はっきり言いますがここから先はかなり問題点が多くなると予測されます。
読む気がなくなると思ったときは速攻で戻ることをお勧めします。
それでもかまわない方はこのままお進みください。
後今回は短めです。
とある日の昼間
「よし、行くぞチビ。」
「うん!」
ブイモンは一夏のデジヴァイスの中に入る。
一夏と千冬が和解してから数日が過ぎた。相変わらずスピリットと束の情報は手に入らないが十数年ぶりの人間としての生活に満足していた。
「兄貴、今日の買い物終わったら散歩しながら帰ろうよ!」
「そうだな・・・・・。」
一夏は空を眺めながら言う。千冬には高校受験はどうするかと言われて最初は任務のこともあるからやめようかと考えていたが学生と言う身分を持っていた方が都合がいいということもあり考え直して近いうちに近くの高校を受験することにした。
買い物を一通り済ませて帰り道、一夏は買い物袋を手に持って歩いていた。
「さて、帰ったら受験科目を確認し直さないといけない・・・・・・」
歩いている途中で目の前に置いてある物体に目が移る。
『IS打鉄』
日本純国産ということもあり展示用のようだ。そう思った矢先一人のマスクを深く被った男が一夏のすぐ横を走り去っていった。一夏は背後から物凄い殺気を感じ、後ろを振り向いた。
「万引き!万引き~!!」
コンビニの制服を着たおばさんが鬼の形相、それも猛スピードで走ってきた。あまりの形相に一夏は慌てて道を開ける。
その直後一夏は展示用の打鉄に手を触れてしまった。
打鉄は輝き、気がつけば打鉄を身に纏っていた。ISの適性がないと思っていた一夏はこの状態に驚いてはいたがさっきまで普通に移動していた通行人たちは揃いに揃って目を丸くして見ていた。
「おい、あれ見ろよ!」
「お、男がISを起動させている!?」
「こ、これってスゲエことじゃねえか?」
よりによって自分にIS適性があったとは。
(・・・・・・・なんかよく分からんが最悪だ。)
数日後織斑家
「勉強ははかどっているか?」
夕食の最中千冬は分厚いIS参考書を見ながら食事をしている一夏に聞く。
「ああ、デジタルワールドに長い間いたおかげである程度の知識は理解できているからそこまで苦労はしていない。しかし、本当にすまないな千冬姉。この間は表で騒ぎを起こしちまって。」
「別に謝ることじゃない。」
「でもさ、兄貴が行っても本当に大丈夫なの千冬姉ちゃん?」
ブイモンは夕食のおかずを食べながら聞く。
「まあ、ISを起動させて騒ぎを起こした以上はIS学園に入学したほうがいいだろう。はっきり言って家で情報を集めるにも限度があるからな。それに入学してしまえばあらゆる国家も干渉できなくなる。強いて言えばお前の正体がばれる危険性を極度に抑えられるということだ。」
「・・・・・確かに考えてみればそれが一番の方法だったのかもな。」
「それにいつお前が帰るか分からないからな・・・・。」
千冬は少し寂しそうな顔をする。それは一夏にとっても同じことだ。束を見つけスピリットを回収したらどの道デジタルワールドに戻らなければならない。その間の千冬といられる時間もできるだけ大切にしたい。それ故に短い期間、分厚いISの参考書を千冬との協力である程度知識を頭に叩き込んでいる最中であるのだ。
「でもさでもさ、俺はどうすればいいの兄貴?」
ブイモンは口を拭きながら聞く。
「お前はデジヴァイスに入っていれば大丈夫だろうな。」
「でも、あの中にいるのもな~。」
「寮の部屋の中で出してやる。相手がいなければの話だが。」
「ブイモンならぬいぐるみのフリをしていれば誤魔化せると思うが、男がぬいぐるみを持つというのもな・・・・」
ブイモンに関しての問題点もあったが一夏はIS学園に入学することは既に決まっていたのであった。
IS学園入学前日
入学前日になり一夏は自分の荷物をまとめ終えた。
「やっと住み慣れたのにもうお別れなんて寂しいね兄貴。」
ブイモンは衣類を畳んで鞄に入れる。
「別に休みとかになれば戻れるようになる。もっともお前だけ残ってもいいんだぞ?」
「ひどいよ兄貴~!」
「冗談だ。」
冗談を言いながらも二人は入学前最後の夕食を準備する。千冬は教師のため前日に先に学園の方へと行った。
「ねえ兄貴。」
「なんだ?」
「俺たちここに来てからずいぶん経つよね?」
「ああ。」
「姉ちゃんたち元気かな?」
「・・・・・・」
一夏は首に掛かっている首飾りを見つめる。デジタルワールドはこっちの世界よりも時間の流れが速い。向こうではもう数カ月過ぎていてもおかしくない。
「・・・・・あのリリモンたちのことだ。多分大丈夫だろう。」
「だといいんだけど・・・・」
「そんなことを言っている間にお前もライラモンと約束していたんじゃないのか?」
「あっ。」
「向こうに戻るまでに完全体にまで進化できるようになるんだろ?それとも恋しくなったのか?」
「い、言われなくてもわかってるやい!」
ブイモンをからかいながら一夏は夕食を作る。
「学園で何か情報が掴めればいいが・・・・・」
翌日
一夏は学園の教室の前で待機していた。隣には学園の用務員を名乗る男、轡木十蔵がいる。
「では織斑一夏君、しばらくここで待っていてください。」
「わかりました。」
一夏は男性初のIS適合者で学園唯一の男子生徒であるため、混乱防止のため入学式には参列しなかった。
一方教室では
「今から転校生が来ます。皆さん、あまり騒がないようにしてくださいね。」
副担任の山田真耶は生徒に注意を言う。
(まさか一夏が私のクラスになるとはな・・・・・)
千冬はそう思いながらも教卓に立っていた。しかし、そんなクラスの中で大いに期待している生徒がいた。
「もうすぐだ・・・・もうすぐ一夏に会える・・・・」
箒は期待を寄せながら席に座っていた。
『ねえ、箒。一体何を楽しみにしているの?』
箒の制服のポケットの中に入っているデジヴァイスの中からアグモンの声が聞こえる。
「少し前のニュースで一夏が男性初のIS適合者だっていう報道があったんだ!」
『それで?』
「今回の転校生、入学式に参列していなかっただろう?つまり・・・・」
『その一夏って人だっていうの?』
「そう、アイツ以外にいるはずがない!久しぶりに一夏に会えるんだ。楽しみだな・・・・」
『楽しそうだね、箒。』
嬉しそうにしている箒にアグモンは一夏がどういう人物なのかと想像するのであった。
「それでは入ってください。」
「はい。」
一夏は教室の扉を開けて入る。
教室では女子生徒たちが学園唯一の男子生徒にあるものは好奇心、あるものは性格を予想しながら開いていく扉を見つめる。そんな生徒たちを他所に一夏は教室に入る。
「では自己紹介をお願いします。」
「織斑一夏です。趣味は運動、家事、読書。嫌いなのは人種差別です。よろしくお願いします。」
かくしてデジタルワールドから帰還した一夏の十数年ぶりの学園生活が始まるのだった。
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次回からは学園編ともいうべき内容になりますが突っ込みどころ満載になるのかもしれません。
それでは次回。