ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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今更ながら「デジモンサイバーストーリーサイバースルゥース」プレイしていたら書くのに時間がかかってしまいました。誠に申し訳ございません。
そのためどうも今回は戦闘が一度もありません。
面白くないと思う方は途中でもいいので引き上げましょう。

それでもいい方はこのままお読みください。

それではどうぞ。



戦闘開始

ヘラクルカブテリモンの陣営

 

コカブテリモンは全力で戻ってきた後、ヘラクルカブテリモンに事実を伝えた。

 

「何!?それでスティングモンは戦死したのか!?」

 

ヘラクルカブテリモンは驚くようにコカブテリモンを見る。

 

「僕を庇って・・・・・」

 

コカブテリモンは申し訳なさそうな顔をしてしょぼくれる。

 

「司令官、奴らは確実に攻めてきます。我々も早く戦闘の準備を。」

 

アトラーカブテリモン(赤)はそう言いながらヘラクルカブテリモンの許可を求める。

 

「止むを得ないか。アトラー、全員に第一戦闘配備に切り替えさせ、奴らの攻撃に備えろと伝えてくれ。」

 

「了解しました。」

 

アトラーカブテリモン(赤)は急いでその場を後にしていく。

 

「さあ、あなた方も早くここから離れてください。」

 

残ったアトラーカブテリモン(青)がヴリトラモンたちに自分たちの陣営から離れるように言う。

 

「どうしても退かなければいけないのか?」

 

「おそらくウィルスバスターズは我々の陣営のヒューマンスピリットを奪うのならばおそらく殲滅もあり得るでしょう。ですから今の内に遠くへ・・・・・」

 

「だが断る。」

 

「え?」

 

ヴリトラモンの返答にアトラーカブテリモン(青)は思わず驚く。

 

「元々、奴らを一度ぶちのめしたいと思っていたところだしな。この際ボスの顔も拝ませてもらう。」

 

「しかし、サイバードラモンの強さは未知数で・・・・・」

 

「大丈夫だよ、兄貴がこういう風に言うときは負けることはないから。」

 

アトラーカブテリモン(青)が説得しようとしたがブイモンの一言で片づけられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウィルスバスターズ陣営

 

「兄貴、予想通りオオクワモンは食いついてきたぜ。おかげで事がうまく運びそうだ。」

 

ライズグレイモンはニヤけながら報告する。

 

「そうかそうか、なら簡単に・・・・・」

 

「も、申し上げます!」

 

栗みたいなデジモンイガモンが慌ただしく二人の目の前にやってくる。

 

「イガモンか。何かあったか?」

 

「先ほどヘラクルカブテリモンの陣営を調査しに行っていたのですがその陣営の中にライズグレイモン様の報告にあった例のマントを付けた奴がいました。」

 

「何!?奴もこの森に来ているのか!?」

 

ライズグレイモンは動揺する。

 

「はっ!外見も報告のものと一致しています。」

 

「ほう、思っていたよりも手間が省けたな。向こうからスピリットを持って来たんだからな。」

 

「しかし、どうやらヒューマンスピリットの方は奴の手に・・・」

 

「だったら、奪えばいい。向うはまだ全部のスピリットの力を使いこなせるわけじゃないからな(俺もそうだけど)。イガモン。」

 

「はっ!」

 

「お前に第二の任務を与える。グランクワガーモンの陣営に潜み、オオクワモンをマークしろ。後のことはライズにやらせるからお前は奴がスピリットを持ち運ぼうとしたときにただスピリットを奪い取れ、いいな?」

 

「御意!」

 

そう言うとイガモンは煙の如くその場から消えた。

 

「兄貴、戦闘の指揮は俺に任せてくれ!今度こそアイツを打ちとってみせる!」

 

ライズグレイモンはせめて戦闘指揮を執りたいと懇願する。しかし、サイバードラモンは首を横に振る。

 

「奴もスピリットを持つ者、おそらくお前だと相手にならん。今回は俺がいく。お前はイガモンとスピリットを俺に送るのが今回の仕事だ。」

 

「そんな~!」

 

ライズグレイモンはしょんぼりしながら落ち込む。

 

 

 

 

 

 

 

 

スティングモンside

 

「う、うう・・・」

 

スティングモンは僅かながら意識を取り戻す。どうやらくたばり損なったようだ。今まで気絶していたせいか腹部の方から徐々に痛みを感じてくる。

 

「私は・・・・・死ぬのか・・・」

 

スティングモンは苦い顔をしながら上を見上げる。あまりにも皮肉なものだ。コカブテリモンは無事にヘラクルカブテリモンの所へ戻れたのだろうか?ただそれだけが頼りだ。

 

「意識が朦朧としてきた・・・・・私もここまでか・・・・・」

 

「やけにあきらめがいいわね~。」

 

「?」

 

スティングモンは半分しかない自分の体を無理やり起こし、うつ伏せの状態になる。そこには漆黒のレザースーツを身に纏ったベルスターモンがいた。

 

「あなたは?」

 

「あら、そう言えば自己紹介がまだだったわね?私はベルスターモン、まあ通りすがりのお姉さんと言ったところかしら。」

 

ベルスターモンはそう言いながらスティングモンに近づく。

 

「そのあなたが死にかけの私に何の御用で・・・・・」

 

「いや、あなたにその気があるのなら助けようと思ってね~。」

 

ベルスターモンは何やら光る球体を取り出す。

 

「それは?」

 

「ジョグレス進化用プログラム、このプログラムに他のデジモンのデータを登録してデジモンに組み込むことによって順来の進化とは比べ物にならないぐらいの力を発揮することができる代物。例え、死にかけのあなたでも。」

 

「!」

 

「どうする?このまま、終わりを受け入れるか私の条件を聞いて新しい力を手に入れるか?どっちにする?」

 

ベルスターモンは笑みを浮かべながらスティングモンを誘惑させる。しかし、スティングモンは真剣な眼差しで見る。

 

「・・・・是非やらせてください。僅かでも可能性があるのなら私は賭けてみます。」

 

「はっきり言うわね。でも、成功するかどうかは五分五分。どうなるかはわからないわよ?」

 

「構いません、どうぞよろしくお願いします。」

 

そう言い終わるとベルスターモンはスティングモンにプログラムを組み込む。

 

「取り敢えず、同じ古代種のエクスブイモンのデータを入れたわ。結果がどうなるか楽しみね。」

 

プログラムはすぐにスティングモンの体に取りこまれ異変が起こる。

 

「ぐ、ぐわあああああ!!!」

 

スティングモンの体は徐々に変化を始めた。斬り落とされた下半身は再生し、体のあちこちに亀裂が走る。

 

「ぐおおおおおお!!!」

 

スティングモンはもがき苦しみながらもなんとか意識を保とうとする。体にも変化が続き、羽が翼に生え変わり、尾が生えてくる。

 

「うおおおあああああ!!!」

 

スティングモンの苦痛はその後数時間続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘラクルカブテリモンの陣営

 

翌朝、ヘラクルカブテリモンの命令で陣営にいるデジモンたちは全員戦闘準備万端の状態だった。ヴリトラモンもブイモンたちと共に軽い食事を摂り戦闘準備をしていた。

 

「いよいよ、例の親玉との対面か。」

 

「うう、私うまく戦える自信がない(汗)。」

 

リリモンはフラウカノンを持ちながら不安な顔で言う。

 

「リリモン、私だって戦いなんてやったことがないんだから頑張るの。だから、一緒に頑張りましょ。」

 

「大丈夫だって!俺がまたアーマー進化して姉ちゃんたちを守るから!」

 

ブイモンは自信満々に言う。

 

「でも・・・・・守ってくれるならイチカに守ってほしいな・・・(ポッ)。」

 

顔を少し赤くするリリモンの態度にブイモンたちは少し呆れる。

 

「・・・・どうやら来たみたいだな。」

 

ヴリトラモンは拠点の近くにある巨木の上を見る。そこにはグランクワガーモン率いるウィルス種の昆虫型デジモンの集団、そして、ウィルスバスターズのデジモン軍団。そしてその中心には黒いボディを光らせるサイバードラモンが座っていた。

 

(・・・・あれがサイバードラモンか・・・)

 

(あれが十闘士の生まれ変わりかもしれないデジモンか・・・・)

 

((・・・・・・できるな。))

 

 

二人が思考を張り巡らせている中、ヘラクルカブテリモンとグランクワガーモンは睨み合っていた。

 

「これが最後の決戦だ、カブテリモン。」

 

「どうやら、もう後戻りできないようだな。」

 

「そんなもんだ。」

 

「どちらかが残りどちらかが消えるか。」

 

「当然消えるのはお前だ。」

 

「そうかな、勝負はまだ始まってもいないんだぞクワガーモン。」

 

両軍の沈黙が続く。

 

(・・・・早くやってくんないかな・・・)

 

何気に思うサイバードラモン。しかし、戦いというものはすぐに起こる。

 

「「全軍、攻撃開始!!」」

 

遂に戦いの火蓋が落とされた。

 

 




今回のオリジナル設定アイテム

ジョグレス進化用プログラム

束が開発したと思われる試作特殊進化用プログラム。通常のジョグレスとは違いプログラムに対象のデジモン(但し、現段階では古代種に限る)のデータを登録することによって単体でジョグレス進化することができる。しかし、プログラム自身がまだ不安定のため、場合によっては負担に耐え切れず死亡することがある(現段階では成功:失敗=5:5)。

なんかオリジナル設定を取り入れようとしていますが気に入らない方が多いのかもしれません。デジタルワールドもシリーズごとに設定がわかりづらいので現段階ではオリジナルにしています。

次回も読んで頂けると幸いです。

それではまた次回も。
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