ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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最新章第一話はまさかの真黒幕登場。

嫌な方は終盤までワープしてください。

言い方はこのままどうぞ。


ロイヤルナイツ編
さらば束


<束さんラボ>

 

一夏たちが夏休みを充実に過ごしている間、束たちは来るべき時に備えて移動式ラボ『吾輩は猫である(まだ名がない)』をどこかの某宇宙戦艦のような形に改造したりと忙しい日々を送っていた。

 

そして、今日束はラボの空っぽになった研究室にクロエ、ベルスターモン、パイルドラモンを集めた。

 

「後もう少しで奴らが来るからクーちゃんたちは急いで「新生 吾輩は猫である(まだ名がない)」に乗ってここから離れてね。」

 

「束様・・・・・本当に考え直す気はないんですか?」

 

パイルドラモンは束のことを真面目な顔で見ながら言う。

 

「パル君、束さんのゴールはここなんだよ。」

 

「束様。」

 

「確かに私はまだ生きていたいよ?箒ちゃんともまた会いたいし、いっくんにちゃんと謝ったり、ちーちゃんとも話したい。でも、ここで時間を稼がないと奴らは確実にいっくんたちの方へと行く。今のいっくんでは奴らと戦ったらきっと殺される。だから私が時間稼ぎをする必要があるんだよ。そのための闇のスピリットなんだから。」

 

束はポケットから傷だらけのデジヴァイスを取り出す。

 

「束・・・」

 

「ベルちゃん。ベルちゃんがブラックテイルモンの頃から一緒に旅をしていた時は楽しかったよ。でも、ベルちゃんには箒ちゃんを守ってほしいんだ。だから、これからは箒ちゃんと一緒にいて。」

 

ベルスターモンは束からデジヴァイスを受け取る。クロエは腕時計で時間を確認する。

 

「もう時間みたいですね。」

 

「じゃあ、お別れ。ミーちゃんには迷惑かけないようにね。」

 

「束様ほどは迷惑をかけないように心得ています。」

 

「グフ・・・・・最後の最後で酷いことを言うねクーちゃん。」

 

そう言うとクロエたちはさっさとラボを後にしていく。

 

「さて・・・・・こっちも最後の足掻きっていうものを見せようかな・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三十分後

 

『ラボニ侵入者アリ!警告!侵入者アリ!』

 

ラボ中から警報が鳴る。束は研究室の椅子に座ったまま監視カメラの映像を見る。そこには黒い竜人、悪魔のような姿をした生物や竜の姿が多数写っていた。

 

『セキュリティロックガ解除サレカケテイマス!警告!スグニ脱出・・・・』

 

そのとき特殊合金でできた研究室の扉が何者かによって食い破られた。その犯人は赤いワニのような姿の生物だった。その後ろでは赤いローブを纏った者、悪魔の仮面を付けた老人のような者、獣神と言っても過言ではないぐらいの巨体の黒い獣など合わせて六体がいた。

 

「やっと見つけましたよ?篠ノ之束。」

 

リーダーらしき左右に天使と悪魔の翼を持った者が前に来る。

 

「やって来たようだね、六大魔王。」

 

「七大です。まあ・・・・一人欠員なのは認めますけど。」

 

天使?は束の冗談を軽く受け流す。

 

「探すのに手間がかかりましたよ。何しろこんな所に本拠地を隠していたとは。我々でも想像していませんでしたからね。・・・・おっと、一様名乗らせていただきますが私はルーチェモン。一様このメンバーたちをまとめています。」

 

ルーチェモンと名乗るデジモンは頭を下げながら言う。

 

「さあて、私達がここに来た理由はもう既に御存知でしょう。」

 

「一つはスピリット、もう一つは束さんだね?」

 

「その通り。」

 

「そして、狙いは人間、デジタルワールドに存在しているデジモンの全滅。そして、ダークエリアのデジモンによる新世界を作る。」

 

「おやおや、そこまでご存知だとは驚きですね。」

 

ルーチェモンは褒めるのかのように笑う。後ろでは他のデジモン、特に女性型はイライラしながら待っていた。

 

「ではここで言いましょう。私たちと共に来ていただきたい。我々にはあなたの頭脳が必要だ。」

 

「やだよ~。」

 

「あっさりと断りますね。」

 

「束さんが手伝ったらあれが復活しちゃうもん~。」

 

「そこまで見破っていましたか。」

 

「束さんは天才だからね~。」

 

ルーチェモンを挑発するかのように言う束。しかし、挑発に乗ったのは背後にいたワニのようなリヴァイアモンと女性型のリリスモンだった。

 

「この人間、調子に乗って!」

 

「オレ、モウマテナイ!オレ、コイツヲ食ス!」

 

「落ち着いてください、まだ交渉の途中ですよ?」

 

ルーチェモンは軽く二人に言う。

 

「では、あなたが渡さないというのなら我々にも手があります。」

 

「どんな?」

 

「エム、こっちに来なさい。」

 

ルーチェモンが言うと後ろの五人のさらに後ろから黒い竜人と共に一人の少女が現れた。

 

「ん!?これは!?」

 

「そっくりでしょ?あなたの友人に?」

 

ルーチェモンはエムと呼ばれている少女を隣に寄せる。少女の瞳は黒く染まっており、生気を感じさせないものだった。

 

「もし、あなたが断ると言うのなら私はこの少女の首を刎ねます。それでもよろしいですか?」

 

「・・・・・負けたよ。束さんの負け。」

 

「ではまず最初にいただきましょうか?闇のスピリットを。」

 

束は机のボタンを押す。すると容器に入れられた闇のスピリットが机の上に現れる。

 

「おお、これが闇の・・・・」

 

「ごちゃごちゃ言っている間にさっさと取りなさいよ!全くこれだから・・・」

 

リリスモンは感心しているルーチェモンを待つのが嫌なのかさっさと闇のスピリットを取ろうとする。しかし、このときラボ全体に異変が起こった。

 

「む!?」

 

「ナ、ナンダ!?」

 

「な、なによ!?私が何かしたって言うの!?」

 

魔王たちが混乱している原因、それは束が密かに操作していたプログラムにある。

 

『ラボ自爆装置作動、自爆マデ後3分。総員、直チニ脱出セヨ!』

 

「じ、自爆だと!?」

 

赤いローブで素顔を隠しているデーモンが驚く。

 

「な、なあお主ら。さっきから思っておったんじゃが体が少し重くはないか?」

 

「オレ、体ガオモイ!」

 

「まさかあの女!」

 

一同は束の方を見る。束は満足そうな顔で見ていた。

 

「篠ノ之束、一体何の真似ですか!?」

 

「何って?邪悪なオーラ全開の君たちを一時的に動かなくするために自爆するんだよ。」

 

「なんですって!」

 

「な、なんじゃと~!?」

 

「正気ですか?もしそんなことをすれば私たちは重傷で済んだとしてもあなたは助かりませんよ?」

 

「元々その気でここにいたんだよ。だから後悔なんてしてないよ。」

 

『自爆マデ後1分、ミンナ脱出シタカ?』

 

「急いでここから出るぞ!」

 

デーモンが後ろを振り向くと足元が光りだし魔王たちを拘束する。

 

「な、何なのよこれ!?」

 

「対七大魔王用に調整した拘束プログラム。これで逃げられないよ。」

 

「お、おのれ!やってくれましたね!篠ノ之束!」

 

ルーチェモンたちは必死に拘束を解こうとする。束は物静かに座っているエムを見つめる。

 

「ゴメンね、エム・・・・・・いや、マドカちゃん。せっかく生きていたことがわかったのにいっくん達に会わせることができなくて・・・」

 

『自爆マデ後10秒。9,8,7,6,5,4・・・・・・』

 

束は机の中から写真を取りだす。ずいぶん昔の物ではあるがそこには幼い頃の箒と束が並んで写っていた。

 

「箒ちゃん・・・・・束さんは箒ちゃんにとっていいこと一つもできなかったね・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園 箒&一夏ルーム

 

二学期に入り一夏は箒と同じ部屋に戻っていた。箒は思わずうれしくなっていたがその初日

 

「あっ!しまった!」

 

自室から出ようとした箒はうっかり、付けようとしていた腕時計を落としてしまった。拾い上げて見ると何故か時間が止まり、レンズは割れていた。

 

「あ~、壊れちまったな・・・・」

 

「・・・・・」

 

「どうした箒?」

 

「これ・・・・姉さんがくれた腕時計なんだが・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時間は丁度、束のラボが自爆した時刻と同じだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルロット&ラウラルーム

 

一方のシャルロットとラウラも二学期から同じ部屋になっていたのだがシャルロットとレナモンは朝のテレビのニュースで愕然としていた。その内容は

 

『デュノア社、謎の社員失踪!社長及び社長夫人も消息不明』

 

 

 

「・・・・・・シャル。」

 

「一体何が起こっているんだ?」

 

シャルロットにとってこれが何を意味するのかよく分からなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




設定

七大魔王

本作の真の黒幕と思われているもの。しかし、一人足りない。

次回は文化祭編。でも大方吹っ飛ばす模様。

それではまた次回。
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