ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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文化祭のはずが・・・・・

無理な方は速攻で避難を。


文化祭と忍び寄る影

IS学園

 

二学期が始まって数週間後、一夏たちの通うIS学園では文化祭が行われていた。

 

「お帰りなさいませ、お嬢様。」

 

執事服の一夏は丁寧に客を迎え入れる。一夏のクラスではホストクラブやらゲームなども考案していたが最終的にメイド&執事喫茶をやることになった(ホストクラブは当然却下された)。一夏の他にはメイド服を着た箒やセシリアの姿もあった。厨房では鈴とシャルロットを筆頭に調理を行っている。

 

「よっ!一夏!精が出てるな。」

 

そんなところへ文化祭を見に来た弾たちが覗きに来た。

 

「おかえりなさいませ、ご主人様。」

 

「弾、数馬。丁度良かった。手伝ってくれ。」

 

「おいおい、冗談は勘弁してくれよ~!俺たちはここの生徒じゃないんだぜ!?」

 

「そんなこと言わずに頼むよ。ここに来るのみんな俺目当てで来るんだからさ。」

 

「そんなこと言われてもな・・・・」

 

「織斑君、6番テーブルお願い!」

 

「ほらな、こういう風に出番が多いもんで・・・」

 

一夏はしょんぼりしながら指定されたテーブルへと行った。席に座っているのは緑色のカールの髪にベージュの女性用スーツを着用、胸元を大きく露出して色気全開の状態の女性だった。

 

「おかえりなさいませ、お嬢様。」

 

「あら~。あなたが織斑一夏くん~?」

 

「え?は、はい。」

 

女性のしゃべり方に一夏は思わず動揺する。

 

「うふふふ~私はね~IS装備開発企業~『み・つ・る・ぎ♡』の~渉外担当の岸辺リエって言うの~。」

 

「り、リエさんですか・・・・・」

 

「きょうは~織斑くんに~う・ち・の・会社で開発した装備を使ってほしいな~って思って~♡」

 

「お断りします。」

 

「え~♡せっかくこうしてきたのに~いきなり断られるなんて~お姉さん悲しいわ~。」

 

リエと名乗る女性は残念そうに言う。一夏は何かを感じた。

 

(この女・・・・・何か変だ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「もうすぐ・・・・・もうすぐ人間界に!」

 

真紅の特攻服を纏ったリリモン?は急いでゲートの出口へと向かっていた。しかし、後ろから徐々に巨大な影が迫っていた。

 

「逃がさぬぞ!小娘!我が君イグドラシルの計画のためにも貴様を消さねばらん!」

 

「トゥインペダル!」

 

彼女はトゲモンをモデルにしたようなヨーヨーを回転させながら迫って来る者に攻撃する。しかし、強固な盾を防がれ、彼には傷一つつかない。

 

「無駄だ!このアヴァロンは我が君イグドラシルからの賜りし物。その程度の攻撃ではビクともせぬ!」

 

そして、魔槍クラウ・ソラスを回転させる。

 

「不味い!」

 

「もう遅い!エンド・ワルツ!」

 

衝撃波は彼女を襲い、彼女は傷だらけの状態でゲートの奥へと吹き飛ばされる。

 

「きゃああ!」

 

「とどめだ!」

 

巨体を誇るクレニアムモンはクラウ・ソラスを彼女に向けて振り下ろそうとする。しかし、その直後彼の背後から何かが発射され、彼は吹き飛ばされた。

 

「ぐおおお!?何奴!?」

 

クレニアムモンは後ろを振り向く。背後には自分と違って漆黒の重厚な鎧にマントを纏ったデジモンがいた。

 

「貴様、我が使命を邪魔する気か!」

 

クレニアムモンは謎のデジモンに向かってくる。デジモンは手を翳し魔方陣を展開する。

 

「デジタライズ・オブ・ソウル!」

 

すると魔方陣から緑色の光線が発射され、クレニアムモンは吹き飛ばした。

 

「ぐおわあああああ!」

 

クレニアムモンはゲートの彼方へと吹き飛ばされていく。リリモン?は謎のデジモンの方を見て身構える。

 

「大丈夫だ、私は敵ではない。」

 

「・・・・・・」

 

「別にそこまで警戒しなくてもいいのよ?」

 

女の声に驚いてリリモン?は謎のデジモンをよく見る。彼の肩には長い金髪の女性が乗っていた。リリモン?は初めて見た人間に驚いた。

 

「あなたが行きたいのは彼がいるIS学園でしょ?」

 

「そ、そうだけど・・・・」

 

「私も娘に会いに行くところなの。一緒にどう?」

 

女性は優しく声を掛ける。リリモン?は彼女からは敵意を感じなかったことから警戒を解く。三人はゲートを進んでいく。

 

「アンタ名前は?」

 

「ノエルよ、あなたは?」

 

「リリモン・・・・今はバンチョーリリモンって名乗っているけど・・・・・そう言えばアンタ娘に会うって言っているけど娘さんの名前は?」

 

「シャルロット。二年前、何も言わずに別れたっきりなのよ。だから・・・・」

 

「ゴメン、へんなことを聞いちゃった。」

 

「いいのよ、この子が助けてくれなかったら今の私はいなかったから。」

 

「あっ、そう言えばアンタは・・・・・」

 

「アルファモン、ノエルのパートナーだ。ずいぶん昔のな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園 

 

「ったく、こんな鬼畜イベントしやがって・・・・」

 

一夏は昔話に出てきそうな王子様の恰好をして走っていた。

 

「待ちなさい!一夏~!」

 

「大人しく私に王冠を寄越せ!」

 

「一夏は誰にも渡さん!」

 

「私が頂きますわ!」

 

シンデレラのようなドレスを着たセシリア、鈴、ラウラなど大勢の女子生徒たちが武装を持ちながら一夏を追いかける。実はこれ生徒会長の楯無が箒が再び一夏と同室になったことに不満を抱える女子生徒たちに対しての生徒会主催大イベント「シンデレラ」なのだ。これで一番最初に一夏の王冠を取った者に一夏との同室の権限が与えられるという無茶苦茶なサバイバルゲームなのだ。ちなみに王冠には外そうとすると電流が流れる仕掛けを施されている。一夏は飛んでくる銃弾やナイフを避けながら女子を一人一人と倒していく。ちなみに箒は一夏の秘密及び自分のプライドを守るために防戦している。

 

「いくらなんでもこれだけの数じゃきりがない。こうなったら奥の手だ。」

 

「奥の手!?一夏この大軍団にどう挑もうというのだ?」

 

「なんですの!?」

 

「奥の手ってなによ!?」

 

一夏の言葉に女子一同は硬直する。一夏は自信満々に言う。

 

「いいか、お前らがいくら武器を持っていようとも格好はお姫様が着るドレスだ。故に運動性は悪い。」

 

「「「うんうん。」」」(生徒一同)

 

「だから俺はこの足を使う。」

 

「それでどうなのだ!?一夏!?」

 

箒が聞くと一夏は後ろを振り向く。

 

「逃げるんだよぉ~~~!!!箒~!!」

 

「なんでそうなるんだ~!」

 

一夏に乗せられ箒も一緒に走り去っていく。しばらく唖然としているセシリアたちだったがすぐに正気に戻り追いかけて行った。

 

「箒~!一夏~!こっち!」

 

「アグモン?」

 

一夏たちは建物の陰に隠れていたアグモンに誘導される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあはあ・・・・・助かったアグモン。」

 

「へへへ!」

 

「・・・・・やれやれ、これで電流を流すシステムは解除した。」

 

一夏と箒は更衣室に隠れていた。デジヴァイスでシステムを解除すると一夏は王冠を箒に渡す。

 

「ほら、箒。これで一件落着だ。」

 

「え!?そんなのでいいのか?」

 

「お前の方が秘密は守ってくれるからな。だからやるよ。」

 

「い、一夏・・・・・」

 

箒は思わず顔を赤くした。こんな感情があっても無駄なことはわかっているつもりなのに。そんな雰囲気に包まれている中更衣室のドアが開いた。

 

「ん!?」

 

「もう気づかれ・・・・・」

 

「やっぱりここにいたのね~。」

 

しかし、二人の目の前に現れたのは喫茶の時に一夏が会った岸辺リエだった。

 

「貴方はリエさん・・・・・」

 

「あなたたち二人があの子たちから逃げてくれたおかげで手間が省けたわ~。いっぱいいると目立って大変だから~。」

 

「・・・・・・貴様、一体何が狙いだ?」

 

一夏は鋭い目つきになりリエに警戒する。リエはニコニコしながら思わぬことを言う。

 

「別に~その子に手は掛けないわよ~だって私が欲しいのはあなたのス・ピ・リ・ッ・ト♡なんだから~。」

 

「貴様、まさかメルキューレモンの仲間か!?」

 

箒は思わず身構える。するとリエはさっきまでの態度と一変して、二人に対して殺気を放ち始める。

 

「メルキューレモン?あんな騎士の風上にも置けぬ奴の仲間だと?騎士たるこの私が?」

 

「とうとう本性を現しやがったな。」

 

「ヴリトラモン、貴様はここで消えろ!」

 

リエは一夏の首を掴む。一夏はそれを振りほどくと窓から外へと飛び出していった。

 

「一夏!」

 

箒は急いで二人の後を追う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???

 

「ロードナイトモンがヴリトラモンと交戦状態になったか。」

 

かつてデュノア社だったビルの会議室で一人の男が言う。周りには人ではない二つの影がある。

 

「エグザモンは既に向かった。兵であるカオスドラモンも既にデジタルゲートで間もなく合流する。」

 

「では我々も行くとするか。」

 

男の体が分解し始めすぐに獅子の顔を模した騎士の姿へとなる。

 

「クレニアムモン、今度はしくじるなよ?」

 

「心得ている!今度は絶対に人間共に正義の鉄槌を下す!」

 

「それでいい。デュナスモン、お前はどうだ?」

 

「本当に約束通り彼女を生かすのなら私は戦う。」

 

「最初っからそう言えばいいのだ。」

 

三人はゲートを展開し、入っていった。

 

「では始めよう。我々の『人類抹殺』計画を・・・・」

 

 

 

 

 

今、この世界の平穏が崩れ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 




今回の技

トゥインペダル=バンチョーリリモン
エンド・ワルツ=クレニアムモン
デジライズ・オブ・ソウル=アルファモン






キャラ紹介

バンチョーリリモン(究極体・妖精型・データ種)

ウィルスバスターズ編まで出ていたリリモンが進化した姿。何故ロゼモンやロトスモンではないのかというと再会したときの外見で一夏たちに気づいてもらえないこととそれまでバンチョーシリーズがあまり登場していないからという作者の配慮。


岸辺リエ

「サイバースルゥース」にも登場したキャラ。当然中身はあの人。ちなみに本作ではISを纏うシーンを出す予定。


ノエル

一様この作品でのシャル母。娘の危機を感じ取り、IS学園に向かっている。死んだと思ったら実は空白の二年間ではパートナーのアルファモンと共に何かを行っていたらしい。


アルファモン(究極体・聖騎士型・ワクチン種)

ノエルの昔のパートナー。何らかの理由で彼女を助けて再びコンビを組んでいる。ちなみに彼女と組んでいた頃はドルモンだった。


次回はロイヤルナイツ出現。

それではまた次回。
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