ヴリトラモン・ストラトス   作:赤バンブル

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いきなり年月を経たせました。
そのため一夏の性格が少し明るくなっています。
後、リリモンのヒロイン化はもう確定かな?ライラモンは優しいお姉さん系で。
本当は他にも仲間を増やす予定でしたが流石にいきなり増やし過ぎるとまずいのでやめました。
嫌な方はすぐに戻りましょう。

それでも読みたい方はこのままどうぞ。


迫りくる聖騎士

???

 

「これが最近確認されたデジモンか?」

 

見知らぬ空間の中、白い騎士のような姿をしたデジモン、オメガモンが言う。

 

「数年前に確認され始めた個体だがこの個体に該当するデジモンはこのデジタルワールドには存在しない。」

 

金色の装甲を纏ったデジモン、マグナモンは不審そうな顔で映像を見る。映像には一夏の姿が映し出されている。

 

「コイツがこの数年間、全く進化していないとは本当なのか?」

 

ロードナイトモンが聞く。いくらデジモンとはいえ進化のしない個体はあり得ない。それはロイヤルナイツでも同じことである。

 

「故にイグドラシルはこのデジモンの名を知っているのか?」

 

エグザモンが聞く。するとマグナモンは首を横に振る。

 

「いや、そのことに関してはイグドラシルは何もおっしゃらなかった。ただこれだけは言える。」

 

「どういうことだ?」

 

デュナスモンが聞く。

 

「この個体からは人間のデータ、つまりこれらの人型デジモンとて持ち合わせていないデータを持っている。故にこの個体は元々は人間だという可能性がある。」

 

(人間だと?)

 

デュークモンはふと数年前の奇妙な感覚を思い出す。

 

もしやあの感覚はこの個体の物ではないのか?

 

マグナモンは更に言葉を続ける。

 

「もう一つは過去にこの個体と酷似したデジモンがいないかどうかを調べてみたが意外なことがわかった。」

 

マグナモンは一夏の映像の隣に別の竜型デジモンが映される。

 

「これは!?」

 

ロイヤルナイツ一同(全員ではない)は驚いた表情で映像を見比べてみる。それはロイヤルナイツ結成以前のデジモンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

エンシェントグレイモン

 

古代竜型 ワクチン種

 

 

かつてデジタルワールドを救った英雄の一人だった。

 

イグドラシルの命令は一夏の連行だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある山の中腹

 

「ふう、どうにか片付いたか。」

 

一夏はそう言いながら先ほど倒した五十匹入るのではないかと思われるジャガモンたちを取り込む。思えばキメラモンとの戦いからもう三年以上過ぎていた。一夏もかつての暗い性格から少し明るくなり、旅の途中で出会った善人なデジモンにはそれなりに話せるようになった。

 

「兄貴~!」

 

上の方からチビモンの声が聞こえてくる。上の方を見るとそこにはチビモンを抱っこしているライラモンと一夏に向かって走ってくるリリモンがいた。

 

「お疲れ、イチカ。あれだけの数の完全体を相手にして勝っちゃうなんて相変わらずすごいわね。」

 

ライラモンは一夏の名前を言いながら褒める。

 

「流石私の王子様!」

 

リリモンは一夏の腕に飛びつきながら言う。

 

「だからそう言うのはやめろ。なんか恥ずかしい。」

 

「わかったわ、ダーリン。」

 

「ダメだこりゃ。」

 

一夏は呆れながら上に登っていく。

 

 

 

 

 

 

 

一夏たちが街に戻った後一夏に飛びついて来たのはリリモンだった。自分のせいで死んじゃったらどうしようと思ったと泣きながら言われたときは流石の一夏もこのときばかりは困った。それから翌日に出発しようとしたとき、リリモンから旅の同行をしたいと言われた。

 

「俺の旅は気ままなもんだからついて行っても何もないぞ。」

 

一夏はそう言って考え直させようとしたがリリモンは駄々をこねて態度を変えようとしなかった。呆れた一夏は質問を変えてみる。

 

「じゃあ、どうして一緒に行きたいんだ?」

 

それを聞いた瞬間、リリモンは駄々をこねるのをやめて顔を赤くした。

 

「えっと、その・・・・」

 

リリモンは困った顔で中々言わない。隣にいたライラモンはしょうがないという顔で代わりに言おうとしたがリリモンは突然答えた。

 

「あなたと一緒に行きたいからです!」

 

「はあ?」

 

一夏は一瞬きょとんとした。

 

「あなたのことが好きになりました!だから、一緒に連れて行ってください!」

 

「・・・・・は、はあ。」

 

いきなり告白され、これ断ったらまずいかなと思い一夏はリリモンを一緒に連れていくことにした(このとき、ライラモンも「リリモン一人だと心配だから」と一緒に行くことになった)。最初の内は鬱陶しいと感じてはいたが彼の知らないうちにリリモンの真っ直ぐなところに惹かれて今では普通に自分のかつての名前を教えて呼び合うようになった。最もチビモン以外は一夏のことを何と呼べばいいか困っていたということもあったが。

 

「やっと山頂にたどり着いたか。」

 

一夏は山頂から下の光景を見つめる。それは一言では言い表せないほど神秘的で何よりも美しく感じた。

 

「本当に綺麗ね、イチカ。」

 

リリモンは一夏の右腕にくっ付きながら言う。この行いも最初の内は嫌がっていたがもう普通に慣れていた。

 

「ねえねえ兄貴、これから先はどこに向かうの?」

 

チビモンはライラモンの腕の中で一夏に聞く。

 

「さあな、でも俺たちの旅は終わりはない。少なくとも飽きるまではな。」

 

一夏は冗談を言いながら笑う。これも三年前なら在りえないことだ。

 

「はあ、俺はいつ進化できるのかな・・・」

 

チビモンはしょんぼりする。実はと言うとこの三年間、何度もブイモンに進化できるように努力していたのだが未だに進化できていない。

 

「そんなことはないわ。私達も自然に進化していったんだからチビちゃんもそのうち進化できるわよ。」

 

ライラモンはそう言いながらチビモンを励ます。そのとき一夏は何かを思い出したのかのように言う。

 

「そう言えばここら辺でそういう悩み事を解決してくれる店があると聞いたな。」

 

「え!?それ本当!?」

 

チビモンは驚いた顔で一夏を見る。

 

「ああ、昨日いた村のジジモンから聞いたが。」

 

「じゃあ、すぐに行こうよ!早く早く!」

 

チビモンはそう言うとライラモンの手から離れて飛び跳ねて行く。

 

「チビちゃんったら。」

 

ライラモンはそう言うと追いかけて行く。

 

「本当に姉弟のようだな。」

 

一夏は羨ましい顔で見る。自分も千冬とこんな姉弟だったらよかったのにと思いながら。

 

「私達も早く行きましょ、イチカ。」

 

「あ、ああそうだな。(やべえ、店の場所までは知らねえのに・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し離れた場所

 

白い体に龍と獣の腕を持つオメガモンが一夏たちの様子を見ていた。

 

「奴が例の個体か。」

 

オメガモンは納得そうに言う。確かにあのエンシェントグレイモンの面影がある。しかし、それ以上に他のデジモンと違う何かが感じられた。

 

「これより任務を遂行する。」

 

オメガモンはガルルキャノンを構える。

 




・この世界でのロイヤルナイツの設定
十闘士がこの世を去った後に結成されたという設定。それ故にロイヤルナイツからも伝説的存在として見られている。

なんかいつまでも名無しだと呼びづらいと思うのでとりあえずカタカナで呼ばせています。

次回は運がよければオメガモン戦。やべえ、どうしましょう。

ちなみにリリモンたちの登場場所で本当はチビモンをブイモンにするか悩みました。
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