイドラモンは空かさず接近しナックルファイアを繰り出す。ヴリトラモンは避けながら解決方法を考えようとしていた。

 

(このままだとチビが危ない。しかし、攻撃すれば命に関わるし、俺も危なくなる。どうすれば・・・・・)

 

ヴリトラモンは策を編み出せず攻撃を避け続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしてイチカは攻撃しないのかしら?」

 

リリモンは二人の戦闘を見ながら疑問に思う。それもそのはず、今回のヴリトラモンの戦闘には何か迷いがあった。

 

「恐らく奴を助けようと考えているのだろう。倒そうとするのならまだしもあの状態から元に戻すのは簡単ではないからな。」

 

隣に立っているオメガモンは冷静に見て言う。(どうしてこの場にいるのかと聞きたかったが機嫌を悪くするとどうなるか分からないから聞かないことにした)

 

「あ、あの薬を無効化にすれば!」

 

リリモンは咄嗟に思いつく。元はと言えばあの薬を飲んだことが原因なのだ。だったら薬の効果が切れれば元通りに戻るはずだ。

 

しかし、彼女の発想はオメガモンの言葉であっけなく終わる。

 

「今更飲んだ薬を取り出せると思うか?」

 

「・・・・・言われてみれば無理ね。」

 

ライラモンにまで言われリリモンは落ち込んでしまう。

 

「しかし、効力を無効化にすると言うのは一理ある。」

 

「でも、どうやって?イチカがチビちゃんの薬の効果が切れるまで攻撃を受け流す事なんで無理よ?」

 

「攻撃すると同時に効力を無効にすればいいんだ。」

 

「でもイチカにそんな能力ないわよ。」

 

「私の能力を一部何かに付加させて使えればいいのだが・・・・」

 

オメガモンがそれをどうするか考えていた矢先、リリモンは自分が買った剣を見てひらめく。

 

「この剣に付加させることはできないの?」

 

「できなくもないがどうやって渡すつもりだ?」

 

「いいから早くやって!」

 

リリモンに言われるなりオメガモンは自分のグレイソードを展開し、剣に向ける。するとグレイソードが光りだし光がリリモンの持つ剣に注ぎ込まれる。注ぎ込まれた後剣は光を保ったままだった。

 

「これでこの剣に聖なる力を宿ったはずだがどうやって奴に・・・・」

 

オメガモンが言いかけたときリリモンはとんでもないことをし出した。

 

「イチカー!私からの愛のプレゼントを受け取って~~!!」

 

剣をヴリトラモンに向かって思いっきり投げてしまった。これにはライラモンは愚かオメガモンですら驚いた。

 

「リリモン!そんなことしたら逆にイチカに攻撃しているのと同じでしょ!」

 

「あっ。」

 

リリモンが気がついたときはすでに遅く、剣は回転したままヴリトラモンの左腕に衝突する。

 

「イチカの腕が~!!!」

 

「あ~~~ん!イチカ、ごめんなさい!!!!」

 

リリモンは泣き顔でイチカに謝罪するが目の前では更に在りえない出来事が起こっていた。

 

 

剣がヴリトラモンの左腕と一体化していたのだ。形状の腕の甲に合わせて変形し、刃はオメガモン同様の文字が刻まれていた。ヴリトラモンは戸惑いながらも剣をブラックフレイドラモンに向ける。

 

「オメガソード!」

 

ヴリトラモンは突進してくるブラックフレイドラモンに斬りつける。ブラックフレイドラモンは一刀両断にされた。

 

「ち、チビちゃ~ん!」

 

ライラモンは思わず叫んだ。一刀両断されたブラックフレイドラモンは分解し始め、その場には気を失ったチビモンとデジメンタルのみが残っていた。

 

「・・・・・・・」

 

ヴリトラモンは黙ってオメガソードを収納する。

 

「イチカ~~!!!!」

 

リリモンは泣きながらヴリトラモンに抱き付いて行ったのであった。

 

 

 




今回の技
ライラシャワー=ライラモン
ファイアロケット=フレイドラモン
絶対零度パンチ=ユキダルモン
オメガソード=オリジナル

オリジナルデジモン
ブラックフレイドラモン
チビモンが進化したい一心で進化した暗黒デジモン。外見はフレイドラモンの青い部分がすべて黒で目は赤く発光している。実力的には完全体クラス。

アイテム
「進化一発!」
ベーダモンの店にあった謎の薬品。一錠飲むと進化できる反則アイテム。但し大量摂取すると暗黒進化または死亡する危険な代物。実は「マッドサイエンティスト」で死亡したナノモンの開発物。資金源として闇ルートで売っていたらしい。

オメガソード
ヴリトラモンの新装備。装備の仕方は「ロックマンエグゼ」のソードみたいな感じ。暗黒の力を浄化する機能を持つ。本来は「オメガブレード」にする予定でしたがインペリアルドラモンパラディンモードの技なので変えました。

こんな感じで合流。

この先も続くといいのですが。

次に会うのは遅くて来月ぐらいかも。
次回も読んで頂けると幸いです。
それでは次回。
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