ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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今回は戦闘シーンの描写の下手さをより痛快する出来でした。
ほんとここまで読んでくださった読者の方々に感謝しています!

それではどうぞ!


対決!千冬対メルヴァモン!

神社

 

「行くぞ!織斑千冬!」

 

メルヴァモンは大剣を振り上げながら向かってくる。千冬はすぐに白蓮の武装を確認する。

 

「雪片参型!」

 

肩の展開装甲から柄が現れ引き抜く。雪片は大剣を受け止めるとその周辺に衝撃波が起こる。思わず一夏は全員を庇う。

 

「大丈夫かみんな!」

 

「だ、大丈夫だ。」

 

「なんなのあの衝撃波は!?」

 

「離れている私達でもこうだから直接受け止めている織斑先生は・・・・」

 

一同は心配な顔で千冬を見る。千冬は大剣をはじき返して距離を取る。

 

「やるねえ・・・・それだからこそやりがいが・・・・」

 

「よそ見をする前に周りを見たらどうだ?」

 

「何?・・・・・!」

 

メルヴァモンは咄嗟にその場から離れる。彼女のいた場所にはハックモンが着陸し、すぐに千冬の方に戻る。メルヴァモンは一瞬避けるのが遅かったのか頬から血を流す。

 

「舐めた真似をしてくれたもんね・・・・」

 

「言っただろう?この勝負はお前と私ではなくハックモンとお前の戦いだ。私は協力しているに過ぎない。」

 

「私にとっては同じことだ。」

 

ハックモンは千冬を見ると腕が震えていることに気がついた。どうやらさっきの衝撃波かなり効いたらしい。

 

「この人はあの攻撃を無理して・・・・・」

 

「ハックモン。」

 

「は、はい!」

 

「私のことは千冬と呼んでくれればいい。それに私のことは気にするなお前は目の前のアイツを倒せばいい。」

 

「わ、分かったよ千冬。」

 

ハックモンは再びメルヴァモンの方へと向き合う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュノア社 会議室

 

ここはデュノア社。シャルロットの実父の経営しているIS企業なのだがここで何やら不穏な動きがあった。

 

「現在デジタルウェイブ発生装置はどこまで完成している?」

 

デュノア社長は部屋に集められている三人に声を掛ける。

 

「完成間近にまでなっているがパワーが不安定で調整に手間取っている。」

 

「調整完了まであとどのくらいかかる?」

 

「早くて3カ月・・・・・」

 

「二カ月で完成させろ。」

 

「わ、分かった。」

 

その会議の中で一人だけ黙っている男にデュノア社長は声を掛ける。

 

「どうしたデュナスモン?浮かない顔をして?」

 

「い、いやなんでもない・・・」

 

「貴様・・・・まさかあの女のことをまだ思っているのか?かつてのパートナーを?」

 

「そ、そんなことはない!私のイグドラシルへの忠誠心に揺るぎはない!」

 

「ほう?ではなぜ我々がこのデュノア社を乗っ取った時なぜすぐにあの女だけは殺さなかった?」

 

「そ、それは・・・・」

 

デュナスモンは黙る。その中で眼鏡を掛けたキザな顔の秘書官はデュノア社長に言う。

 

「ここで本来の名前で呼び合うのは別に構わないがいつまでこの姿をせねばならんのだ。私は人間の姿と言うのはどうしても気に入らない。」

 

「致し方あるまい。人間界において我々の本来の姿ではあまりにも目立ちすぎる。」

 

「では決行は・・・・」

 

「もう決まっている。いよいよ実行だ。我々ロイヤルナイツによる『人類抹殺』の計画が。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神社

 

「はああ!ナイトストーカー!」

 

メルヴァモンは左腕のメデュリアを伸ばし、ハックモンを飲み込もうとする。

 

「させん!」

 

千冬は展開装甲を切り離しビットにしてハックモンを乗せる。うまく避けたビットはメルヴァモンに近づき、ハックモンは飛びかかる。

 

「フィフスラッシュ!」

 

「うおお!?」

 

思わぬ攻撃にメルヴァモンは怯む。千冬はこの瞬間を見逃さず、雪片参型を構える。すると肩と背部の展開装甲が分離、刃に装着され巨大な大剣へと変える。

 

「で、デカい!」

 

ハックモンを追い払ったメルヴァモンは大剣を構え直しジャンプし前転しながら千冬に振り下ろす。

 

「ファイナルストライクロール!!!」

 

メルヴァモンの攻撃と同時に大剣とかした雪片参型は光を纏い、メルヴァモンの大剣オリンピア改とぶつかり合う。するとオリンピア改に亀裂が走る。

 

「何!?」

 

「はあああああ!」

 

千冬が気合の一声を上げると大剣の出力が上がり、オリンピア改は折れてしまいメルヴァモンは吹き飛ばされた。

 

「馬鹿なあああああああ!!!!」

 

メルヴァモンは吹き飛ばされ、地面に激突する。ハックモンは様子を見て見るが既に彼女の全身は傷だらけになり気を失っていた。

 

「すごい・・・・倒しちゃった・・・・・千冬がメルヴァモンを倒したんだ!」

 

ハックモンは千冬を見ながら言う。

 

「否!お前と千冬で倒したのだ!ハックモン。」

 

「え?」

 

ハックモンは声をした方を振り向くそこには師であるガンクゥモンが立っていた(簡単に言うと一夏たちの後ろ)。

 

「お、お師匠様!」

 

「え!?誰このおっさん!?」

 

「全然気がつかなかった。」

 

「でも、お師匠様。どうして・・・現にメルヴァモンは千冬の攻撃で・・・・」

 

「では、お前が時間を稼がなければ千冬はどうやってメルヴァモンを倒していたというのだ?」

 

「そ、それは・・・・」

 

「それにお前自身は気づいてはいないが成長期であるお前は二人がやり合っているとき邪魔者になっていたか?」

 

ハックモンは千冬の方を見る。千冬は首を横に振る。

 

「私とシスタモン達との修行でお前は確かに強くなっていた。だが真のロイヤルナイツになるにはそれだけではダメなのだ。何かを守ろうとする志と思い、そして、力が合わさった時ようやく真のロイヤルナイツへの道が開かれるのだ。それは私達との修行だけでは決して得ることができぬものなのだ。」

 

「だから・・・・お師匠様は俺を千冬に任せたんですね。」

 

「うむ、その甲斐があったようだな。」

 

ガンクゥモンがそう言うと既に白蓮を解除していた千冬のデジヴァイスが光り、ハックモンに向けられる。ハックモンの体は光り始め、形状を変えていく。

 

「え!?まさかの進化!?」

 

鈴は驚いた顔で言う。

 

「でもなんか変。まだ姿を変えている。」

 

そこへ今更ながらシスタモンたちが来る。

 

「ガンクゥモンったら急にいなくなったと思ったらこんなところへ・・・・」

 

「姉さん大変です。ハックモンが進化しています。」

 

「そう・・・・って!ブラン、アンタ落ち着きすぎよ!」

 

彼女たちが騒いでいる中でハックモンはようやく一体の聖騎士型デジモンへと進化する。

 

「こ、これは・・・・・」

 

「新たなるロイヤルナイツ、ジエスモンの誕生だ。新たな姿となったお前が、私の跡を継ぐのだ。」

 

「はい!俺、やってみます!」

 

「やってみるのではない!やってみせるのだ!ジエスモン!」

 

「はい!・・・・・ありがとうございました、師匠!」

 

この光景にノワールは号泣していた。

 

「姉さんすごく泣いていますね。」

 

「な、泣いてなんかいないわよ~!これは汗よ!」

 

「君にも迷惑をかけたな、織斑千冬。」

 

「いや、私もいい経験をさせてもらった。」

 

「君にはすまないと思っているがこれからしばらく我が後継者ジエスモンと共に行動をしてはもらえまいか?」

 

「なぜ?」

 

「これから先おそらく大きな戦いが起こる。そのときは私も君たちと共に戦うことになるであろう。そのときにまた今日のように力を貸してやってほしい。」

 

「・・・・・わかった。あなたの後継者のことは任せてくれ。」

 

「ジエスモンよ、パートナーを守り抜いて見せよ!」

 

「はい!」

 

「元気でねハック・・・・じゃなくてジエスモン。」

 

「ありがとう、ブラン姉ちゃん。」

 

「アンタね~!迷惑かけるんじゃ・・・ひっく・・・ないわよ~!(号泣)」

 

「わ、分かったよノワール姉ちゃん・・・・。(汗)」

 

そう言うとガンクゥモンたちは去って行く。その場には一夏たちと気を失っているメルヴァモンのみが残されていた。

 

「・・・・・それでどうしようか?このメルヴァモン?」

 

シャルロットは気を失っているメルヴァモンを見る。

 

「このまま放置すると変なコスプレ姉ちゃんだと思われるかもしれないからな・・・・ん?」

 

一同が考えていると千冬のデジヴァイスがまた光り始め、メルヴァモンに放たれる。すると彼女の傷は徐々に回復し、折れたオリンピア改も元通りになっていた。

 

「え!?一体全体どうなっているの!?」

 

簪は驚きながら言う。

 

「もしかして千冬姉のデジヴァイスは二体以上パートナーを持てるというのか?」

 

(束の奴・・・・・さっきの白蓮といい一体何を組み込んでいるんだ!?)

 

「う、うう・・・・」

 

メルヴァモンがゆっくりと目を覚ます。彼女は起きた瞬間体の傷と剣が直っているのに驚いた。

 

「一体全体何が起こって・・・・」

 

「千冬さんのデジヴァイスの光で直したんだよ。」

 

鈴があっさりと言う。メルヴァモンは照れ臭そうに千冬を見る。

 

「な、なんかよく分からないけど・・・・・あ、ありがとな。」

 

「あ、ああ・・・・。」

 

メルヴァモンは剣を背中に背負うと一同の前を見る。

 

「アタシはまた修行をする、アンタに負けないようにね!今度会ったときは勝たせてもらうぞ!」

 

メルヴァモンは千冬の顔を見ながら言う。その顔は何か楽しみができたのかのように嬉しそうだった。

 

「望むところだ。」

 

「それからえっと・・・」

 

「ジエスモンです。」

 

「ジエスモン、アンタも修行するんだよ。一対一で勝負できるようにね。」

 

「勿論。」

 

「後・・・・織斑一夏。」

 

「なんだ?」

 

「今度会ったときはアンタと勝負してもらうわ、楽しみにしてるわよ。」

 

「ああ、言っておくが俺は負ける気はないぜ。」

 

そう言うとメルヴァモンは去って行った。

 

「俺たちもキャンプに戻るか。」

 

「そうだな。」

 

「僕も眠くなってきちゃった・・・」

 

一夏たちは山を下りていく。この日、千冬とジエスモンはパートナーとなった。

 

「よろしく、千冬。」

 

「こちらこそよろしく頼む、ジエスモン。」

 

 

 

 

 




今回の技

ナイトストーカー=メルヴァモン
フィフススラッシュ=ハックモン
ファイナルストライクロール=メルヴァモン


今回のパートナーデジモン

ジエスモン(究極体・聖騎士型・データ種)

千冬のパートナーであり、ガンクゥモンの弟子。今回の話で真のロイヤルナイツへと進化する。普段は千冬のデジヴァイスに待機しているが彼女に危機が訪れたときや修行の時は外に出てくる。千冬を師であるガンクゥモンと同等に尊敬し、信頼している。

今日まで書いてこのシリーズ本当によく続けているなと思いました。これからも応援よろしくお願いします。

それではまた次回。
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