ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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今回はダークムゲンドラモン戦。
本編が終わったら短編として外伝を書こうか迷っています。
今回は数少ない資料で考えた設定も混ざっているので引き返す人は早いうちに戻りましょう。

それでもかまわない人はこのままお進みください。


タイトルこうですけどビクトリーグレイモンの活躍・・・・・ほとんどないです。


究極進化、ビクトリーグレイモン!

アリーナ

 

「行くぞ!!!」

 

一夏はメテオバスターで威嚇射撃する。しかし、ムゲンドラモンの全身は全てクロンデジゾイド製であり、更に暮桜モドキと一体化している影響かさらに高度が上がり、メテオバスターの弾丸を寄せ付けなかった。

 

「なんて硬さだ!」

 

「うおおおお!!」

 

「はあああああ!!」

 

ライズグレイモンとエクスブイモンはムゲンドラモンを殴りかかる。ムゲンドラモンはそれを難なく避け二体同時に吹き飛ばす。

 

「狐炎龍!」

 

キュウビモンは体を回転させ炎を纏い、その炎から竜のような状態へと変化させムゲンドラモンに放つ。

 

「ブラフマストラ!」

 

同時に一夏は両腕から超高熱弾を発射させる。二体の攻撃は同時に当たり爆炎を上げるがムゲンドラモンは傷一つついていなかった。

 

「うおおおお!」

 

エクスブイモンは上空から突っ込んでくるがムゲンドラモンは逆にジャンプして頭突きをし、下へと蹴り上げた。

 

「がああ!」

 

更に接近してきた一夏とライズグレイモンをムゲンキャノンで吹き飛ばし、エクスブイモンを上空へ蹴り上げた。

 

「どわああ!」

 

更にそこへムゲンキャノンを発射する。

 

「ぐわあ!」

 

エクスブイモンは壁に激突しそのまま倒れる。

 

「な、なんて強さだ・・・・この間の無人機とはケタ違いだ!」

 

「一体どうして・・・・5対1のはずなのに。」

 

「奴が究極体だからだ。」

 

一夏は負傷した右腕を押さえながらシャルルに言う。

 

「究極体?」

 

「その名のとおり完全体すら超えた進化ということだ。更に人質まで取られたとなると非常に厄介だ。」

 

箒も気まずそうな顔をして言う。一夏はムゲンドラモンの方を見る。ムゲンドラモンの胸部にはラウラが未だに意識が戻らぬ状態で体を固定されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「・・・・・ここはどこなんだ?」

 

ラウラは暗い空間の中で目を覚ます。

 

「私は確かアイツらと試合をして・・・・」

 

ラウラがそう言いかけると目の前に一筋の光が見えた。ラウラはそこを目指して歩いて行く。

 

「こ、これは・・・・」

 

ラウラはその光景に驚く。そこは彼女のいた場所、ドイツ軍の訓練所だった。但し、彼女が驚いていたのは自分の目の前でしゃがんで泣いている少女だった。自分と同じ銀髪で同じ眼帯を付けている少女、その隣には一本角を生やした奇妙な生き物がいた。

 

「う・・・うう・・・」

 

「ラウラ泣かないでよ。また頑張ればいいじゃないか。」

 

ツノモンはラウラの目の前でぴょこぴょこしながら言う。

 

「私はもうダメだ・・・。今日も成績が上がらなかった・・・・・私はやっぱり出来損ないなんだ。」

 

「そんなことはないよ!ラウラ昨日だって最後まで残って頑張っていたんじゃないか!」

 

ツノモンは必死に彼女を説得していた。その光景をラウラは見つめる。昔のラウラは眼帯を外してツノモンに左の金色のオッドアイを見せる。

 

「これでも、私が出来損ないじゃないと言えるのか!」

 

「そんなことは関係ないよ!僕にとってはラウラはラウラままだよ!失敗作でも出来損ないでもない・・・・ただ、僕の大切な家族なんだ・・・・大切な・・・。」

 

そこまで言うとラウラはツノモンを抱きしめて泣いた。ただひたすら泣いた。

 

「・・・・そうか、教官に会うまではいつも挫けそうな私をアイツがいつも慰め、支えてくれた。私は私であればいいのだと。大切な家族なんだと・・・。」

 

ラウラがそう言うと目の前が再び暗くなる。

 

「それなのに私は!教官の訓練を受けるようになってからアイツを邪魔者扱いするような眼でしか見ないで自分のことしか考えなくなって・・・・その上にアイツを・・・・」

 

ラウラは跪いて言う。そこへ何かの声が聞こえてきた。

 

「これを取り込めればあなたのお望みの力が手に入ります。」

 

「ほ、本当!?」

 

ラウラが顔を上げるとそこにはガブモンとデジモンがいた。デジモンはガブモンに光る球体をガブモンに渡す。ガブモンがその球体を取り込むと苦しみ始める。

 

「ぐ、ぐう・・!!」

 

「耐えなさい。そうしなければ力は手に入りませんよ!」

 

「ぐう!!!(耐えるんだ・・・・進化することができればラウラはきっと俺のことを見直してくれる!)」

 

ガブモンの体から黒い光が放ち始め、そこからガブモンは徐々に機械の龍へと姿を変えていく。

 

「ぐ、ぐ・・・・」

 

「や、やめろガブモン・・・・」

 

ムゲンドラモンへと変化していくガブモンにラウラはただ見ることしかできなかった。

 

「ぐわあああああああ!!!」

 

「やめろおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

「・・・・・・・はっ!」

 

ラウラは意識を取り戻し周りを見る。アリーナの壁はあちこちにヒビが入り、周辺には倒れているエクスブイモン、キュウビモンに支えられて起き上がるライズグレイモン、そして一夏、箒、シャルルが自分たちに向かって射撃をしている姿があった。

 

(そうか・・・やはりあれは本当のことだったのか。)

 

ラウラは拘束されている自分の手足を見て悟る。一方の一夏たちはラウラが意識を取り戻したのを確認した。

 

「どうやらアイツ意識が戻ったようだな。」

 

「でも、僕たちが不利なのには変わりないね。」

 

ムゲンドラモンは再びムゲンキャノンの発射態勢に入る。

 

「やめろ、ガブモン!お前が憎むのは私だ!奴らは関係ないはずだ!ガブモン!」

 

ラウラは必死に言うがムゲンドラモンは無視したままムゲンキャノンをチャージし続ける。

 

「頼む!やめてくれ!」

 

ラウラの叫びももはやムゲンドラモンには聞こえない。ムゲンドラモンは標準を合わせる。

 

「ここまでか・・・・」

 

「ガブモオオオオオン!!!!」

 

一夏は諦めの言葉が出る。ムゲンキャノンの砲塔が一夏たちに向かって発射され、全員思わず目を閉じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、いつまでも当たる様子はなかった。

 

 

 

 

一夏たちは目を開けてみるとそこにはムゲンドラモン。そして、ラウラを掴んだエクスブイモンの姿があった。

 

「チビ!」

 

「やっとこのタイミングが来たぜ・・・。」

 

エクスブイモンは息を荒くしながら言う。

 

「グ、グウウ・・・」

 

「今まで散々やられていたけどお前はキャノンを撃つ直前完全に無防備になる。出力が上昇した分、衝撃が強くなりすぎたから態勢を整えて撃たなければならないというデメリットができたんだ・・・・。」

 

エクスブイモンはラウラをムゲンドラモンから引き離そうとする。

 

「そして、もう一つ。お前はコイツと同化したとき自分のパワーユニットをコイツの位置に固定してしまった。つまり、コイツさえ助ければお前は一気に弱体化する!」

 

「グワアアアアアアアアアアア!!!!」

 

エクスブイモンにラウラを奪い取られムゲンドラモンは悲鳴を上げると同時に本来の体色へと戻っていった。

 

「今だ兄貴!今の奴なら倒せる!」

 

「よくやったチビ!」

 

一夏はメテオバスターを再展開し構えようとする。しかし

 

「グウ!」

 

先ほどでの戦闘で思うように動かせない。

 

「俺では無理なようだ・・・・・」

 

箒は何か決意したのかライズグレイモンを見る。

 

「え?俺に何か付いてる?」

 

「デュノア、お前のキュウビモンの力まだ残っているか?」

 

「え?」

 

「私はまだ戦えるが?」

 

箒は一夏の方を見る。

 

「一夏、デュノア、二人のデジヴァイスを私のデジヴァイスに向けてくれないか?」

 

「どうするつもりなんだ?」

 

「いくら奴が弱体化したとはいえ今の手負いの私たちが戦っても止めはさせない。だが、ライズグレイモンに残りの力を集中させればもう一段階進化できるはずだ。」

 

箒の言葉に一夏は唖然とする。

 

「今まで話したことがなかったんだがアグモンは何度か究極体に進化することができたんだ。でも、短時間しかなれない上にしばらく進化できなくなるのが欠点なんだが。」

 

「でも、究極体だと威力が強すぎて僕たちも危ないんじゃ・・・・」

 

「だが、今の俺たちにはそれぐらいしか方法がなさそうだ。」

 

一夏はライズグレイモンを見ながら言う。そのは真剣そのものだった。

 

「わ、分かったよ。やるだけやってみよう・・・。」

 

三人が同意すると箒はデジヴァイスを翳す。

 

「行くよ!」

 

「一か八かだ!」

 

一夏たちもデジヴァイスを翳す。すると二人のデジヴァイスが光り、一直線に箒のデジヴァイスにエネルギーが注がれる。それと同時にライズグレイモンが光り始める。

 

「力が溢れてくる・・・・箒や一夏、シャルル・・・・三人の力が俺の体に・・・・」

 

「進化だ!ライズグレイモン!」

 

箒のデジヴァイスが一瞬赤くなる。

 

「ライズグレイモン!超進化!!!」

 

ライズグレイモンの体が金色に光りだす。形状が変化し始め、その姿は大剣を背中に背負った竜人騎士を思わせる。

 

「ビクトリーグレイモン!!」

 

鎧を纏ったビクトリーグレイモンは巨大な大剣を持ち上げるとムゲンドラモンに向かって振り下げる。

 

「ドラモンブレイカー!!」

 

ムゲンドラモンは何とか支えようとするが剣の予想以上の質量に耐え切れず一刀両断され大爆発を起こした。

 

「伏せろ!」

 

一夏の手で箒、シャルルは伏せられ、ラウラを抱えたエクスブイモン、キュウビモンは爆風に吹き飛ばされ壁にぶつかり退化する。アリーナには大きなクレーターができていた。

 

「チビ・・・・無事か?」

 

一夏は人間の姿に戻り立ち上がる。箒、シャルルはISを解除して辺りを見回す。

 

「レナモン!」

 

「私はここだ・・・。」

 

レナモンは壁際の方で力なく寄り添っていた。ブイモンは気を失っているラウラの上に乗っていた。

 

「アグモン!アグモ~ン!」

 

「ここ・・・・・・」

 

力ない声が瓦礫の中から聞こえる。箒は急いで瓦礫を掘り始める。少し掘り進めるとそこにはコロモンが埋まっていた。

 

「大丈夫か、コロモン!」

 

箒はコロモンを抱える。

 

「僕は大丈夫・・・・でも、ガブモンは?」

 

箒はクレーターができている方を見る。クレーターの中央にはガブモンが気を失って倒れていた。しかし、どういうわけか黒い体は黄色に毛皮も水色っぽくなっていた。

 

「どうにか止められたようだな・・・・。」

 

「お前たち大丈夫か!」

 

そこへ千冬が駆けつけてくる。一夏は右腕を押さえながら言う。

 

「大丈夫だ。取り敢えずみんな生きている・・・・痛!」

 

「一夏!」

 

千冬は一夏の方へと向かう。

 

 

 

 

その後、一夏、箒、シャルル、ラウラの四人は手当てのため保健室に行くことになり、学年別タッグトーナメントは公式にはラウラの機体の暴走と発表され、トーナメントは中止で参加者のデータを集めるため1回戦のみ行うという事になった。理由としてはラウラの機体に開発が禁止されている「VTシステム」が組み込まれていたことも挙げられている。

 

 

この後、一夏は千冬にのみメルキューレモンの存在を教え、ムゲンドラモンの件もどうにか暴走ということで誤魔化してもらうのであった。




今回の技

狐炎龍=キュウビモン
ブラフスマトラ=アルダモン
ムゲンキャノン=ムゲンドラモン
ドラモンブレイカー=ビクトリーグレイモン


ヒロインのパートナーデジモン

ガブモン(成長期・爬虫類型・データ種)

ダークムゲンドラモンから退化したガブモン。元々、体色はガブモン自身が精神的に追い詰められていたこともあり、ビクトリーグレイモンの攻撃の影響で本来の色に戻ったという設定にしています。


色々ゴタゴタ展開ですが今回を持ってムゲンドラモン騒動終了。

次回は後始末とそろそろセシリアのパートナーデジモンを出す予定です。
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