最終章ではデジタルワールドでの戦いの予定にしています。のほほんさんのパートナーはエテモンでいかがかな?(笑)
そんなわけで気に入らない方はすぐに戻りましょう。あんまりいじられると私のライフが・・・
『吾輩は猫である まだ名がない』 休憩スペース
ドゥフトモンが放った砲弾の爆発による衝撃波は千冬たちのいる「吾輩は猫である」にまで響いていた。
「な、なんだこの揺れは!?」
「ドゥフトモンはこっちに来ていないのにどうなっているのよ!?」
「皆さん掴まれるものに掴まってください!」
全員、衝撃から身を守るためにとりあえず何かに掴まって衝撃を凌いだ。その衝撃はデュナスモンの治療が行われていた医療室にも響いていた。
「何なのこの衝撃は?」
「ド、ドゥフトモンの・・・・・攻撃だ・・・・・止めなければ・・・・・」
「気持ちはわからないまでもないけど今のあなたの体では無理よ。いくら体の急所は外してあったとはいえ、その体で行けばあなたは確実に死よ。」
デュナスモンの治療を行っているミレイは無表情で言う。
「しかし・・・・」
「今は彼らの事を信じましょう。彼にはどんな困難も打ち破れる力を持っている、私達にできることはそれを信じることよ。」
「・・・・・・・」
ミレイの言葉にデュナスモンは黙った。それと同時にクロエからの連絡が来る。
『御神楽様、衝撃が治まったので千冬様達を再出撃させますがよろしいですか?』
「ええ、構わないわ。ところで更識楯無とはまだ連絡が着かないの?」
『あれから何度も呼びかけているのですが・・・・・・デュークモンも今のところ・・・』
「そう、連絡は定期的に続けてちょうだい。」
『分かりました。後、急速度で降下してくる反応を三つ、そのあと後方から来るのを一つ確認しました。』
「おそらく彼らね。織斑千冬たちにはできるだけ彼らの援護をするようにと言っておいて。」
『では失礼します。』
クロエは通信を切る。
「頼んだわよ、ここでの戦いに勝利しなければこれから先の戦いも・・・・・」
デュノア社近辺のビルの残骸
「う、うう・・・・・・痛!」
楯無は左腕を押さえながらゆっくりと起き上がる。どうやらさっきの衝撃波に吹き飛ばされた影響で左腕を痛めたらしい。
「シールドエネルギーはまだ大丈夫・・・・・・・・はっ!ブラックウォーグレイモン?ブラックメタルガルルモン!?」
楯無はパートナーの名前を呼びながら辺りを見回す。近くには動く様子のない二体が倒れていた。楯無は一回ミステリアス・レイディを解除し二体の所へと走って行った。
「楯無・・・・・・よかった・・・・傷はそこまでひどくなかったようだ・・・・・」
ブラックウォーグレイモンは無理やり体を起こして言う。ブラックメタルガルルモンに至っては体中から火花が出ていた。
「ごめんなさい、私が頼りないばかりに・・・・・・」
「楯無のせいじゃないよ。だからそんなに気にしないでくれ。」
ブラックメタルガルルモンはそう言いながら体を起こす。
「ぐっ!」
「二人とも無理しないで。今ミレイさんに連絡を・・・・・・」
楯無がそう言おうとした瞬間、彼女の目の前に妹の簪とパートナー・セラフィモンが飛んで来た。
「お姉ちゃん、大丈夫だった!?」
「簪ちゃん!」
「織斑先生の連絡が届いていなかったようだから心配していたけど・・・・・・って、その腕大丈夫なの!?」
簪は心配そうに楯無の左腕を見る。よく確認はしなかったがかなり出血していた。セラフィモンは倒れているブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモンを背負う。
「簪、この二人もかなり重傷だ。急いで手当てをしないと。」
「そうだね。こちら更識、織斑先生応答願います。」
『織斑だ。今、降下して来た三人とドゥフトモンを確認したところだ。どうした?』
「お姉ちゃんを無事保護しました。怪我をしているので一旦『猫である』に戻ります。」
『了解した。こちらは織斑たちと合流した後、ドゥフトモンへの攻撃を再開する。お前は彼女を収容した後、次はデュークモンの捜索にあたってくれ。彼のことだからおそらく無事だとは思うが・・・・』
「わかりました。お姉ちゃん私にしっかり掴まって。」
「ありがとう、簪ちゃん。」
そう言うと簪は楯無に肩を貸して「猫である」を目指して行った。
デュノア社 入り口
「どうにか出られたか。」
クレニアムモンはカプセルを背負って入り口から出る。外は何かの衝撃波でも起こったのかビルのガラスはすべて割れていた。
「今まで無事だったガラスがすべて割れている・・・・・エグザモンの技にしては大規模な破壊はされていないようだが・・・・」
クレニアムモンはカプセルで眠り続けているマークを見ながら歩き始める。
「とにかくこの男を一旦御神楽ミレイに診てもらわねば・・・・おそらくこの男がドゥフトモンの言っていたパートナーだ。彼の目さえ覚ませば・・・あるいは。」
そう言いながら彼はゲートを開いて中へ入っていった。
デュノア社近辺
「うおっ!?」
一夏たちは地面へと激突する寸前、低出力でオメガ・バスターを撃ったことで衝撃を和らげて着陸した。三人が上を見上げるとドゥフトモンが天空から舞い降りる竜のように姿を現していた。
「どうにか地上にでっかい穴が開くことだけは阻止できたようだな。」
「私はもうあんな体験はしたくないわ・・・・怖いんだもん。」
「俺もリリモン姉ちゃんに賛成だな。」
「一夏!」
三人がドゥフトモンを見上げている中千冬たちが駆けつけてきた。
「無事だったか?」
「ああ、運良くな。それで千冬姉、楯無生徒会長とデュークモンは?」
「更識(簪)が保護して、『猫である』に収容した。デュークモンはまだ確認できないが。」
「あの人のことだ、きっと無事だろう。」
一夏はグレイソードを展開する。同時に千冬たちも装備を展開する。
「ふん、さっきの攻撃はまんまと外れてしまったがいくら貴様らが束になってかかってこようともこの私を倒すことは不可能なのだ!」
「それはどうかな?ドゥフトモン。」
「ん?どういうことだ。」
「確かに今のアンタはとてつもなく強い。だがそんな強い奴でも必ずどこかに弱点というものがある。だからそれを叩く!」
「馬鹿め、超究極体となった私に弱点などない!故に貴様らが私を倒すことなどありえんのだ!」
ドゥフトモンはそう言うと体を変形させて竜人に近かった形態を竜へと移行していく。それは一見にしてインペリアルドラモンをイメージさせた。
「この我がレオパルドモードを見ろ!かのインペリアルドラモンと似ているが本領を発揮するのはその逆!この姿でこそ私の力をフルに使うことができるものよ!」
ドゥフトモンは牙をむき出しにして一夏たちに襲い掛かる。
「みんな気をつけろ!向こうも全力だ!一瞬の隙が命取りになる!」
一夏たちは一斉に攻撃を仕掛ける。
「吾輩は猫である まだ名がない」 治療室
「・・・・・・・」
ミレイはデュナスモンの治療を終えた後すぐに運ばれてきたブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモンを診ていた。近くには既に手当てを済ませた楯無が座っていた。
「私はデュークモンを探しに行くからお姉ちゃんはここで休んでて。」
「ごめんなさいね簪ちゃん。こんなに頼りないお姉ちゃんで・・・・・」
楯無は申し訳なさそうに簪を見る。本来は姉である自分が守らなければならないのに怪我をするなんてと思った。
「そんなことはないよ、お姉ちゃんはいつも私のことを守ろうとしてくれたんだから。」
「簪ちゃん・・・・」
「でも、やり過ぎだと思うから程々にしてね。私のことを大事に思うのはいいけどそれ以上だと私に迷惑になるし。」
「ぐっ!最後に痛い一言が・・・・・・」
「行こう、セラフィモン。」
「分かった。」
若干凹んでいる楯無を置いて簪はセラフィモンと共に治療室を後にして行った。その直後にミレイが無言で楯無の方に来た。
「どうだった?あの子たちの治療には・・・・・」
「・・・・・・・残念だけど楯無さん、あなたのパートナーたちはもう助からない可能性があるわ。」
「え?」
ミレイの一言に楯無は思わず言ってしまう。ミレイは残念そうな顔で話を続ける。
「あの二体のパートナーの体を調べて見たけど見た目に反してかなりの重傷だったわ。」
「待って、それはおかしいわよ!だってついさっきまで普通に・・・・」
「きっとあなたのことを心配させたくなかったのよ。それだけに今は眠ったままよ。一様修復プログラムと束が残したジョグレス進化プログラムを合わせて急速治療用に改良したけど・・・・」
「そんな・・・・・」
楯無は跪いた。パートナーが重傷を負わせてしまうのはパートナー失格と言われてもおかしくない。
「ブラックウォーグレイモン・・・・・・ブラックメタルガルルモン・・・・・」
楯無は寝かされているパートナーたちを見ながら思わず泣いた。
「ゴメン・・・・・・私のせいで・・・・・ごめん!!」
「刀奈・・・・・」
ブラックウォーグレイモンはうっすら目を開けながら楯無の本当の名を呼んだ。それは諦めていないという証拠でもあった。
「必ず・・・・・・・・また、戦えるようになって見せる・・・・・絶対に・・・・・」
それに促されるかのようにブラックメタルガルルモンも目を開ける。
「俺も・・・・頑張るから・・・・・・だから泣かないで・・・・・・・ね?」
「二人とも・・・・・・・ん?」
そのとき不意に彼女はデジヴァイスを落とした。拾い上げるとデジヴァイスに何か文字が表示された。
『MATRIX JOGRESS EVOLUTION 』
「ジョグレス?」
二体の体が光り始め分解・再構築を始める。楯無はその中に巻き込まれて行く。
デュノア社近辺
「ぐっ・・・・・・」
吹き飛ばされていたデュークモンは大量の瓦礫にグラニもろうとも下敷きになっていた。
「瓦礫のせいで動けん・・・・・はっ!」
彼は慌てて辺りを見回す。
「デジヴァイス!啓人のデジヴァイスは!?」
デュークモンは亡き友の形見でもあるデジヴァイスを探す。急にないと思って混乱していたがデジヴァイス・ディーアークはすぐ近くに転がっていた。彼は手を伸ばすがわずかな距離で届かない。
「後もう少し・・・・・もう少しで・・・・」
彼は少し少しと手を伸ばしていく。フレームはかなり傷ついているが自分とパートナーが本当に一緒に戦ったかけがえのない大切な物、ここで失くすわけにはいかない。しかし、瓦礫は彼が僅かに動いただけでも崩れようとしている。
「啓人・・・・・・・私に・・・・・僕に・・・・・・・ギルモンに・・・・・・力を貸して・・・・・」
デュークモンはやっとのことでデジヴァイスに手が届く。そのとき突然起こった衝撃で崩れそうだった瓦礫は彼の手にあるデジヴァイスを圧し潰そうとしていた。
「啓人!」
彼は咄嗟にデジヴァイスを掴む。その瞬間長い年月起動することがなかったデジヴァイスに文字が表示された。
『MATRIX EVOLUTION』
デュークモンと近くに墜落していたグラニが光りだす。その近辺で彼を捜索している簪とセラフィモンがいた。
「セラフィモン、あれを見て!」
「あの光は一体!?」
デュノア社上空
「うお!?」
「一夏!」
「イチカ!」
吹き飛ばされた一夏を箒とリリモンがキャッチして受け止める。
「「ダブルシャイニングVフォース!!」」
「ディアーズ集中射撃!」
「龍咆連続発射!」
「トライデントガイア!」
「ジャイアントミサーイル!連続発射!」
「ガルルフルバースト!!」
「無駄だ!エグザモンのカレドヴールフよりも硬度が上がったこのブラックデジゾイドの翼で貴様らの攻撃は通ることはない!貴様らに残されているのは死のみだ!ギガデス!」
竜の姿のドゥフトモンは口から光弾を吐き出す。一夏たちは急いで避けるがその周囲一帯にあった建物のがれきなどは一瞬にして消滅し、巨大なクレーターができた。
『みんな気をつけてください!あの攻撃は皇帝竜インペリアルドラモンと同じ技です。命中すれば一巻の終わりです!』
通信でクロエは助言する。一夏たちは警戒しながらも反撃をするが全て防御されてしまう上に反撃の目途が立たない。長期戦のために一同はダメージが大きくなり箒などの専用機組はパートナーに支えてもらうことで動けるのが精一杯だった。それを確認したドゥフトモンは人型に戻り、アンブロジウスを構える。
「よく超究極体であるわたしを相手にここまで持ったものだ。褒美として一瞬で消し飛ばしてくれる。行くぞ、ファイナル・アヴァロンズゲ・・・・」
「「ガルルキャノン!!」」
「何!?」
背後からの声にドゥフトモンは回避行動をとる。ドゥフトモンがいた場所には大出力のビームが飛んで通過していった。一夏たちが目にやるとそこには黒ではあるが見覚えのある騎士が飛行して来ていた。
「あ、あれは・・・・」
「嘘!?死んだはずなのに!」
「何なんだあのデジモンは?」
箒たちも不思議そうに見る。その後ろからはデュークモンらしきデジモンと簪達が来ていた。
「この感覚・・・・・もしかしてお姉ちゃん?」
「貴様!なぜ生きている!オメガモオォォォォォン!!!」
ドゥフトモンは亡き同胞の名を言う。しかし黒き騎士は否定する。
「「否。我が名はズワルト、オメガモンズワルト。聖騎士にして我がパートナーと一心同体となり戦う戦士なり!!!」」
「一心同体!?・・・・・・まさか!」
「どういうことだ一夏?」
箒は不思議そうに一夏に聞く。
「あれはもしかして・・・・・・・更識生徒会長!?」
今回のデジモン
オメガモンズワルト(究極体・聖騎士型・ワクチン種)
楯無のパートナーであるブラックウォーグレイモンとブラックメタルガルルモンが楯無と一体化して進化した姿。楯無の専用機「ミステリアス・レイディ」の単一使用能力「沈む床(セックヴァベック)」が使用することができ、周囲にはナノマシンで構成された水のヴェールが包んでいる。一様予定ではこの戦闘後は楯無なしでも進化できるようになるが楯無と合体したほうが本領を発揮することができる。
デュークモン クリムゾンモード(超究極体・聖騎士型・ウィルス種)
テイマーズの最終回で登場した形態。啓人のディーアークが再起動したことによりデュークモンとグラニが合体したことでこの姿になる。スペックも全盛期とほぼ同じ。
次回で遂にドゥフトモンを倒せるか?
続く。