気に入らない方は無理せず戻りましょう。
そのままでもいい方はこのままお進みください。
ちなみにこの話トコモン進化するのですが・・・・。
とにかくネタバレ物多し!
タッグトーナメントの数日後。
朝のHRの真耶の紹介でシャルルがシャルロットとして再入学を果たした。シャルロットが女だったと知った時はクラスの女子生徒の多くがかなり嘆き悲しんでいたがすぐにクラスのメンバーとして受け入れられた。
昼休み
一夏、箒、鈴、簪、そしてシャルロットの五人は弁当を持って屋上に向かっていた。
「たまにはみんなで弁当を食べるのも悪くないだろう。」
一夏は笑いながら言う。
『僕、箒が作ったご飯が大好きなんだ!』
『兄貴の飯だって美味しいんだぜ!』
「鈴の酢豚は格別だよ。」
『簪のハンバーグだって美味しいもん!』
デジヴァイスの中でデジモンたちがパートナーの料理について言い合っている(但し、テリアモンは鈴の頭の上、レナモンは無言)。そんな会話をしながら屋上へと向かって行く。
「ところで一夏の弁当のおかずは何なんだ?」
「俺か?俺は鶏のから揚げだ。箒は何なんだ?」
「私は肉じゃがだ。私もアグモンも好きなんでな。」
「私は酢豚よ!」
「私はハンバーグ・・・。」
「僕はエビフライ。ちょっと自信がないけど・・・・」
「まあ、これだけいるんだ。お互いおかずを交換するって言うのも手かもしれないな。」
「一夏、それナイスアイディア!」
五人がそんな会話をして屋上の扉を開けたら、見覚えのある人物がいた。セシリアである。セシリアは後ろに五人がいるのに気がつくと慌てて自分の後ろに何かを隠した。
「お、セシリアじゃないか。どうしたんだ?こんなところで?」
「あ!ちょっ、ちょっと・・・・・・」
セシリアは冷や汗を掻きながら答える。セシリアに足元には何か隠れていた。
「・・・・・セシリア。」
「な、なんですの!?鈴さん!」
「なんかアンタ、後ろに何か隠している?」
鈴の質問にセシリアはオドオドする。
「そ、そんなことはないですわ!」
セシリアは否定をするが顔といい隠し方といい全く説得力がない。
「セシリア。」
「今度は何です?一夏さん!」
「それ、ピヨモンだろ。」
「!!!!」
一夏の一言にセシリアは完全に撃沈する。足元に隠れているピヨモンは更に震えながら顔を隠す。
「み、見逃してください!この子はただ・・・・」
「僕もデジモンだから心配いらないよ。」
「え?」
鈴の頭の上に乗っているテリアモンに言われてセシリアは唖然とする。すると、他のデジモンのデジヴァイスから出てくる。
「俺たちの他にもデジモンがいたんだ!」
「君がこの娘のパートナー?」
ワイワイ寄ってくるブイモンたちにピヨモンはそっと顔を出す。
「・・・・・うん。」
「みなさん・・・・・まさか知っていましたの?その・・・・・この子が何者だったのかも?」
「「「「「うん。」」」」」
五人に言われてセシリアはポカ~ンとしてしまった。
「まあ、そんなことよりも一緒に弁当食べないか?」
「え?は、はあ・・・・・」
セシリアは戸惑いながらも一緒に弁当を食べることになった。全員弁当を広げるとそれぞれ食べ比べて見る。
「一夏のから揚げ、衣がサクサクしているうえにジューシーね!」
「箒の肉じゃが・・・・なんか田舎の懐かしい味がする・・・。」
「それはどういう意味だ一夏?褒めているのか?」
「褒めてるのさ。」
「簪さんのハンバーグもおいしいね。」
「テリアモンのパートナーの人の酢豚美味しいね!」
「このエビフライ、美味しい!」
会話が弾んでくる。ピヨモンも楽しそうにしていた。
「そうですわ!みなさん、今度は私のを食べてみてください!」
セシリアは自分の弁当箱を開く。中にはおいしそうなサンドイッチが入っていた。
「おっ、今度はセシリアのか。」
「なかなかおいしそうなサンドイッチだな。アグモンもそう思うだろ?」
「美味しそうだね!」
全員サンドイッチを取り口へ運ぼうとする。そのとき、咄嗟にレナモンは口に運ぶのをやめる。
「みんなそれを口に入れてはいかん!」
「いただきま~す!」
みんな一瞬手を止めるがトコモンはさっさと食べてしまった。次の瞬間トコモンの顔色がどんどん青くなっていく。
「トコモン!」
簪は慌ててトコモンを抱き上げる。
(ま、不味い・・・・・僕・・・・このままだと死んじゃう・・・)
「トコモンしっかりして!」
簪は何度もトコモンを呼びかける。
「セシリア、お前一体何を入れたんだ!」
「トコモンが苦しがっているぞ!?」
「し、失礼ですわね!私はただレシピと違う材料でアレンジしただけですわ!」
一同が言い合っている中、トコモンの体が光り始める。それと同時に簪のデジヴァイスも光る。
「トコモン・・・・・進化・・・・・・」
トコモンは苦しみながらも進化する。
「パタモン!」
どうにかパタモンに進化したがその瞬間倒れてしまった。一夏はパタモンを抱き上げて様子を見る。
「どうやら進化の作用で毒(セシリアのサンドイッチ)を解毒したようだな。最もその分体力が減って倒れたようだが・・・」
「一体全体どうしてですの!?私の料理のどこが毒・・・・・」
「食べてみればわかる。」
レナモンに言われてセシリアは自分で食べてみる。その瞬間彼女は白目をむいてそのまま倒れてしまった。
「セシリア~!!」
ピヨモンは泣きながらセシリアのことを揺さぶる。
次にセシリアが意識を取り戻したのは保健室で今度作るときはレシピ通りに作ろうと決めるのであった。
束のラボ
「どう束?なんとかなりそう?」
ベルスターモンは作業をしている束に言う。
「そんなことを言われてもね・・・・ここまでひどいとは束さんも驚きだよ~。ほとんどデータ分解しているんだもん。」
「では、助からないんですか?」
パイルドラモンはカプセルに入っている何かを見ながら言う。
「何しろパル君たちが回収してきた段階でほとんど崩壊しかけていたからね。一様このまま安静にしていれば大丈夫だけど、意識が戻るのはまだまだ先になるだろうね。」
束はカプセルを見ながら言う。
「ところでクーちゃん、例の物の復元はどう?」
「はい、現在40パーセントを超えましたが何よりもデータが少ないので完了しても本来のスペックが再現できるかどうか未知数です。」
クロエはシュミレーションを行いながら言う。
「う~ん、こういうのはやっぱりミーちゃんに聞くしかないか~。」
束は頭を掻きながら言う。
「でも、彼女との通信はまだ安定していないからつながる可能性はかなり低いです。何しろ別世界に連絡を取るようなものなんですから。」
「だよね~。でも、束さんも残された時間が限られているからね~。」
束はコーヒーを飲みながらパソコンを操作し、とある人物と連絡を取ろうと図る。
「繋がってくれるか・・・・なっと!」
しばらくコールが続くとパソコンにある人物が写る。
『そっちから連絡してくるなんて随分焦っているようね、束。』
「ミーちゃん久しぶり~!いや~つながってよかったよ~!」
束はパソコン画面に映っている水色の髪に眼鏡を掛けた女性は束の様子を見ながら言う。
「そんでお願いしたいことがあるんだけどいいかな~?」
『先に要件を頼もうとする性格は相変わらずの様ね。まあ、いいわ。あなたが欲しいのはこれでしょ?』
女性はある画像を束に送る。
「そうそう、それだよ~!さすがミーちゃん!」
『全く、あなたは相変わらずね。ベルスターモンは良くあなたのことを呆れずに面倒見ているものだわ。』
彼女は呆れながら言う。
『あなたでもこれを復元するのは簡単な仕事ではないものね、そっちに詳しいデータを送っておくわ。』
「ありがとうミーちゃん。それともう一つなんだけど・・・・」
『彼のことでしょ?そうね・・・・一言で言い表すのなら死してもなおデータ体として酷使されている・・・』
「ストッ~プ!いっくんの悪口は言っちゃダメ!」
『あら、そんなつもりで言ったわけではないんだけど?」
束は彼女の言葉を止める。
「それだけど束さんにはあまり時間が残っていないからね。クーちゃんやベルちゃんのこともなんだけど頼めるかな?」
『別に構わないわ。ただ、こっちも準備がまだ整っていないからまだ先になるわよ?何しろ次元がまだ安定していないんだから。』
彼女がそう言うとパソコンの画像が荒くなる。
「それはわかっているけど早く来てね。こっちもそろそろアイツらが動こうとしているから。」
『わかっているわ、あなたも悟られないように気をつけなさい。何しろそこには死にかけとはいえロイ・・・・』
言いかけたとき彼女の映像が途切れた。
「束様、御神楽様から『グラニ』のデータが送信されました。」
クロエは送信された書類を束に渡す。束はそれをある程度見終えるとクロエに渡す。
「じゃあ、クーちゃんはこれを持って復元作業に戻って。」
「わかりました。行きましょう、パイルドラモン。」
「分かった。」
そう言うとクロエとパイルドラモンは元の持ち場へと戻っていく。
「さあて、束さんはちーちゃん達に会う前にもう一仕事でもしますかね~。」
今回のパートナーデジモン
ピヨモン(成長期・雛鳥型・ワクチン種)
セシリアのパートナーデジモン。怖がりでいつもセシリアの後ろに隠れている。それでも彼女を守りたいという気持ちは強い。イメージ的には「アドベンチャー」のピヨモンをベースにしたはずなのですが・・・・・なぜこうなった?(´・ω・`)
パタモン(成長期・哺乳類型・データ種)
簪のパートナーデジモン。トコモンが死にかけの状態になった時、トコモンの生きたいという思いから進化した。一様、メンバーの中では一番遅い成長期。
次回は臨海学校前の話になりますがネタバレ要素が多めになりそうです。