気に入らない方は急いで戻りましょう。
ちなみにデュークモンの戦闘シーン、ほとんどないです。・・・・はい。
デュノア社 上空
「オメガモン・・・・・ズワルトだと?」
ドゥフトモンは目の前にいる黒いオメガモンに向かって言う。見た目は確かにオメガモンのままだがその体から発せられるオーラはオメガモン以上に感じられた。オメガモンズワルトはグレイソードを展開するとゆっくりとドゥフトモンに近づく。
「バカめ!ゆっくり近づいて私を斬れるとでも思っているのか!」
ドゥフトモンは剣をズワルトの胸に向かって突き刺す。
「お姉ちゃん!!」
「更識楯無!」
簪とデュークモンは愚かこの場にいた全員が何をしているんだと唖然したが一番驚いていたのはドゥフトモンだった。
「何!?残像だと!?」
斬ったのはズワルト本体ではなく水のヴェールに映されていた残像だったのだ。そして気がつくとドゥフトモンの翼の一枚が切断されていた。振り向くとそこにはズワルトが立っている。
「ちっ、ワザとらしいトリックを使いおって。私の翼を斬り落とした代償、高く付くぞ!!」
ドゥフトモンは怒りの目で容赦なくズワルトに斬りかかたった。ズワルトは水のヴェールを利用して応戦するがパワーとスピード、テクニックを兼ね備えたドゥフトモン相手には厳しい戦況だった。
「俺たちも加勢するぞ!」
我に返った一夏たちはズワルトを援護すべく全員ドゥフトモンへと向かって行った。
「吾輩は猫である まだ名がない」 治療室
「この様子だともう大丈夫そうね。」
ミレイはベッドで寝かされたデュナスモンの様子を見ながら言う。
「それにしてもまさかあの娘がデジモンと合体するなんて想像もつかなかったわ・・・・私が知っている個体でもデュークモンも含めて数少ないはずなのに・・・・・この世界には私が予測できないことが多いわね。ひょっとしたら他にも未知数の可能性が・・・・・・・」
ミレイがこう考えるのも無理はない。何しろ数分前、彼女の目の前で楯無が二体のパートナーの輝きに巻き込まれ、目の前に黒い聖騎士が現れたと思いきやすぐにゲートを開いて消えてしまったのだ。その後、クロエからの連絡で一夏たちとすぐに合流したと聞いたときは何とも言えない感じだったが。
「それにしてもあの合体の仕方は基本的にはデュークモンのものと変わらないけど、あの能力はどう見ても彼女の専用機の単一使用能力。もしかしたら他の娘たちも同じことができる可能性も少なくは・・・・・」
「すまぬ、御神楽ミレイはいるか?」
治療室の入り口から声が聞こえる。
「用事があるのなら入って来なさい。」
「我は大きすぎるため入ることができぬ(汗)。」
「それで用事はなにかしら?」
「デュノア社の地下からドゥフトモンのパートナーと思われる男を発見した。昏睡状態のようなのだが意識を覚醒させることはできるか?」
「・・・・・・・ちょっと入り口開けるからその男性を見せてもらえないかしら?」
ミレイがそう言うと入り口を開けて顔が見えないクレニアムモンからカプセルを受け取る(と言ってもクレニアムモンがしゃがんだ後、両腕を伸ばして置いてくれたのだが)。ミレイは眠っているマークの様子を見ながら無言になる。
「どうだ、何とかなりそうか?」
「わからないわ。でも、方法はいくつかあるわ・・・・」
デュノア社 上空
「後は貴様らだけだ・・・・・・・ちっ、まさかここまでダメージを受けてしまうとは私もとんだ誤算をしたものだ。」
ドゥフトモンの目の前には一夏、デュークモン、マグナアルフォースブイドラモンとリリモン。そして、オメガモンズワルトがいた。箒たちはダメージによる活動限界の上にシールドエネルギーが切れてしまったためビクトリーグレイモンたちに守られて少し離れた場所から見ていた。
「くそ!一夏たちが追い込まれているというのに私たちはもう何もできないなんて!」
「なんでこんな時にシールドエネルギーが切れちゃう上にガタがくるのよ!こんなんなら余計な追加装備でエネルギーをムダ使いするんじゃなかったわ!」
箒と鈴は悔しそうに見ていた。それは一緒に騒いでいるセシリア、ラウラ。黙って見ているシャルロット、簪と千冬も同じ考えだった。しかし、ドゥフトモンは確実に弱ってきている。戦況的には有利に見えるが必ず勝機はあるはず、彼女たちはそれを信じるしかなかった。
「箒、今は一夏たちを信じよう。俺たちだって精一杯頑張ったんだ。その証拠にドゥフトモンは確実に弱っている。」
「確かにそうだが・・・・・・・」
箒は淋しそうな顔で応え、一夏たちの方を見る。
(箒ってば、また一夏のことを考えているんだ・・・・・・好きなのはわかるけど・・・・)
(リリモンは負傷をしていながらも一夏に後れを取らないようにうまく奴の隙を見つけ出そうとしている・・・・・やはり私の力では一夏の隣に立つことはできないのか?・・・・・)
箒がそんなことを考えている間にも一夏たちとドゥフトモンの戦いは決着をつけようとしていた。
「はあ・・・はあ・・・・・俺たちの体力もそろそろ限界だ。この一撃に全てを掛ける。」
一夏は龍魂剣とグレイソードを構え、精神を集中させる。隣ではデュークモン、マグナアルフォースブイドラモン、そしてリリモンが準備を整えていた。対するドゥフトモンは目まいでもするのか体が少しふらついていた。
(いかん・・・・・いくら力を制御したとはいえこいつ等との戦いでスタミナを消耗させすぎたか。早くこいつらを倒して休息を取らねば・・・・・)
彼もまた剣を持ち直し一同は牽制し合っている。先に動いたのは一夏たちの方だった。他の面子はそれぞれの方角へと瞬時に移動し、一夏は真正面から突入していった。
「うおおおおおおお!!!」
「ふん、真正面から突っ込んでくるなど気でも狂ったか?」
ドゥフトモンはアンブロジウスに持ち直して一夏に向かって発砲する。しかし、一夏は位置をずらすとそこにはガルルキャノンを構えたオメガモンズワルトがいた。
「ぬ!?」
「「ガルルキャノン!!」」
オメガモンの射撃でドゥフトモンの弾丸は相殺される。一夏はその間にも接近していく。
「ならば防御で・・・・・・何!?」
ドゥフトモンはいつの間にか自分の翼が何かに拘束されているのに気がつく。よく見ると翼をにヨーヨーのような物が縛っていた。紐の方を見て見るとその先にはリリモンがいた。そして、左右には剣を展開しているデュークモンとマグナアルフォースブイドラモンたちが剣を構えていた。
「貴様ら!まさか!」
「許せドゥフトモン!インビンシブルソード(無敵剣)!!」
「アルフォースセイバー!」
「おのれ!」
ドゥフトモンは斬られる寸前に全力で羽ばたきをし、リリモンを吹き飛ばす。それと同時に拘束も解けたためデュークモンたちは翼を一枚ずつしか切断することができなかったがそれだけでも十分。巨体を支えるための翼を一部失ったドゥフトモンは空中でのバランスがとりづらくなっていた。
「くっ!翼をかなり失ったせいでバランスが・・・・・!」
「ドゥフトモォォォォォォォォオン!」
一夏はグレイソードと龍魂剣を合わせてドゥフトモンに斬りかかる。ドゥフトモンもアンブロジウスに剣を差し込み、エネルギーを収束させて一夏に向かって振り下ろす。二人の剣?同士のぶつかり合いで周囲に衝撃が起こる。
「ぬ、ぬうううううう!!」
「ぐおおお・・・・・」
「イチカ!」
「どうなんだデュークモン?兄貴はドゥフトモンに勝てるのか!?」
マグナアルフォースブイドラモンは心配そうに一夏のほうを見る。どう見てもドゥフトモンが防ぎ切ったようにしか見えない。
「防ぎ切られちゃった?」
「「いや、それは違うな。」」
「ば、馬鹿な・・・・・」
ドゥフトモンは唖然としながら自分の剣先を見ていた。アンブロジウスと合体させた剣は徐々に一夏の剣が食い込んでいき切断された。一夏の剣はそのまま彼の体を切り裂き、自分の何かが切れた。
「この私が・・・・・・このドゥフトモンの完璧な計画が・・・・・」
「散滅すべし、ドゥフトモン!」
一夏はさらに一撃を切り刻む。ドゥフトモンは落下しながらデータ分解が始まり、光ったかと思いきやエグザモンと分離し、共に落下していきながら叫んだ。
「マアァァァァァァァァクゥゥゥゥ!!!」
彼はパートナーの名を叫びながら落ちていった。
???
「・・・・・・どうやらロイヤルナイツの方々は退場されたようですね。」
暗闇の中でルーチェモンは椅子に腰を掛けながら言う。周りには五体のデジモンたちが囲んでいた。
「それで・・・・・・わざわざ顔見せに行くというのか?」
デーモンが聞く。
「ええ、何しろこれから始まる世界を賭けたゲームにみなさん揃って参加していただくのですからちゃんと自己紹介をしなくては失礼ですからね。」
「アンタって、どうしてこんなこともゲームとして考えられるのかしら・・・・」
彼の隣であきれるリリスモン。
「オレ、喰エレバ何デモイイ!」
「ZZZZZZZ・・・・・・・」
「ふふふふ、では彼らにご挨拶に行きましょう。ついでに我ら七大魔王の新たなメンバーを迎えに。」
ルーチェモンはそう言うとゲートを開いてほかのメンバーとともに入っていく。ただリリスモン一人は空席になっている席を見つめていた。
「・・・・・・・・アイツ、どうして抜けたのかしら。」
旧デュノア社周辺
「や、ヤッター!一夏たちが勝ったわよ~!テリアモン!!」
「ばんざ~い!勝った勝った!」
「やったねラウラ!」
「ああ。」
「これでセシリアたちの世界は助かったのね!」
「そうですわね!」
「でも、僕は複雑だな。父さんのパートナーを倒したということについては・・・・」
「しかし、倒さなければこの世界は確実に奴の手で破壊されていた。仕方のないことだ。」
一夏の勝利で鈴たちは喜んでいた(シャルロットは複雑な顔であったが)。ビクトリーグレイモンもアグモンに戻り、ロイヤルナイツのメンバーたちもほっと息をして座っていた。一夏たちも箒たちのところに戻り、ほっと息をしていた。
その直後だった。
「まだだぁあぁぁぁぁぁ!」
後ろを振り向くとそこには体が分解されかかっているドゥフトモンが再び飛んでいた。目はすっかり充血しており体のあらゆるところは強制的にジョグレス進化した影響でボロボロになっている。とても戦える状態ではない。それでも彼の闘志は折れることはない。
「まだだ・・・・・・私はまだ戦えるぞ!」
「アイツまだ戦おうというのか!?」
「ドゥフトモン、もうやめろ。お前の負けだ。」
一夏は落ち着かせるように言うがドゥフトモンの態度は変わらない。
「黙れ!!いくら進化が解けたとはいえ私はまだ戦える!マークがこの世界で受けた屈辱に比べれば私の傷などどうとでもないわ!!」
「どうしてあそこまで・・・・・」
「シャルロット!お前にはわかるまい、彼がどれほどこの世界の圧力に耐えかねていたのかを・・・。親の都合で貴様の母親と強制的に別れさせられ、篠ノ之束というキチガイの作ったISの登場で会社の経営と女性権利団体からの圧力という日々精神を削り取られるような日々、その積み重ねが彼を発狂させ、二度と目を覚まさぬ状態にまでしてしまった!!私のパートナーはこの世界によって殺されたようなものなのだ!貴様らにそれがわかるか!?」
ドゥフトモンの言葉に全員が言葉を失う。特にシャルロットと箒は唖然としていた。
「私は許さん!パートナーをこんな仕打ちをし、わが物同然にあの下らん道具を弄ぶこの世界の人間どもを!!ゆえに私はこの世界に鉄槌を・・・・」
「そこまでにしておけ、ドゥフトモン。」
ドゥフトモンの会話を別の声が止めた。ドゥフトモンが後ろを見るとそこにはメディーバルデュークモンがいた。
「メディーバルデュークモン!貴様、今までどこに行っていた!」
「お前は負けたんだ。敗者がこれ以上減らず口を叩くのは騎士としての恥なんじゃないのか?」
「質問を質問で返すな!!今までどこ・・・・・・!!!」
「もう終わったんだ、貴様の計画も俺の芝居も。」
ドゥフトモンは自分の首から下のほうを見る。黒い鋭い爪を持った腕が自分の胸を貫いていたのだ。
「貴様・・・・・・・・」
「言ったはずだ、お前の出番はここで終わりなんだ。」
メディーバルデュークモンは体を黒く染め、ドゥフトモンを一夏たちの方へと投げる。ドゥフトモンは動くことなく倒れる。
「メディーバルデュークモン、その姿は!?」
「久しいなデュークモン、我が義兄弟よ。とはいってもとうの昔の話だがな。」
デュークモンは黒くなったメディーバルデュークモンを対峙する。すると彼の隣にゲートが現れ、六体のデジモンたちが現れる。
「これはこれは既に集まっていたとは驚きましたね。」
「貴様らは七大魔王!!」
スレイプモンは驚きながら言う。一夏は直接見たことはなかったが噂ぐらいは聞いていた。
「旧ロイヤルナイツの方々に、ヴリトラモン、そしてそのお仲間たちも集まっていたとは・・・・・これは手間が省けました。」
ルーチェモンは感心しながら言う。一夏は再びカイゼルグレイモンの姿になり龍魂剣を構える。
「落ち着いてください、私は戦いに来たのではないのですよ?今回はあなた方とのゲームについて話をしようと思いましてね。」
「ゲームだと?」
「ええ、そうですよ。あなた方の世界とデジタルワールド、その全てを賭けたゲームをね。」
ルーチェモンは笑みを浮かべながら言う。
今回の技
インビンシブルソード(無敵剣)=デュークモンクリムゾンモード
アルフォースセイバー=アルフォースブイドラモン
ついに七大魔王登場。
彼らの言うゲームとは?