今回も気分が悪くなること前提なのですぐに引き返しましょう。
IS学園
一夏とリエはそれぞれISを展開して戦っていた。リエの方は赤色の装甲に包まれた機体で超高熱火球を放ってくる。一夏は避けながらコロナブラスターを放つ。
「くっ!やはりこんな玩具では戦った気にもならんわ!」
彼女はISを解除すると騎士の姿に変貌する。一夏は見た瞬間その正体がわかった。
「貴様はロードナイトモン!」
「憶えていたか。」
一夏は炎龍を解除し、ヴリトラモンの姿になる。
「何故だ!何故俺を狙う!」
「イグドラシルの命令の邪魔になる危険性があるからだ。」
「何!?」
「イグドラシルはこの世界の人間を殲滅することを決定した。故に元人間であるお前は我らの任務に支障をきたす危険性がある。その前に殺させてもらう!」
「どういうことだ!なぜ人間を滅ぼす必要がある!?」
「これ以上聞く耳は持たん!間もなくその手始めとしてこのIS学園に我々ロイヤルナイツとその精鋭たちが送り込まれる。デジタルワールドを歪ませた元凶のISを操縦するため技術を学ばせるここだからこそ最初の攻撃対象にふさわしい!」
ロードナイトモンは赤いバラを持ちながら言う。
「それは間違っている!人間すべてがそんな思考に・・・・・」
「これ以上聞く耳は持たんと言ったはずだ!行くぞ!スパイラルマスカレード!」
ロードナイトモンは鎧から伸びる4本の帯刃でヴリトラモンの体を切り刻む。
「グウオオオオ!?」
一夏は吹き飛ばされる。
「止まりなさい!この怪物!」
ISを纏った教師たちは赤い機械の龍に向かって言う。
『ターゲット、殲滅対象ト確認。殲滅スル!』
『ハイパームゲンキャノン、発射。』
カオスドラモンはハイパームゲンキャノンを発射する。命中した教師はISもろうとも一瞬にして灰とかした。
「ひ、ひいいいいい!!!」
一瞬にして消えたことに他の教師たちは一目散に逃げようとする。しかし、その直後、ゲートが開きクレニアムモンが現れる。
「たかが仲間一人が死んだぐらいで逃げ出すとはけしからん!万死に値する!」
「いやああああ!!」
教師たちは一斉に射撃を行う。
「こんな戦う気力を失った者たちの攻撃など痛くも痒くもないわ!」
彼はクラウ・ソラスを高速回転させる。
「その醜い己の心を知らぬまま砕け散れい!エンド・・・・・」
「轍剣成敗!」
「む!?」
いきなりの背後の攻撃にクレニアムモンはすぐに防御する。後ろにはジエスモンと白蓮を纏った千冬がいた。
「貴様はガンクゥモンの!奴は人間に味方したというのか!」
「ジエスモン、奴もロイヤルナイツの一員なのか?」
「ああ、奴の名はクレニアムモン。ロイヤルナイツの中でも屈指の防御力を持ち、なおイグドラシルに絶対忠誠を誓っているデジモンだ。」
千冬は警戒しながら雪片参型を構える。
「なるほど・・・・・貴様がヴリトラモンの姉か。ならば貴様も殲滅対象よ!」
「一つだけ聞きたい。なぜロイヤルナイツがこの学園を襲った。」
「ふん、この学園は我が故郷デジタルワールドを汚したISに乗る人間共を養育してく施設。ここを叩き潰し、我々に対してはISは無力だということを世界に知らすためよ。故にこのIS学園には我らロイヤルナイツが集結しつつある!」
「師匠が言っていたのはこのことだったのか・・・・」
「これで分かったであろう。貴様ら人間共は我々にとっては害をなすものでしかないのだ。」
「それは違う。」
「何?」
「確かに人間は世界の情勢が一変すればコロコロと変わる。戦争をしようと思えば殺し合い、憎いと思えば憎しみ合う。でもその中でも純粋に平和を望んだり、その世界を変えようとする者もいる。全ての人間がお前たちの考えているような物ばかりじゃない!」
「ほう?かつてISでブリュンヒルデとまで言われていた貴様の口からそんな言葉が出るのか?」
「ああ、だがその後に残ったのは己の情けなさと後悔だけだ。私は一夏を守ろうと思っていたことがすべてアイツを追い詰める形になってしまったことも私が束と共に『白騎士事件』を起こさなければラウラもあんな風に落ちこぼれることはなかった。だが、それを知って進んだからこそ私も少しは変わることができた。だから言えるんだ。」
千冬はクレニアムモンの顔を真剣な目つきで見る。その目を見てクレニアムモンは思わず笑った。
「フハッハッハッハ!面白い!ならば貴様が罪から学んだ心得と我、クレニアムモンの忠誠心のどちらが勝っているか雌雄を決そうではないか!」
「望むところだ!」
二人の対決が始まる。
一方で体育館では無数の騎士型デジモン・ナイトモンがベルセルクソードを引き抜いて近づいてきていた。更に後方ではムゲンドラモンが待機していた。
『ニンゲン、滅ボス。ニンゲン滅ボス。』
「何あの化け物は!?」
「来ないで~!」
『ターゲット殲滅・・・・・』
ムゲンドラモンのムゲンキャノンが生徒たちに向かって放たれようとしていた。
「ガイアフォース!」
「ガルルトマホーク!」
後方からの攻撃でムゲンドラモンは吹き飛ばされる。生徒たちが見るとそこには専用機「ミステリアス・レイディ(霧纏の淑女)」を纏った楯無と黒い竜人と獣がいた。
「これ以上学園の生徒に手出しするならこの生徒会長、更識楯無が許さないわ!」
ナイトモンが無言で楯無に斬りかかろうとするがすぐに黒い竜人、ブラックウォーグレイモンに返り討ちされる。
「みんな今のうちに逃げて!敵が追ってきたら私が相手をするから!」
『人間にしては随分な度胸だな!』
ゲートが開き、そこから紅い巨大な龍が現れる。龍は体育館の天井を破壊しながらその全体を現し、生徒たちを怯えさせた。
「我が名はエグザモン!イグドラシルに仕えるロイヤルナイツの一員にして全ての竜型デジモンの頂点に立つ龍帝なり!」
エグザモンは巨大なランス「アンブロジウス」を持ちながら楯無の前に現れる。その巨大な姿の前では楯無がちっぽけに見えてしまうぐらいだった。
「コイツは・・・・きつそうね。」
「お嬢様!」
楯無の下では生徒会会計・布仏虚が心配そうに見ていた。
「虚、悪いけど生徒たちをお願い。」
「はい!」
虚は急いで生徒たちを誘導を始める。
「お姉ちゃんだけ残して行けないよ!」
簪もデジヴァイスからパタモンを出すと打鉄弐式を展開する。
「行くよパタモン!」
「うん!」
簪のデジヴァイスから光は照射され、パタモンが光り始める。
「パタモン!ワープ進化!」
パタモンはエンジェモン、ホーリーエンジェモン、そして、鎧を纏った天使へと姿を変える。
「セラフィモン!」
セラフィモンに進化したパタモンと簪が楯無の隣に立つ。
「簪ちゃん!ここは・・・・」
「お姉ちゃんに守られてばかりなのが私じゃない。だから・・・・私もお姉ちゃんを守る。」
「・・・・・簪ちゃん・・・・ありがとう。」
楯無は思わず涙目になった。
「簪ばっかりにいい格好はさせないよ!シャル、アンタはセシリアと一緒に一夏たちを見つけて!ここは私とラウラでやるから!」
「お、おい!私の意見も聞かずに勝手に話を・・・・」
「わかった!」
「後はお任せしますわ!」
セシリアたちはさっさとその場を後に行ってしまった。
「・・・・・・」
「ラウラ、大丈夫?」
「大丈夫だ、問題ない。ガブモン。」
鈴とラウラもデジヴァイスでテリアモンとガブモンを進化させる。
「テリアモン、超進化!」
「ガブモン、ワープ進化!」
二体も巨大な姿へと変わっていく。
「ラピッドモン!」
「メタルガルルモン!」
四人と五体のデジモンを目の前にエグザモンは面白そうに笑っていた。
「いいぞ、相手が多ければ多いほど俺はうれしい。存分に俺を楽しませてくれ!」
「逆に泣かせてやるわよ!アンタのことを!」
「私達は負けぬ!」
「フッハッハッハッハ!そうこなくては面白くない!」
巨大な龍を目の前に楯無たちは立ち向かっていく。
「ハイパースピリットエヴォリューション!」
「エクスブイモン超進化!」
一夏たちはロードナイトモンを相手にカイゼルグレイモンとエアロブイドラモンとなって戦っていた。
「カイゼルバスター!」
「ドラゴンインパルス!」
「ふん、いくら強くなったとはいえまだまだ甘い!」
ロードナイトモンは巧みに攻撃を避けながら瞬時に一夏の懐に入り込み、右腕のパイルバンカーで衝撃波を撃ち出す。
「アージェントフィアー!」
「ぐ!ぐうう・・・」
「兄貴!」
カイゼルグレイモンは腹部を押さえながら跪く。そこへ紅椿を纏った箒とビクトリーグレイモンが合流する。
「貴様!これ以上好き勝手なことはさせんぞ!」
「雑魚がノコノコやって来よって・・・・」
ロードナイトモンは呆れながら相手をしようとするが箒の目の前でゲートが現れ、ドゥフトモンが現れる。
「お前の相手はこの私だ。」
「ドゥフトモン・・・」
「お前はヴリトラモンからさっさとスピリットを取り出せ。」
「了解した。」
ロードナイトモンは目標を戻し、再び攻撃を始める。
「一夏はやらせないぞ!箒、君は一夏の方に行くんだ!」
「でも、そうしたら・・・・」
「俺は大丈夫だから早く!」
「わかった。頼んだぞ!」
ビクトリーグレイモンはドゥフトモンを見ながらドラモンブレイカーを構える。それに対してドゥフトモンは剣を構える。
「行くぞ!」
「貴様一人にやられる私ではない。」
IS学園はまさに戦火に包まれていた。
今回の技
スパイラルマスカレード=ロードナイトモン
ハイパームゲンキャノン=カオスドラモン
轍剣成敗=ジエスモン
ガイアフォース=ウォーグレイモン
ガルルトマホーク=メタルガルルモン
アージェントフィアー=ロードナイトモン
次回、衝撃回!?の予定。
それではまた次回。