ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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皆さんのおかげでここまで来ることができました。
現在IS編を早く始められるよう話のテンポを速めているせいで急展開しがちですが温かい目で見ていてください。

気に入らない方はすぐに引き上げましょう。


それではどうぞ。


雷撃一点集中

スティングモン?side

 

「こ、これが私なのか?」

 

スティングモンは己の体の変化を見ながら驚く。自分の体の一部は残ってはいるがもう既に昆虫型とは言い難く、もはや竜人型と言ってもおかしくない部類だ。

 

「おめでとう、どうやら成功みたいね。」

 

ベルスターモンは小さく拍手する。

 

「私は・・・・・」

 

「あなたはパイルドラモン。竜と昆虫の融合によって本来の力以上のものを備えた戦士になったのよ。」

 

「パイルドラモン・・・。」

 

スティング、いやパイルドラモンは言われると少しは落ち着いた。

 

「じゃあ、今度は私の頼み事を聞いてもらえないかしら?」

 

「そうでした。しかし、私は早くグランクワガーモン様の所へ・・・・」

 

「大丈夫、そんな大変なことじゃないから。」

 

ベルスターモンはパイルドラモンに何やら話を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘラクルカブテリモンの陣営(と言うよりもヴリトラモン対サイバードラモン)

 

「ヒャハッハッハッハ!どうした?手も足も出ねえか!?」

 

サイバードラモンは笑いながら陽電子レーザーからフィールドデスロイヤーを発射する。

 

「くっ、あれほどの出力じゃ避けることが精一杯で接近すらままならない。」

 

ヴリトラモンは避けながらも自らメテオバスターを撃つ。しかし、強固な装甲に身を包んだサイバードラモンには傷一つつかない。

 

「貴様はさっき罪を受けてもらうと言っていたな!そのときの態度はどこに消えたんだ?」

 

サイバードラモンはさらに強くなったことに喜びを感じながらヘラクルカブテリモンたちの方にも無差別に砲撃を始める。

 

「うわあ!」

 

「こっちにも飛んで来たぞ!」

 

「逃げろ!」

 

戦闘をしていた双方両軍はたちまち混乱状態になった。

 

「アイツ、俺が敵わないとわかって今度は両軍全滅させようというのか、うおおお!!」

 

ヴリトラモンも砲撃に巻き込まれる。

 

「おのれ、サイバードラモン!よくも俺の部下たちを!」

 

グランクワガーモンは怒りに燃えサイバードラモンに向かって飛んで行く。

 

「待て、グランクワガーモン!むやみに行くのは危険だ!」

 

ヘラクルカブテリモンは慌てて後を追いかける。それにも構わずグランクワガーモンはサイバードラモンに向かって攻撃を加えようとする。

 

「貴様!許さんぞ!ディメンジョンシザー!」

 

グランクワガーモンは己の鋏でサイバードラモンの体を砕こうとする。

 

「うおおお!!」

 

グランクワガーモンは容赦なくサイバードラモンの体を切り裂こうとするが強固な装甲には亀裂すらはいらない。

 

「ああ・・・・マッサージには丁度いいな。だが」

 

サイバードラモンは鋏を掴む。

 

「何!?」

 

「俺を真っ二つにするなんて不可能なんだよ!」

 

サイバードラモンの両腕にグランクワガーモンの鋏は砕かれる。更にそこへ追撃をかけるかのようにフィールドデストロイヤーを何発も発射する。鋏を失ったグランクワガーモンは力を失ったのかのように吹き飛ばされる。

 

「まずはテメエから消してやるぜ!」

 

サイバードラモンは陽電子レーザーを最大出力に上げる。

 

「無念・・・・」

 

グランクワガーモンは諦めた。

 

「とどめだ・・」

 

「ボーンバスター改!」

 

サイバードラモンが撃とうとした瞬間脇からヘラクルカブテリモンが攻撃をしてきた。おかげで射程がずれ、グランクワガーモンに命中せずに済んだ。

 

「大丈夫か!?グランクワガーモン!」

 

ヘラクルカブテリモンは慌てて駆け寄る。

 

「なぜ、俺を助けたんだ?敵である俺を・・・・」

 

「今更そんなことを言うな、私達は同じ志を持った者同士じゃないか。ただ道を間違えただけでやろうとしていることは一緒なのだから。」

 

「うう・・・・俺は、俺は自分のプライドで取り返しのつかないことを・・・」

 

グランクワガーモンとヘラクルカブテリモンは肩を持って支えながら立ち上がる。そのとき、二人の目の前に黒いデジタマのような物が現れる。

 

「これは一体?」

 

二人は不思議そうに見る。そして、黒い物体は何とか立ち上がったヴリトラモンの所へと飛んで行き、デジヴァイスの中へと入っていった。

 

「これは・・・・デジメンタルか?」

 

「お~い、兄貴~!」

 

「イチカ~!」

 

それと同時にかなり後方にいたブイモンとリリモンたちが走ってきた。さっきの砲撃に巻き込まれたのか所々ボロボロになっていた。

 

「チビか、なら丁度いい。チビ、進化だ!」

 

「わかった!」

 

ヴリトラモンはブイモンに向かってデジヴァイスを掲げる。するとデジヴァイスから再び黒のデジメンタルが出現し、ブイモンへと飛んで行く。

 

「ブイモン、アーマー進化!」

 

ブイモンの体が光り、デジメンタルと同化していく。やがてその姿は黒い装甲を身に纏う四脚歩行のデジモンへと姿を変える。

 

「轟く友情、ライドラモン!」

 

ライドラモンはヴリトラモンの隣に着地する。

 

「あれ?この間は赤くなかった?」

 

リリモンは不思議そうにライドラモンを見つめる。

 

「あのデジメンタルというものによって違うんじゃないの?」

 

ライラモンは飽くまでも予測で言う。

 

「ハッハッハッ!少し進化したぐらいで俺に敵うと思っているか!」

 

サイバードラモンはライドラモンに向かって陽電子レーザーを発射する。

 

「避けるぞ!」

 

ヴリトラモンが言うと同時にライドラモンは彼を背中に乗せヒラリと飛んで避ける。

 

「何?」

 

サイバードラモンはもう一度目標を絞って発射する。しかし、またもや避けられる。腹がたったサイバードラモンは足のキャタピラを使いながら戦車の如く移動しながら撃ち続ける。

 

「チビちゃん、一体何をするつもりなのかしら?」

 

ライラモンは心配そうに見る。ライドラモンはサイバードラモンの攻撃を避け続け、スピードで標準を付けられないようにしていく。

 

「ぬうう・・・・この状態では奴らに追いつけん!」

 

サイバードラモンは苛立ち始める。

 

(チビ、いいか?チャンスは一瞬だ。絶対に逃すな。)

 

(分かってる。)

 

二人は目を合わせてそのタイミングを探る。

 

「こうなったら防御は下がるが一回装甲を解くしかないか。」

 

サイバードラモンはそう言うと自分の身に纏っていた装甲を解除しようとする。

 

「今だ!行け、チビ!」

 

「ライトニングブレード!」

 

サイバードラモンが装甲を解き始めようとした瞬間ライドラモンは己の角を装甲の僅かな隙間に突き刺し電撃を送り込む。

 

「何いいいい!!!」

 

サイバードラモンは動揺しながらも角を抜こうとする。

 

「まだまだあああ!」

 

ライドラモンは電撃を最大にしてサイバードラモンに放つ。それでもサイバードラモンはまだ倒れる様子がない。

 

「その程度の電圧で俺を倒せると思って・・・・」

 

「なら、俺の分も付加したらどうだ?」

 

ライドラモンの上に乗っていたヴリトラモンも体を放電し始める。

 

「ビビデバビデブー!!!」

 

突然の電圧の上昇によりサイバードラモンの体は耐えきれなくなり、三人がいた場所は大爆発を起こした。

 

「イチカー!」

 

「チビちゃん!」

 

リリモンとライラモンは駆けつけようとするがそこへ突然の如くイガモンが現れる。

 

「ここから先へは行かせ・・・・」

 

「「邪魔!!!」」

 

「ヘぶ!」

 

イガモンは二人のビンタを同時に喰らって倒れてしまった。大爆発をした場所では黒焦げになったサイバードラモンとヴリトラモン、そして力尽きて退化して倒れているブイモンがいた。

 

「けふ・・・・お、俺様がここまで焦げ焦げされるとは・・・・・」

 

サイバードラモンは思わず煙を噴いた。ヴリトラモンも黒焦げではあるが目の方はまだ鋭くしていた。

 

「まだ、ここからが本番だぜ。」

 

ヴリトラモンはそう言うと倒れているブイモンを抱え、後ろに引き下がる。

 

「イチカ。」

 

リリモンは心配そうにヴリトラモンを見る。ヴリトラモンはそんなリリモンの頭を優しく撫でる。

 

「心配するな、まだまだ勝負は着いていないさ。」

 

安心させるかのようにリリモンに言う。その光景を見てサイバードラモンは思わずぎょっとした。

 

「お、お前・・・・まさかそいつは彼女か?」

 

「フ~ンだ!今更気づいたの?私とイチカはラブラブなのよ~!」

 

サイバードラモンの言葉に対してリリモンはアッカンベーをしながら言う。

 

「言い過ぎだ。」

 

ヴリトラモンはリリモンの頭を叩く。サイバードラモンは何か苛立ったのか異常な殺気を立てていた。

 

「何がラブラブだ・・・・嫌な言葉を使いやがって・・・・・」

 

サイバードラモンは起き上がるとリリモンの方を睨み付ける。その目にリリモンは思わず身震いする。

 

「だから女は嫌いなんじゃあああ!!!!」

 

サイバードラモンは二人に向かってイレイズクローを繰り出そうとする。その直後上空から何かがサイバードラモンの上に墜落する。

 

「ぐへ!」

 

サイバードラモンの上に墜落してきたのはライズグレイモンだった。

 

「痛てて・・・・くそう、あの野郎~!」

 

ライズグレイモンは悔しそうに上空を見る。そこには緑の装甲を纏ったような竜人型デジモンが飛行していた。

 

「あれは・・・・スティングなのか?」

 

グランクワガーモンは思わずそのデジモンを見る。竜人型デジモンはグランクワガーモンの姿を見るとすぐにどこかへと飛び去って行った。

 

「こうなったら兄貴に頼んで・・・・」

 

「あの・・・ライズの兄貴。」

 

「おう、丁度良かったサイバーの兄貴はどこ・・・・」

 

「兄貴の下。」

 

「え?」

 

部下の指を指すところを見てみるとそこには下敷きになっているサイバードラモンがいた。

 

「あ、兄貴!そ、そんなところにいるなんて・・・・」

 

ライズグレイモンは慌てて避ける。起き上がったサイバードラモンは黙ったまま後ろを振り向き歩き始める。

 

「兄貴、どこへ行くんだ?」

 

「・・・・・帰る。」

 

「え?」

 

「今日はもう散々な目になったから帰る!今日の所は見逃してやる!」

 

そして、サイバードラモンはヴリトラモンの方を見る。

 

「今日の所はそこのチビのおかげで勝ったが今度はそうはいかんからな!」

 

そう言うとサイバードラモンは空へと飛んで行ってしまった。

 

「「「「旦那~待ってください~!!」」」」

 

部下たちは後を追うかのように逃げて行った。その場に残ったのはさっきまで争っていたヘラクルカブテリモンとグランクワガーモンの軍団でみんな唖然としていた。

 

「俺たち・・・・あんな奴らに対抗するためにこんな戦いしていたのか?」

 

「・・・・なんか馬鹿馬鹿しくなってきたな。」

 

「・・・・悪いことしてすまなかったな。」

 

「俺の方もゴメン。」

 

両軍はさっきまで争っていたのが嘘かのように互いに謝り、和解していた。

 

「結局、俺たちが別れて争うほどでもなかったようだな。」

 

グランクワガーモンは落ち込みながら言う。自分のせいで余計な混乱を招いたと感じたからだ。

 

「そうでもないさ、この経験が次の機会に生かされていくんだ。我々もここからやり直せばいいさ。」

 

「ふっ、お前は相変わらずお人好しのようだな。」

 

ヘラクルカブテリモンの言葉にグランクワガーモンは思わず笑った。一方のヴリトラモンは去って行ったサイバードラモンのことを考えながらリリモンに包帯を巻いてもらっていた。

 

「・・・・・・なあ、リリモン。」

 

「何?イチカ。」

 

「アイツはどうしてお前の言葉にあそこまで動揺していたんだろうな?」

 

ヴリトラモンは腕組みをしながら言う。

 

「さあ、ひょっとしたらあれなんじゃない?」

 

「あれ?」

 

「・・・・・失恋とか。」

 

「失恋?あんな性格で失恋なんかするのか?」

 

リリモンの言葉に少し呆れるヴリトラモン。しかし、向こうにもう一つのスピリットを持って行かれたことには変わりないのである。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の技
ディメンジョンシザー=グランクワガーモン
ボーンバスター改=ヘラクルカブテリモン
ライトニングブレード=ライドラモン

次回、ネタバレのオンパレード!?

今回も無事投稿することができましたこれからも応援よろしくお願いします。

それではまた次回。
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