ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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いよいよセシリア戦です。

オリジナル設定が多いので気に入らない方はすぐに戻ることをお勧めします。

それでもいい方はどうぞ。

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炎龍降臨

一夏&箒ルーム

 

「それじゃあ・・・・一夏はデジモンでもあり人間でもあるということか?」

 

「まあ簡単に言えばな。」

 

正体が知られてしまいあっさりと自分のことを話す一夏に箒は驚きながらも聞き入れる。

 

「このことを知っているのは千冬姉とお前だけだ。黙っててくれるか?」

 

「それは勿論だ。(まさか一夏が一度死んでいたとはな・・・・・・それも向こうで恋人【リリモン】まで作っていたなんて。ウウ・・・・・私の一夏が・・・)」

 

何か悲しいオーラを発する箒に対して違和感を感じる一夏ではあったが取り敢えず一件落着になったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間後アリーナ

 

一夏は一週間の間、セシリアの専用機「ブルー・ティアーズ」のデータを見てどのように攻略するのかを考えていた。

 

他に箒が剣道部へ勧誘してくれたのだが正体をばらすようなことはできるだけ避けたいという理由で断った。箒は残念そうだったが一夏の正体を隠すためなら仕方ないと納得してくれた。以前の彼女なら強引にでも入れると思っていたが・・・。

 

第一ピットでは千冬と真耶、そして、ISスーツを纏った一夏が待機していた。一夏は倉持技研から届いた自分の専用機『白式』を見る。

 

「これが俺の専用機『白式』か。」

 

一夏は白式を装着し始める。だがここで異変が起きた。

 

(ん?これはどういうことだ?白式のデータが書き換えられていく・・・・・・)

 

一夏の様子に千冬たちは違和感を感じた。装着された白式は装甲を分解・再構成を開始し、白式とは全くかけ離れた外見へと変化させてゆく。その姿は一見龍を思わせる。

 

「これは・・・・」

 

一夏は自分の姿を見ながら驚く。その姿は自分の本当の姿であるヴリトラモンに酷似しているが頭部は若干グレイモンのように見えた。一方千冬たちは白式が全く異なる機体に変化したことに混乱していた。

 

「これはどうなっているんですか!?織斑先生!?」

 

「私にも分からん。こちらに届いたときも何も異常はなかったはずだが・・・・」

 

心配をしている二人を他所に一夏はISの動きを確認していた。

 

(動きは本来の姿と同様で大丈夫か・・・しかし、どうして・・・・・まあいい。)

 

「織斑、体に異常はないか?」

 

「大丈夫です。いつでも行けます。」

 

一夏はそう言うとアリーナの方へと飛んで行く。その姿を真耶は心配そうに見る。

 

「大丈夫なんでしょうか?行かせても。」

 

「本人が問題ないというのならいいだろう。後で倉持技研に問い合わせてみるが・・・・・」

 

千冬は何となく元凶が頭に浮かんだがそれを掻き消した。

 

「織斑一夏、白式・・・・・いや、炎龍出る!」

 

一夏はアリーナ上空へと飛んで行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナでは既にブルー・ティアーズを身に纏ったセシリアが待機していた。

 

「遅いですわね・・・・・・今更腰を抜かして逃げたのでしょうか・・・・」

 

そこへ白式・・・・・いや、炎龍を身に纏った一夏が来た。全身装甲の上龍のような姿に客席にいた生徒たちは目を丸くしていた。特にその中でも箒はかなり動揺していた。

 

「なあ、アグモン。あれってISだよな?」

 

『うん、だって頭の形がこの間のとは少し違うよ?』

 

「どうしてあそこまでそっくりなんだ?」

 

箒は疑問に感じながら一夏の方を見る。

 

「よく逃げずに来ましたのね。てっきり、私に怖じ気づいて逃げ出したかと思いましたわよ?」

 

「ああ、ちょっとトラブルがあったんでな。少し遅れちまったぜ。」

 

見下すようなセシリアの言葉に一夏は平然と言い返す。

 

「アナタに一つチャンスをあげますわ。この勝負の結果は私が勝つことは明白の理。今すぐ謝れば許してあげないこともありませんでしてよ。」

 

「へえ、ずいぶん大きく出るな。でも、自分の力を過信し過ぎると身を滅ぼすって言うのを知らないのかい?」

 

「なんですって?」

 

「おっと、そろそろ試合だ。んじゃ、お互い悔いが残らないような試合にしようぜ。」

 

試合開始のブザーが鳴り、一夏は挑発するかのような構えを取る。それがセシリアをより苛ただせる。

 

「悔いなどと・・・・この私、セシリア・オルコットにそのような事は起きませんわ!!・・・・・・そして、お別れです!」

 

セシリアはレーザーライフル、「スターライトmkⅢ」を撃つ。一夏は軽々と避ける。

 

「よく避けられましたわね。ではこれはどうです!」

 

更に本機の最大の特徴であるブルー・ティアーズ4機を腰から分離させ、ビットによるオールレンジ攻撃が開始する。

 

「さぁ、踊りなさい!私とブルー・ティアーズが奏でるワルツで!」

 

「遅せえなあ・・・・これならリリモンのフラウカノンやライラモンのライラシャワーの方がよっぽどマシだぜ・・・・」

 

表情はわからないものの一夏は聞こえないぐらいの小さな声で呆れながら攻撃を避けていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合開始二十分後

 

「な、何故当たりませんの・・・・・」

 

セシリアは焦りを感じながら攻撃を避け続ける一夏を見る。

 

「ほら鬼さんこちら、手のなる方へ~」

 

顔は見えないが一夏に疲れている様子はない。一方のセシリアはブルーティアーズによる攻撃で精神力が削られていく一方だった。にもかかわらず一夏のシールドエネルギーはほとんど減っていない。

 

「どうした?もう終わりか?」

 

攻撃が止み、一夏はセシリアを見ながら言う。

 

「今までの戦い方から考えればどうやらまだ完全には使いこなしていないようだな。顔から丸わかりだぜ?」

 

「くっ!馬鹿にして!」

 

セシリアは屈辱を感じながら攻撃を再開する。

 

「馬鹿だな。そんな状態での攻撃が当たると思っているのか?」

 

「う、うるさい!」

 

「えっと俺の武器は・・・・・これか。」

 

一夏は両腕の装甲からブレードを展開する。そして、一つ一つ丁寧にビットを切り裂いて破壊していく。

 

「まだです・・・・私はまだ!」

 

セシリアは最後の抵抗かブルー・ティアーズの腰元から2本のミサイルビットを発射する。

 

「やはり判断が甘いな。」

 

一夏はあっさりとミサイルを避ける。

 

「そ、そんな・・・・・」

 

「さあて、セシリアさんよ。俺はあんたに言ったよな?容赦はしないと。」

 

セシリアは一夏を見て思わずゾッとした。一夏の全身から凄まじいオーラを発してまさに獲物を狩る獣のように見えたからだ。

 

「さあて、アンタも武器がなくなっちゃったから素手で決着をつけようじゃないか?」

 

一夏はゆっくりとセシリアに近寄る。セシリアは震えながらスターライトmkⅢを構えるが一夏は一瞬にして近づき、腹部に強烈な一撃をお見舞いする。

 

「ぐう!」

 

セシリアは思わず腹部を両腕で押さえるが一夏は距離を取る。

 

「お前にちょっとしたものを見せてやる。」

 

「う・・?」

 

「はあああああああああ!!!!!」

 

構えを取り一夏は声を上げる。すると炎龍の全身が赤く発光し始め、やがて燃えているような姿になる。そして、セシリアより上空へと飛ぶ。

 

「バーニングダッシュ!」

 

一夏は高速で落下をし始め、セシリアに突っ込んでいく。

 

「くっ!」

 

セシリアは避けようとし始めたが既に一夏は近くに迫っていた。

 

「終わりだ!」

 

一夏は急停止すると赤く発光したエネルギーのみがセシリアに突っ込んでいく。セシリアは避けることもままならず命中し、地面に激突する。

 

「がああ!!」

 

同時にシールドエネルギーもゼロになる。

 

『勝者・・・・・・織斑一夏。』

 

無機質な機械音声が一夏の勝利を告げる。一瞬静かになった客席ではあったがすぐに歓喜の声を上げる。

 

「あれがデジタルワールドで実力を身に付けた一夏の力か・・・・・。」

 

箒は唖然としながら言う。デジモンの姿でもないにもかかわらず、あそこまでの実力を誇るとは予想以上のものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管制室

 

「す、凄いです~!」

 

「あれが一夏の実力か・・・・」

 

千冬と真耶は一夏の圧倒的な実力に驚いていた。

 

「まさかオルコットさんをほとんどノーダメージで倒すなんて・・・・」

 

「これでは私でも敵わないかもしれんな・・・」

 

そこへセシリアを抱きかかえた一夏が入ってくる。

 

「オルコットさんが気を失ってしまったから保健室に運ぼうと思うのですがよろしいですか?」

 

「・・・・ああ、許可する。」

 

「それと織斑先生。」

 

「なんだ?」

 

「これって俺がクラス代表辞退するって言うことはできないんですか?」

 

「お前が辞退するにしてもオルコットが代表を引き受けるかどうかによってだな。」

 

「やっぱそうなるか。」

 

「私の考えでは他のクラスのバランスを考えてオルコットを代表にしたほうがいいと思うのだが・・・・」

 

「まあいい、それは彼女が目覚めてから聞くさ。」

 

「そうか。」

 

「じゃあ、俺はこれで。」

 

そう言うと一夏はセシリアを抱えながら管制室から去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「束、予定通り書き換えには成功したわよ。」

 

薄暗いラボの中でマスクを外し、代わりにサングラスを掛けるベルスターモンは椅子に腰を掛けながら言う。

 

「お疲れさまベルちゃん~!これで心置きなくいっくんの力を調べられるよ~!」

 

「しかし、本当によかったのでしょうか?白式をあんな風に改造してしまって・・・・」

 

クロエと共に散らかっている書類を片付けているパイルドラモンが心配そうに聞く。

 

「大丈夫だよ、パル君。別に正体をばらすようなことはしないのだからね。」

 

「しかし、こんなことを向こう(倉持技研)にはどういう風に言い訳するんです?」

 

「それは本人に合わせて形態移行って誤魔化せばいいよ。」

 

「まあ、その方が敢えて都合がいいのかもしれませんね。」

 

「クロエ、君まで・・・・」

 

「それにこうでもしないと奴らに先を越されちゃうのかもしれないからね・・・・」

 

束は急に険しい顔をしながら言う。それはいつもの束とは違い気難しい顔だった。

 

「早くしないとこっちの世界もデジタルワールドも・・・・」

 




本作のオリジナルIS

・炎龍
元は「白式」であったが束が密かに一夏の力に会わせて再調整したIS。そのため外見がヴリトラモンに酷似している。格闘戦をメインにしており、武装は両腕に搭載しているブレード(これはヴリトラモン時に展開するオメガソードに近い)と小型レーザーガン(小型ではあるが威力は高い)。翼の部分はライズグレイモン系の物に似ている(ライジングデストロイヤーも一様使用可能)。

一様こんな感じでセシリア戦を終了しましたがこのISはまだ本気を出していないので性能は未知数です。次回、鈴登場予定(但し登場は終盤)。

それではまた次回。
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